優子


にゃんにゃんが寝ちゃって動けない私の替わりに
二人が色々と動いてくれた

男性なのに凄く気が付くし
何より優しい

お酒が無くなり才加がコンビニへ買いに出た時、佐江が


「俺さ優子の事今でも好きなんだ」

「ごめん・・・」

「才加だって陽菜ちゃんの事を忘れられないって
飲む度に泣くんだぜ」

「才加泣き虫だもんね(;´-∀-)
でも私達はそれには答えられない
今の生活が幸せだから」

「わかってる・・・・」


珍しく沈黙が続いていると戻って来た才加


「なんか暗いぞ(笑)」

「そうだな・・・」

「もしかして言ったのか(汗)」

「ああ・・・撃沈したけど(笑)」

「そうか・・・・・なあ優子どうしてもだめかな(汗)」

「うん、ごめん・・・」

「俺達は二人の幸せを壊そうとは思ってないんだ
ただそこに俺達も入れてもらえないかなって思っただけなんだ」

「どういう意味?」



二人は会社は違うけど近くに住んでいて殆どの週末に会って飲み
休日は映画を見たり遊びにいったりもするらしい
二人が付き合えばいいのにって笑ったら
こいつより私達の方が好きだから付き合わない!
と二人から真面目に返答された(笑)


その度に私たちの話をしていて会いたいと思ってたけど
連絡を絶っていたから探す事も出来ずにいて
この同窓会がチャンスだと思ってたと正直に話してくれた

そこで妥協案じゃないけど
私たちの関係を唯一知っている二人が考えた対策は

私達を離れさせないで付き合う

だったらしい


「結婚しても陽菜と付き合っていてもいいの?」

「ああ、俺達は二番目でいい
ただ、俺達の事も愛して欲しい」

「なんか男女逆な気がする(笑)」

「そうかもな、でもそれが俺達の本音だから」

「・・・・考えさせて、陽菜とも話し合わないといけないし」

「そうだな・・・・前向きに頼むよ」

「それは返事しかねるかな(;´-∀-)」

「だよな、まあ今まで待ったんだから
あと少し位待つよ(笑)」


才加がにゃんにゃんをベッドまで運んでくれて
佐江が後片付けを手伝ってくれた

そしてLINEを交換し
じゃーまたなって帰って行く二人を玄関で見送る


「ふぅ・・・・」


それから寝室へ行きにゃんにゃんを着替えさせ
説明する言葉を整理するためにリビングで
もう一度言われた事を思い出す


「それでいいのか?本当に・・・」


自問自答していたらあっという間に時間が過ぎていて
後ろからおはようという声が聞こえた