全く起きる気配がないから
「ねえ、あれなんて言う星座?」
上を向いたまま問いかけてみる
そうすると手に力が入り
「え、えぇぇ!?」
上半身を起こし陽菜を見下げてる優ちゃん
「見えない!」
「え、あ、ごめん(;´-∀-)」
また元通り横に並びながら
「どうしてここがわかったの(;´-∀-)」
「優ちゃんの行くところは全部わかる」
「そんなわけないでしょ私の事なんてなんとも思ってないくせに」
少し拗ねた口調を無視して
「・・・・さっしーちゃん達、心配してたよ」
「会ったの?」
「ツアー中、陽菜の事話してたんでしょ?
もしかしたら私の所かもしれないって捜して来てくれたんだよ
仲間に心配かけたらダメじゃん」
「みんなに迷惑かけたし事務所だって大騒ぎだろうしもう戻れないよ」
「そんな事で離れていく子達じゃないでしょ
それに世間では入院してることになってるんだから戻れるよ
でも早くしないと本当に戻れなくなって
なりたかった女優にだってなれないよ」
「あいつらはみんないい子だってわかってるし
一緒に居たら楽しいんだ
でもいつかは離れていくじゃん
いつまでもアイドルなんてやってられないんだから
そしたらまた私は一人になるんだ
だったら始めから一人でいた方が良かった」
「陽菜がいるよ」
「私から離れようとしたくせに
一緒に暮らすって喜ばせといて最後には突き離したじゃん
だったら始めから断ってよ
同情や優しい言葉なんていらないんだ(。-∀-)」
握っていた手を離し顔を覆って泣く優ちゃん
「ごめんね、陽菜もさっき気づいたの」
「何をだよ(泣)」
「優ちゃんの事が好きだって」
「・・・・・・今なんて言った?」
「陽菜は優ちゃんが好きみたい」
起き上がり優ちゃんを見下ろす
「そ、そんな事言って連れ戻そうとしてるんだろ
もう騙されないぞ(怒)」
言葉で言っても信じてもらえそうにないから
好きと言う気持ちを込めてキスをする
「・・・・・・・・」
「恥ずかしいんだから目を閉じてよね(笑)」
「ほんとうに?本当に私の事好きなの?」
「そう言ったでしょ(笑)」
「じゃー一緒に住んでくれる?」
「お店の工事始まったのに途中で止めてもらって来たの
次はいつになるかわからないって言われた
水道止まっちゃったし
陽菜の家に住めないんだから責任取ってよね(бвб) 」
「後ろを見て・・・・」
振り向くと映像には
「月の満ち欠け(бвб) 」
「私、満月に誓う
絶対に陽菜を裏切らないし離さない
そして陽菜の前から絶対消えない」
「優ちゃん」
「だから私とずっと一緒に居て下さい」
「はい(бвб) 」
「陽菜(。-∀-)」
起き上がり向かい合うと今度は優ちゃんの方から・・・
どれくらいしてたんだろう
ただ重ねただけの唇を陽菜から離し
「帰ろう(бвб)」
「もう一日だけ」
「どうして?」
「本物の星を陽菜と一緒に見たい」
「露天風呂?」
「うん」
「部屋空いてないかもしれないよ」
「大丈夫、もう一泊するって書置きしてしてきたから」
「うそ・・・・」
「女将さんに連絡しなかったの?」
「したけど・・・・・」
はぁ・・・・やられた(笑)
「知らなかったのにここへ来てくれたんだ・・・ありがとう(-∀-`) 」
「二度目はないからね」
「さっき消えないって誓ったでしょ(笑)」
「破ったら陽菜が消えるから」
「ヤバい、それ絶対に捜せないやつじゃん(;´-∀-)」
「好きだったら見つけて下さーい(бвб) 」
「テレビに向かって捜索願だす!」
「それはやめて(汗)」
優ちゃんだったら本当にやりかねないから怖い
「でね、キス以上の事をしたいなーなんてアハッ(;´-∀-)」
「狼に変身するのは次の満月を待ってくださーい(бвб) 」
「え?終わったばかりじゃん
ひと月待たなきゃじゃん(;´-∀-)」
「(бвб) 」
「やっぱり満月なんて嫌いだぁー(泣)」
おしまい