俺とお前と時々親友♂ V-37

優子

最初で最後になるかもしれないオリンピックだから
開会式には絶対に出たかった

でも、私が出る競技はまだまだ先で陽菜は怒ってたけど
篠田先輩は知ってたみたいであっちゃんとの観光を
しっかりと計画していた

ホテルにもいろいろついていて
プールにスパ、ジム、エステ、これだけでも十分過ごせそう

広すぎるスイートはお兄さん家族に譲って
私と陽菜はデラックスツインルームに移った

野呂姉は私のお兄ちゃんとツイン
そうそう、みーちゃんは一人は嫌だーて拗ねるから
私の両親とセミスイートに入ってルンルンしてる(笑)

「はぁーこれぐらいの広さが丁度いい(´-∀-)」

「狭いし(怒) 」

「スイートは広すぎて落ち着かなかったんだもん」

「・・・優子は小さいから部屋が広く見えたんじゃねえか 」

「ひどーい・・・大きい野呂姉も広いって言ってたもん 」

プイってすると

「ウソだって(汗) 俺は小さい優子が好きなんだぜ!」

そう言って後ろから抱きしめられた

「明日は何時から練習するんだ?」

「明日は中休み」

「マジか!? 」

「うん!どこか行く?」

「起きれたらな(бвб) 」

「はる・な(汗) 」

「さーてシャワー浴びようぜ、それともすぐやる? 」

「チョット(汗) 」

「まだ、一週間あるんだから大丈夫だろ 」

「そうだけど(汗)」  

「むう!嫌なのかよ(怒) 」

「違うけど・・・走るときのユニフォーム知ってるでしょ?」

「ああ・・・」

「えーとね、痕が見えないようにしてほしいなーて・・・ 」

「キスマークの事か?」

「うん・・・」

「なんだそんな事か(бвб) 」

「そんな事じゃないよ、私色白で凄く目立つんだから(汗) 」

「わかったよ胸とあそこの周りにいっぱいつけといてやるぜ(笑) 」

「無理につけなくていいから(汗) 」

「やだね、俺の優子だぞ!て言う印なんだから
ホントは見せびらかしたい(бвб) 」

「そんなのなくても私は陽菜のだよ(-∀-`) 」

「・・・・・はぁ・・・・無意識は罪だぞ」

「えっ!?ちょっ シャワー(汗) 」

「ムリー!頂きまーす(бвб) 」

久しぶりに会った夜意識がなくなるまで鳴かされた(汗)

まさか意識ないのにしてないよね?

結局次の日は何処にも行けず食事もルームサービスを頼み
一日中部屋にいて抱きしめられていた

俺とお前と時々親友♂ V-36

陽菜

食事も後半に差し掛かった時やっと帰ってきた二人

「お疲れ様」

「皆さん来て下さってありがとうございます(´-∀-)」

みんなに向かって一礼する優子

「そんな堅苦しい挨拶はいいから早く座りなさい」

「はい!」

手招きしてやると嬉しそうにやって来て俺の横に座る

「遅かったんな」

「車がいっぱいでなかなか身動きが取れなかったの 」

優子の前にはみんなと違う料理が並ぶ

「もう、何食べてもいいんじゃねえのか?」

「そうなんだよね、好きなもの食べな!て言っても
今まで通りでいいって言うんだよ」

「だって、お腹壊して後悔したくないし・・・」

「優子らしくていいよ」

「でもそれおいしそう 一口頂戴(´-∀-)」

そう言って口を開けて待ってるんだけど・・・

これってあーん!とか言うやつじゃん
それにみんなが注目してるし 恥ずかしいぞ

優子に見えないようにみんなをひと睨みすると
慌てて食事を再開する傍観者ども・・・

まあ、一人だけは黙々と食ってるけどな(笑)

食べやすい大きさに切ってやってフォークに刺し
口に入れてやると

「おいしぃー(´-∀-)」

笑窪を作って嬉しそうにモグモグしてやがる

はあ・・・可愛いぞ優子!キスしてぇー・・・
痛い視線に横を向くとニヤニヤしながら見てやがる

くそー・・・恥ずかしいじゃねえかよ

「そういえば、競技はいつあるんだ?」

「えーとね1万メートルが一週間後で5千メートルが
その三日後かな」

「・・・・・一週間後 」

「うん、みんな開会式生で見たかったんだね(´-∀-)」

はぁ?一週間もあるんだったらエッチ出来るじゃねえか

くそーはめられたぜ(怒)

今日絶対する!どんな障害があってもするからな!!

S スレチガワナクなって3日目の佐江

朝にゃんにゃんからLINEが来た

いつも発信は佐江からだったから嬉しくて
その日は舞い上がっていた

でも何で今日の予定を聞いてきたんだろう・・・
にゃんにゃんまだ休みだから暇なのかな?

あ、もしかして神戸で買ってくれたプレゼント今日届くとか?
何買ってくれたのか教えてくれなかったから楽しみだな♪

今日は溜まってた書類整理の日

何時もならいやいややってるからなかなか進まないのに
今日はサクサクこなしてる

これって愛のパワーだよね♪

珍しく定時で終わると言う奇跡

どこかへくり出したい気分だけど金欠病を発症してるから
近くのスーパーで買い物して大人しくマンションへ

あれ?部屋の前にいるのって・・・・

「にゃんにゃん?」

佐江の声に驚いて振り向く
にゃんにゃんに隠れてて見えなかったけど
優子も一緒に立っていた

ここに二人がいるって事と二人の顔を見てなんとなく気づいたけど
気づかないふりをして中に入れる


佐江が初めてにゃんにゃんを見たのは合宿へ行った時で
凄い人が先輩なんだーてぐらいにしか思ってなかった

優子は顔見知りだったみたいで
優子にだけアドバイスするのを見てなんか面白くなくて・・・

だってみんなの先輩なんだからみんなに教えてくれてもいいじゃん

まあ、佐江はレギュラーだったからそんなに教わる事もなかったけど
優子だけ特別扱いされてるみたいでむかついた

で、持ち前の社交性を押しだしグイグイ近づいたらアドレスゲット!

優子より先にゲットできてLINEを通じて
佐江だけが通じてるって言う優越感

五回に一回位しか返信は来なかったけどね・・

同じチームで出来るって知った時凄いテンションが上がり
遊ぶようになって好きって言う気持ちがドンドン溢れてきた

佐江の気持ちをガンガンアピールしてたのに
にゃんにゃんは全然反応してくれなくて・・・

にゃんにゃんの見てる先にはいつも優子がいた

2人であそぼって言うと渋るのに優子もって言うと
仕方ないなーて言いながらOKしてくれる

三人で遊んでる時に思いっきり甘えたり
寝る時に抱き付いたりしても嫌がらないから
嫌われてはないと思って佐江の方を向いてもらえるように
頑張った

大阪へ転勤になって初めて二人で遊んでくれるようになった
同情だってわかってたけど同情から好きになる事だってあるでしょ?

家に帰らず泊りに行ってにゃんにゃんの家から仕事に行っても
嫌な顔せずご飯も作ってくれるし送ってもくれるから
やっと佐江の方を見てくれるようになったって思った

それに優子はにゃんにゃんの気持ちに気づいてなかったみたいで
いつも佐江達に遠慮して一歩引いていたから
優子の気の弱い所に付け込んでた・・・

心友の好きな人を奪う佐江って最低じゃん・・・
でもねそれだけ佐江も真剣だった
たとえ優子に嫌われてもにゃんにゃんを手に入れたかったんだ

でも神様はやっぱりちゃんと見てるんだね

にゃんにゃんと優子を二人にしたくなかったんだけどなー
仕事だったんだから仕方ないよね

ほんの三日ほどで小嶋さん呼びからこじぱ呼びになってるし
お互いかばい合う二人を見てて佐江の入る場所なんて
初めからなかったんだって思い知らされた(涙)

でもね、佐江にだってプライドがあるから
最後まで泣かずにおめでとうとバイバイを言えたんだ・・・

2人が離れていくのを確認すると涙がドンドン溢れてきて止まんない

どれくらい泣いてたんだろう・・・

悲しくてもお腹は空くみたいで、でも作る気力が無く
買い置きしてたカップめんを食べてたらまた悲しくなってきて

すぐ才加に電話したら偉いねって言ってくれて
また涙が止まんなくなって・・・

次から次に電話して泣き叫んでやった

次の日パンパンに腫れた目とガラガラになった声で出社したら
上司に怒られ・・・外回りは出来ないからまた内勤に・・・

お昼までの三時間が昨日の倍ぐらいの時間い感じた(汗)

「あのう・・・大丈夫ですか?
これで冷やすと少しはましになると思うのでどうぞ
あ、あとのど飴もよかったら」

「ありがとう・・・えーと・・・」

「事務の柏木です」

「大阪の人なの?」

「いいえ、鹿児島なんですけど大阪が好きで
こっちで就職したんです」

事務は隣の部屋だから全然気づかなかった・・・

「宮澤さんていつも元気で凄いよねってみんなで言ってるんですけど
今日は元気ないしその顔だし・・・心配になっちゃって(汗)」

「佐江はいつでもゲンキングだよ♪」

「佐江さんて言うんですか?」

「そう、宮澤佐江です、柏木さんは?」

「柏木由紀です、友達からはゆきりんて呼ばれてるんです」

「じゃー・・・・・りんちゃん、りんちゃんて呼んでいい?」

「りんちゃん?」

「佐江だけの呼び方♪」

「え、え、いきなりですか(汗)」

「そうだよ、今日からよろしくねりんちゃん♪」


佐江のアイドルみーつけた(笑)


前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2015年12月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
アーカイブ
カテゴリー