new face 61

俺とお前と時々親友♂ V−30

麻里子

「ニャロは夏休みどうするの?」

「それがさ、ちょっと聞いてくれよ、親父ひどいんだぜ 」

「何が?」

「オリンピックは8月一週目くらから始まるんだけどさ
優子は大学のテスト終わった次の日に出発して
向こうで練習するみたいなんだ」

「で、ニャロも一緒に行くんだろ?」

「そこだよ!俺の予定では一緒に行って向こうでも
ずっと一緒のはずだったんだよ!
なのに親父が仕事手伝え!とか言い出しやがって
断固拒否したらお前の旅費は出さないて言われたんだよ 」

「貯金してないのか?」

「はあ?そんなもんしたことねえし 」

聞いた篠田がバカでした(笑)

「・・・・それで、いつまで手伝うんだ?」

「開会式の二日前・・・」

「まあ、開会式には間に合うって事で(笑)」

「親父たちも一緒に行くらしくてPJ飛ばすんだと 」

「まあ、スポンサーだしないいんじゃないか
何が不満なんだ?」

「選手は選手村っていう所に入るんだろ」

「おっ、少しは勉強したのか(*`ω´) 」

「当たり前だし・・・あそこやりたい放題らしいじゃないか
コンちゃんまであるんだろ」

何を勉強してるんだか・・・(笑)

「ゆっぴー小さくて可愛いし外人からモテるんじゃないかな(*`ω´) 」

「・・・・・だから入れたくない! 」

「入らない選手もいるみたいだからホテルとればいいじゃん」

「ホテルについて来たり移動中に襲われたらどうするんだよ
結構治安が悪いって聞いたぜ、だ・か・ら
俺が一緒に行ってだな守ってやらないといけないと思ってたのに(怒)」

「ニャロと一緒の方が心配だけどな(笑) 」

「むぅ・・・なんでだよ(怒)」

「体力使い果たして本番疲れ過ぎて残念!
みたいなことになりかねないからな(笑)」

「・・・・・少しぐらい我慢するし・・・(бвб) 」

少しなんだね・・・(*`ω´) 

「心配だって親父さんに言えばいいんじゃないか?」

「言ったし・・・(怒) 」

「で、なんて?」

「ボディーガードつけてホテルも5星の一番いい部屋にするからって」

「良かったじゃん(*`ω´) 」

「そのボディーガードに襲われたらどうするんだよ(怒)」

「・・・結局一緒に行きたいだけなんだろ」

「そう!だからお金貸して(бвб) 」

「嫌だね(*`ω´) 」

「何でだよ倍にして返すし」

「ニャロに貸すお金はありません(*`ω´) 」

「親友だろ(怒) 」

「親友だから貸さないんだよ!
ちゃんと仕事して応援に行く方が
ゆっぴーも喜ぶと思うぞ」

「・・・・・そうかもな(бвб) 」

「あれ?今日はやけに素直じゃん 」

「俺も大人になったからな(бвб) 」

その割には散々文句言って金までせびったくせに(笑)

「なんだよ、文句あるのか」

「飛行機にさ篠田と敦子も乗せて行ってよ(*`ω´) 」

「便乗してくんな(怒) 」

「いいじゃん親友なんだろ(*`ω´) 」

「ちぇっ、こんな時だけ親友づらしやがって・・・
仕方ねえな、他の奴には言うなよ
特にガチャピンは地獄耳だからな
あっちゃんにもよーく言い聞かしといてくれよ」

「わかってるよ(笑)」

ブラジルかー・・・敦子と観光するとこ調べないとな(*`ω´) 

Y 転校生はマジ女だった 22

次の日目が覚めたらサドの姿はもうなかった

「ん〜ん・・・・・腹減ったな・・・」

台所どこだろう・・・

部屋を出て歩いていると

「おはようございます」

背が高くて上品な女性が声をかけて来た

「・・・・・・」

「申し遅れました、篠田の妻です」

・・・という事はサドのお袋か
どこか似てるな

「食事の用意が出来てますのでこちらへ」

ついて行くと昨日の大広間に案内されて中に入る

『おはようございます』

「麻里子とお嬢様二人は出かけるので先に食べさせました」

十数人の組員が膳を前にして私を待ってた(汗)

「勝手に食えばいいだろ」

「そう言うわけにはいきません組長が
みんな家族なんだから食事は一緒に同じものをと言われますので」

「まさかみんなここに住んでるのか?」

「いえ、ここに住んでるのは独身の者と更生が必要な者だけです」

「・・・・・」

「そちらへお座りください」

こんな生活ぜってー無理だ・・・(汗)



昼前にサドたちが帰って来た

「先に優希さんと優香さんに手を回してもらったおかげで
話がスムーズに進み明後日の月曜日の夜
いつもの料亭でとの事です」

明後日かー・・・

「サド!」

サドを呼び寄せ耳元で

「明後日なら今日帰ってよ明日陽菜の家で
延び延びになっていたワッフル対決しようぜ」

「ダメだめ、優子は大島組の事全然知らないんだから
少しは勉強してもらわないと困る」

「人の話勝手に聞くな(怒)
それに組を継ぐつもりねえんだから勉強する必要もねえ」

「こんな近くにいるんだから聞こえるわ
優子にその気がなくても跡目の証が現れたら継ぐしかねえんだよ」

「チッ・・・・」

「それと昼食べたら病院行くから」

「はぁ・・・仕方ねえな」



サドの親父に連れてこられた病院・・・

「ここは・・・」

私が入院していた病院だった

チッ、おかしいと思ってたんだ
難病で臨床実験も兼ねてるから治療費がいらねえとか
そんなうまい話あるわけねえよな

くそー借りを返さなきゃなんねえのか?・・・

個室に入ると女がいた

「初めまして、花です」

「なんだ後妻がいるんじゃん、そいつに子供居ねえのか?」

「私は妻にはなれませんでした」

「はあ?どういう事だ」

「麻里子言ってないのか?」

「そこまで詳しくは言ってません」

「そこにお座りください」

ソファーに腰掛けるとサドの親父が話し出した

「誰でも姐さんになれるというわけじゃないんです
交わって達した時跡目の背中に菩薩のあざが現れた人だけが
身ごもり姐さんになれるんです」

「じゃーおめえはダメだったのか?」

「はい・・・でも私はこの人のそばに居る事を選びました
子供が産めなくても幸せです」

「もっとたくさんのやつと試せば・・・」

「愛してもいない人は抱けないと言われていたんですが
抱かないと見つける事が出来ない・・・
オヤジは相当苦しんでおられました、
でもやっと見つかったのが
幼馴染だった麻衣さんで・・・
堅気の方だったので悩まれましたが
麻衣さんもオヤジの事が好きだったようで
入ってもいいと言われてからは全身全霊をかけ愛されて・・
後にも先にも親分の愛した人は前妻の麻衣さんと
この花さんだけなんです」

「かっこつけやがって・・・」

私なんて何人抱いてきたか・・・
まあ、女だから交わってはないけどな・・・

ちょっと待てよ・・・
もし私が跡目で陽菜は違ったら?・・・
愛人になるのか?あいつ許してくれるかな・・・(汗)
今は陽菜しか考えられねえからな・・・

「で、どうやって探してくるんだ私が選んでいいのか?」

「候補は他の組のお嬢さんです」

「そんな実験みたいなことに娘を差し出すわけねえだろ」

「大島組は関東一の組です、その組と親戚になるんですから
小さい組はここぞとばかりに出向いてきます」

「・・・・・・嫌だ」

陽菜を悲しませるようなことはしたくねえ・・・

「優子さんの意志は関係ないんです
これは大島組跡目の義務です」

「うるせえ、私は追い出されたんだ
母さんと一緒に捨てられたんだから
この組がどうなろうと関係ねえ
家にけえるぞサド!」

「優子さん・・・」

「そうか、おめえはこっち側の人間だったんだよな」

「違います、私は・・・・」

「もういい、一人でけえるから誰も付いてくんな!」

「まて・・・・・」

弱々しい声がして振り向くとオヤジが目を覚ましていた
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