優子
「今日クリスマスイブだね」
「ん」
「今年は家でクリスマス会しないんだって」
「ん」
「イルミネーションとか見たかったなー・・・」
「4時」
「え?」
「今日の4時迎えに行く」
「陽菜?」
横を向くと耳が真っ赤になっていて照れてるのが分かった
「デート?ねっ、ね、デート?」
「煩い」
「やったー⊂^⌒⊃_д_)⊃ 」
今までの事が全部吹き飛んで行くぐらい嬉しかった
家に帰ると
「お母さん今日ご飯いらないから(´-∀-)」
「知ってるわよ」
「ふえっ?」
「陽菜君と食べに行くんでしょ?」
「なんで・・・・」
「クリスマスは優子と食べに行くからご飯いりませんて
言ってたって言わなかったかしら?」
「そんなこと聞いてない(怒)」
「あら、ごめんなさいね(笑)」
くそー、絶対ワザとだ(怒)
あぁーもしかしてあっちゃんとか篠田君も知ってたんだ
だから大丈夫!て・・・・もう(怒)
それから何着て行こうか必死に悩む
分かってたら新しい服買ったのに・・・
出来るだけ女の子らしく
グロスも塗って髪の毛も少し巻いて
これで大丈夫かな(汗)
「陽菜君来たわよ〜」
「今行く」
買っておいたプレゼントをバックに入れ下に降りた
「お待た・・・せ・・・」
大人っぽい格好をした陽菜・・・・かっこいい(´-∀-)
「どんどんいい男になって行くわね
優子にはもったいないわ、どうおばさんと・・・」
「お母さん!(怒)」
「冗談に決まってるでしょ(笑)陽菜君よろしくね」
「はい(бвб) 」
電車は結構混んでいて
「さすがイブだね(´-∀-)」
「ん」
「どこ行くの?」
「・・・・・」
ま、いっか今日は陽菜に任せよう
着いた駅は東京スカイツリー駅
まだ明るいからライトついてないけど・・・
無言で差し出された手をとり歩いて行く
「ここ・・・・覚えててくれたんだ♪」
スカイツリーに隣接するすみだ水族館
オープンした時テレビで見てて行ってみたいなーて言ってた場所
チケットを買おうとしたら
「大人二枚」
「私も払うよ(汗)」
「いい」
「ありがとう(´-∀-)」
ゆっくり見て回り外に出ると
「うわぁー綺麗♪」
外は暗くなっててスカイツリーもその周りも
イルミネーションが点灯していてすごく綺麗
ボーと見てたらまた手を引かれスカイツリーの入口へ
「のぼるの?」
「ん」
チケットは買っててくれたみたいで展望台まで上がる
東京にいるのに初めて上るスカイツリー
天気も良くて夜景がすごく綺麗だった
「陽菜ありがとう(´-∀-)」
一周して降りるのかと思ったら途中で降りる陽菜
「うそ・・・・」
ここで食事するの?絶対高いよ(汗)
「他の所でいいよ」
「もう予約してるから」
席に案内されお酒は飲めないからジュースで乾杯
「メリークリスマス(´-∀-)」
「メリークリスマス(бвб) 」
次々に運ばれてくるコース料理
パノラマな窓から見える夜景と
食べたことのない美味しい料理
目の前には大好きな陽菜
私死んじゃうんじゃないかな(汗)
そうだ
「これプレゼント」
デザートの前に持ってきていたプレゼントを渡す
「ありがとう」
陽菜も鞄をゴソゴソしだすと箱を差し出した
「開けていい?」
「ん」
中にはHとYのペンダントトップがついたネックレス
「嬉しい!」
「お揃いだからなくすなよ」
陽菜が首元を触って付けていたネックレスを見せてくれた
やばい・・・泣きそう
「ほらデザート来たぞ」
「うん」
ボーイさんがいなくなると立ち上がり
「つけてやる」
箱から出して後ろに回り付けてくれた
お揃いって嫌がってたから陽菜が買ってくれるなんて
思ってもいなかった
幸せすぎて明日からが怖いかも・・・(汗)
支払いも陽菜がしてくれて・・・
先に出てろって言われたけどチラッと見たら
何枚出してんの?て思った
おこずかいためてたのかな?
それともお年玉前借り?
このネックレスも結構すると思う
駅の方へ行こうとしたら
「ちょっと歩こう」
「え?う、うん・・・」
普段歩くの嫌がるのに歩く事30分・・・
シティホテルに入って行く
「泊まるの?」
「ん・・・良いホテルじゃなくてごめんな」
「ここで十分だよ陽菜と二人っきりのクリスマスなんて嬉しい」
部屋からは少し遠いけどスカイツリーも見える
窓から外を見ていると後ろから抱きしめられ
ガラスに映る二人の姿を見ているとまた涙が出て来た
「なんで泣いてんだよ」
「だっでうれじいもん(泣)」
「ばーか」
お風呂も入らず愛を確かめ合ったイブ
一眠りして早く起きたからシャワーを浴びてたら
いきなり入って来てまた襲われたクリスマス
まだ早いからベットに入りまったり中・・・
そうだ
「ねえ昨日・・・もうおとといだけど
綺麗な男の人と歩いてたでしょ?あれ誰?」
「あ・・・・見たのか・・・」
「もしかして陽菜ってそっちもイケる派?」
「はぁ?俺が男と浮気してると思ってたのか」
「だって・・・仲よさげだったし
陽菜笑ってたし・・・」
「あれは・・・・従兄の兄ちゃんだよ」
「うそ・・・」
「お袋の兄さんの子供、俺と似てただろ?」
そう言われてみれば・・・・
「何でスーツ着てたの?」
「それは・・・学校で言うなよ
兄ちゃんホストクラブの店長しててさ
そこでバイトさせてもらってた」
「ホストクラブー!!?」
「声大きい!煩いし(怒)」
「女の子にお酒作ったり笑いかけたり・・・
最低!(怒)」
「ば、ばかそんな事してねえよ
一応未成年だから黒服だよ」
「黒服?」
「氷とか料理運んだりカウンターに入って洗い物したり
雑用みたいなことしかしてねえし」
「ホントに?」
「ああ、帰るの朝方だったから眠くて眠くて」
「もしかしてクリスマスの為にしてくれてたの?」
「あ、ああ・・・」
バイトなんてだりーからしねーとか言ってた陽菜が私の為に・・・・
「うう・・・・最高のプレゼントをありがとう・・・好き、大好き♪」
陽菜にギュっと抱きつくと
「つっ・・・おまえなぁ」
え?・・・・
何故か陽菜の顔が真上に・・・・
「はる・・・な(汗)」
「メリークリスマス、俺には優子が最高のプレゼントだぜ」
それからまた愛され・・・・
時間ぎりぎりで慌ててチェックアウトしたのは言うまでもない(笑)