どのスポーツ紙にもゲネプロに対しての酷評が載っていて
素人を苦し紛れで使った最低な監督と書かれ
噛み合わないアクションに相手の男優さんまで鈍った体と蔑まれていた


「凄い方達ばかりなのに・・・」

「気にすることない、見返してやれば良いんだから」

「うん・・・・・」

「メイク入ります」

「お願いします」

「先に大島さんをしちゃいますね」

「いえ、小嶋さんから先に(;´-∀-)」

「大島さんのほうが簡単なので(笑)」

「お願いします・・・・」


家の布団で寝たと言っても4時間ほどだったから
メイクしてもらってるのに寝ちゃってて
気がついたら全て終わっていた


「まだ時間あるから寝てていいよ(бвб)」

「ううん、みんなの楽屋に挨拶へ行ってくる」

「わかる?」

「大丈夫」


子役のときはお母さんとだけど毎回行ってたから


「失礼します、大島です今日はよろしくおねがいします」

「おいおい、主役があいさつ回りしてどうすんだよ(笑)
俺らのほうが行かなきゃいけないのに」

「とんでもないです主役と言っても代役ですから(汗)」

「ほかはもう行ったのか?」

「いえ、ここが一番です」

「そうか・・・・よし俺もついていってやる」

「そんな事させられませんよ(汗)」

「保護者だよ保護者(笑)」


いくら断ってもついてくるから仕方なく一緒に行動することに


「ケイさんが行くなら俺も」


行くとこ行くとこみんなついてきて
大部屋に行く頃には男子全員集合?になってた(汗)


「流石に女性陣の楽屋へはいけないから
男子かいさーん!(笑)」

「何騒いでんの、ていうか何全員集合してるの?」


隣部屋の女性の方たちが楽屋から出てきた


「きゃーエッチ(笑)」

「馬鹿じゃないの(笑)」

「女の部屋へ行くのはだめで男の部屋へ来るのは良いのかよ」

「大島さんだっているじゃんね」

「はい、あ、今日は宜しくおねがいします」

「え、あんたたち大島さんに挨拶させてるの(怒)」

「違うんです(汗)私が勝手に回ってるだけで(;´-∀-)」

「姉さん怖いっす(汗)」


ベテラン舞台女優でみんなから姉さんと呼ばれてる人


「こんな奴らに挨拶なんてしなくていいのに」

「こんな奴らとはなんだこんな奴らとは(怒)」

「こんな奴らだからこんな奴らって言ってんの」

「あ、あのう(;´-∀-)」


「あぁぁ良いっていいってこの二人いつもこうやってじゃれてるだけだから」

「そうなんですか?」

「一応夫婦だからね」

「え!?」


知らなかった(汗)


「一応ってなんだよ(怒)」

「こえ〜(汗)」

「とりあえずだな
外野の言うことなんて無視して
今できる俺たちの最高の演技を見せて
ギャフンと言わせてやろうぜ」

「おぉぉぉ!!」

「たまには良いこと言うじゃないの」

「あたりめえだこちらと江戸っ子だぜ(笑)」

「関係ないし(笑)」

「だーな、ガハハハハ」


豪快に笑うケイさん


うん、イケるこの人達となら最高の舞台にきっとなる
そう確信して陽菜のもとへ戻った