うとうとしていると誰かに名前を呼ばれたような気がしたから
目を開けようとしたら唇に感触が・・・
もしかしてキスされた?
佐江は見送ったからいるのは優子だけだよね?
考えていたら鼻水をすする音が聞こえて来た
なんでキスして泣いてるの?意味わかんない・・・
どういう事?優子って陽菜の事好きだったの?
でもいつも避けてるじゃん・・・
目があうとすぐ逸らすし辛そうな顔して陽菜を見てるじゃん・・・
だからてっきり嫌われてるか怖がられてるんだって思ってた・・・
それから今までの事を思い出していろいろ考えていたらアラームが鳴った
「おはようございます」
「おはよう・・・」
何事も無かったようにいつものよそよそしい優子がいた
「夕方までどうしますか、早めに行って練習見ますか?」
「暑いからいいや、神戸で買い物しよう(бвб) 」
「わかりました、何時に出ますか?」
「ご飯食べて掃除したら」
「私が掃除するので小嶋さんは洗濯干して上げて下さい」
「分かった」
今までにないスムーズな会話
そう言えば二人だけで話すのって初めてかも
10時に佐江のマンションを後にして電車に乗り神戸へ
「うわー平日なのに人が多いですね」
「夏休みだし学生が多いんじゃない?」
「そっかーさすが小嶋さん(´-∀-)」
「・・・・・ねえ」
「なんですか?」
「その敬語やめない?」
「む、ムリですよ大先輩なのに(汗)」
「佐江はそう思ってないみたいだけどね」
「だって佐江と小嶋さんは・・・・・」
言葉を止め眉を下げたと思ったら下を向いてしまった
「陽菜と佐江がどうしたの?」
「・・・・仲いいじゃないですか
よく泊まったり二人で遊んだり・・・」
「優子とも遊んでるじゃん」
「私は佐江の腰ぎんちゃくなだけで・・・」
「敬語は仕方ないとしても小嶋さんはなんかよそよそしくてヤダな」
「でも・・・佐江みたいには呼べないし・・」
「小嶋さん以外で呼ばないと罰金!」
「え〜お金無くなっちゃいますよ(汗)」
「じゃー考えて(бвб) 」
「ううぅ・・・それじゃー・・・こじ・・・はる・・・」
「こじぱ・・・こじぱはどうですか?」
「誰からも呼ばれた事ないかも」
「じゃー私だけですね(´-∀-)」
凄く嬉しそうにこじぱ・こじぱって独り言のように呟く優子
その顔を見ていたら陽菜の顔も自然とほころんでいた
優子
5!4!3!2!1!パンパンパン!
A Happy New Year !!
「んっ・・・・んんっッ/// 」
「おい!そこのばか夫婦は何やってんだよ 」
「んっはっっ/////…もう、陽菜のバカ 」
「むう・・・本当はエッチしながら年を越したかったのを
我慢したんだからキスぐらいいいだろ(怒) 」
「私もクラッカー鳴らしたかったのに(怒) 」
「今ならせばいいじゃん」
「みんなと一緒じゃないと意味ないでしょ 」
「新年早々夫婦喧嘩しないの(笑)」
「喧嘩じゃないし」
「ニャロとゆっぴーのいつものじゃれあい(笑) 」
「麻里ちゃん煩いし(怒) 」
「日本に帰ったらさその足で初詣行こうよ 」
「おっ、流石敦子!いい事言うね(*`ω´) 」
「そうだよな、このメンバーでいけるのは最後かもな」
「・・・・(涙) 」
「才加、何優子を泣かしてるんだよ(怒) 」
「いや俺は、可能性の話をしただけで(汗) 」
「佐江だけいないのかな・・・・」
「ばーか、正月は帰ってくるよ 」
「帰ってくるときは教えてね会いに行くから(´-∀-)」
「俺様つきだけどな(бвб) 」
「優子一人でいいのに 」
「二人っきりで会わすわけないだろ 」
「りんちゃんもいるのにねぇ 」
「たぶんいるか・な?」
「たぶんじゃダメなの!たまにしか逢えないんだから
逢える時はずーと一緒に居るの! 」
「姉さん女房は大変っすね(笑) 」
「たかみなもだろ ヘタレの癖に」
「ヘタレはよけいやわー(汗) 」
「関西弁うまくなってきてるじゃん(笑)」
「さや姉に教えてもらってるっす 」
「男が年下だと二人とも大変だな、その点俺たちはしっかり
引っ張って行ってるからな 」
コソコソ
(麻里子様はあっちゃんに尻に敷かれてるし、
秋元さんはみーちゃんに振り回されてるし
陽菜さんに至っては優子がいないと大変なことになるくせに
よくゆうよな )
「おい、お前ら全部聞こえてるんだよ(怒) 」
「聞こえるように言ったからな(笑) 」
「はあ?」
「はあ?」
もう、佐江と陽菜はどうして仲悪いんだろ(汗)
「ねえ、陽菜、あっちゃん眠そうだし、私も眠くなってきたから
部屋に行こう!」
「この続きはまたゆっくりとな 」
「望むところだ!」
その夜の陽菜は凄く激しくて ・・・いつもだけど特に(汗)
お昼前にみんな起きてきて何事もなかったかのように
仲良くご飯を食べる10人・・・・
男の人はすっきりした顔をしてるのは気のせい?(笑)
麻里子
敦子が篠田と同じ大学に行きたいと言ってくれて
必死で勉強している姿を見ていると愛しくて仕方がなくなる
篠田は長男で会社の跡取りだからいわゆる政略結婚と言うものを
しないといけないと思ってきた
だから中学高校と遊びまくっていたし、本当の恋なんてした事無かったのに
敦子と出会い、そしてゆっぴーとニャロを見ていると
自分がちっぽけに思えてきてるんだ
篠田のうちよりも大きな小嶋財閥のニャロが
一般人のどう見ても子供にしか見えないゆっぴーと結婚して・・・
まあ、結果的には陸上界のホープでスポーツ界にまで
小嶋財閥の名前を浸透させる事になったんだけど
入学してきたゆっぴーを見て誰がそんな子だと思った?
ニャロって先見の目があるのかもしれないね
でも、もし篠田が敦子と結婚したら・・・
篠田は幸せだけど、
そのしわ寄せが妹の珠理奈に行くんんじゃないかと思うと怖いんだ
珠理奈には自由でいて欲しいから・・・
幸せな人生を歩いてほしいから・・・
やっぱり篠田が我慢しないといけないよね・・・
敦子と離れる事なんて出来るんだろうか・・・
SとMを上手く使い分け篠田を手のひらの上でころがす敦子・・・
篠田家に入っても上手くやっていけると思うんだけど・・・
どっちにしても、大学を卒業してから考えることにして
今はこの幸せをじっくりと味わう事にするよ(*`ω´)