「大島優子です背は低いですがスポーツは得意なので
体育祭や球技大会は任せて下さい(-∀-`) 」



「小嶋陽菜です、よろしくお願いします」

「・・・・えぇぇ!?それだけ」

「むぅダメなの(怒)」

「ダメじゃないけどみんな趣味とか特技言ってるんだから
何か言おうよ」

「・・・・いくら考えても何も出て来ません
よろしくお願いします」

「ブハッ(笑)小嶋さんて面白いね(-∀-`) 」


それが優ちゃんとの初めてのやり取りだった


「ねえねえお弁当一緒に食べよ」

「別にいいけど・・・」

「それ美味しそうこれと交換ね、パク」

「あ、それ好きなのにむぅ・・・・」

「アハッその拗ねた顔好きだなぁー(-∀-`) 」

「そのニヤケた顔嫌い(怒)」

「えぇ〜じゃー真面目な顔(キリッ)」

「キモイ」

「え、じゃーこの顔は?」

「無理(бвб)」

「ひどーいどんな顔もダメなんじゃん
よーし明日からお面かぶってくるからな」


何も期待していなかった高校生活だったのに


無理やり走らされた二人三脚
嫌だって言うのに男装させられた文化祭

あっという間に一年が過ぎ二年生に


「くそーなんで同じクラスじゃないんだよ(怒)」

「仕方ないよクラス数多いもん」

「よし、分かった!」

「なにが?」

「毎日にゃんにゃんの家まで迎えに行く」

「・・・・・何言ってるの?」

「で、休み時間も移動教室以外毎回遊びに行くから
同じクラスにいるのと変わらなくなるね(-∀-`) 」


意味が分からないことを言い出して
?マークがついている陽菜を無視し決めちゃった優ちゃん

次の日から本当に家まで迎えに来るようになった


「ねえ、駅で待ち合わせにしようよ」

「なんで?」

「だって優ちゃん家は駅の反対方向だよ」

「大丈夫!朝の運動を兼ねてるから」

「でも・・・・」

「にゃんにゃんが迷惑なら行かないけど・・・」


そう言って眉毛をハの字に下げ寂しそうな顔をするからつい


「迷惑じゃないけど陽菜朝弱いから遅刻しちゃうかもよ」

「だったら朝モーニングコールしてあげる(-∀-`) 」


次の日からモーニングコールが始まり
お迎えがあるせいか陽菜が遅刻する事はなくなった


「陽菜最近遅刻しないよね」

「うん、優子が起こしてくれて迎えに来てくれるから」

「え、優子ん家て逆だよね?」

「そうなんだけど運動がてらに来るからって」

「へぇ〜なるほどね・・・愛されてるねぇ(笑)」

「なにそれー(笑)」

「優子クラブ辞めたのは何でか知ってる?」

「知らない」


考えた事無かったかも・・・
そう言われてみれば一年生の時は入ってたよね?
放課後にゃんにゃんとここでお別れだーて泣きまねしてたもん


「運動部って殆ど毎日練習あるじゃん」

「そうなの?曜日決まってるのかと思ってた」


だってたまに一緒に帰ってたよ?
でも水曜日だけだったかも


「それに朝練もある」

「うわー大変」


いつもギリギリの登校だった陽菜は朝練なんて見た事無かったから


「放課後の練習はいいけど
朝練に出れなくなったので辞めますって言って辞めたんだって」

「へぇー・・・・朝強そうなのにね」

「強いから陽菜は遅刻しなくなったんでしょ」

「そうとも言う」

「まだわかんない?」

「(бвб) ?」

「お迎えに行ってたら朝練に出れないでしょ」

「あぁぁ・・・・なるほど」


ん?陽菜の為に辞めたって事?

なんで?