俺とお前と時々親友♂ V-35

陽菜

オリンピックの開会式初めて見た

もともと運動には興味ないしテレビで行進を見るのも
バカらしくて見たことなかったし・・・

陽菜たちはもちろんビップ席

場所がわかってるから優子もこっちを向いて
手を振ってた(бвб)

「優子!優ちゃーん! 」

音が大きすぎておれの声が聞こえないだろ、むぅ・・・

いろんなセレモニーも終わりやっとホテルに帰ってきた

もちろんビップだから一番初めに出ることができたけど
優子達はなかなか帰ってこれないみたいだ

「優子おせーな(怒) 」

「車も渋滞みたいだよ」

「先にご飯食べに行くぞ」

「あつ、お腹すいたよう 」

「よし、すぐ行こう(*`ω´)」

「俺は・・・優子待ってるから」

「ホテルついたら直接レストランに来るように連絡したから」

「兄さん、いつの間に・・・」

「佳代から連絡あったから伝えといた」

「佳代だってぇー(笑) 」

「あっ(汗) 」

「そういえばプロポーズしたらしいじゃん(бвб) 」

「なに!?そうなのか なんで父さんに言わないんだ」

「オリンピックが終わってからの方がいいかなって思って(汗)」

「そうか、お前も一人前になるんだなぁー」

「とっくに一人前だぞ 」

「娘が増えるのかぁー 」

物思いにふける優子の親父

「子供が手を離れて巣立っていくのはうれしいけど寂しいですねぇ」

しみじみと語りかけるおれのおやじ・・・

なんか暗くなってねえか(汗)

「いいはなしだぁねぇ〜 」

「おばはんくさいんだよガチャピン」

「ガチャピンていうなぁ(怒) 」

「怒るとこそっちかよ(笑)」

「ところで陽菜、優子ちゃんの競技はいつあるの?」

「・・・・・(бвб)」

「お前知らないのかよ」

「帰ってきたら聞こうと思ってたんだよ、むう 」

「マラソンは最終日じゃよ」

「マラソンじゃねえし 」

「寛ちゃんは口を挟まないの」

「めーたんに怒られたぞい(しくしく)」

爺は無視して・・・

優子早く帰ってこないかなー(бвб)

H スレチガワナクなって3日目

日帰りだからショルダーバックだけ

東京駅で少し遅めのランチを食べ新幹線に乗る

自由席だったけど一番に並んでたから二人並んで座れた

「朝LINEしたら今日はデスクワークだって言ってたから
早く帰ってくるかも」

「行くって言ったんですか?」

「まだ言ってない、こんなに早く大阪に行くのって
変に思うでしょ」

「ご飯とか食べに行ってて遅かったらどうしますか?」

「大丈夫、給料前で金欠だーて言ってたから」

5時過ぎに着きマンションの前で待つこと1時間

立って待ってるんだけど

何でだろう・・・優子と居ると全然苦じゃない
他愛もない話をしてるだけなんだけどなー・・・

「え!?にゃんにゃん?・・・・・優子も・・・二人どうしたの?」

「おかえり」

「もしかしてもう会いに来てくれちゃったの?
寂しがり屋さんなんだから♪」

「あ、うん・・・・それと話したい事があって・・・」

「外じゃーなんだから、入って」

多分もう気づいてるよね、佐江って感はいい方だから
それでも明るく迎えてくれる佐江に罪悪感が・・・・

優子を見るとまた苦しそうにしてるから
先を歩く佐江から見えないように
そっと手を握ってあげると陽菜の顔を見て
ありがとうて口を動かす優子

いいよって言う意味を込めて微笑んでから手を離す

部屋の中に入ると

「なんか飲む?」

「今はいい」

「平日にどうしたの?遊べないじゃん」

「話が終わったらすぐに帰るから・・・」

「ふーん・・・・・あ、ご飯は?」

「まだ」

「まさか来てるとは思ってなかったから一人分しか買ってこなかったんだ
ピザかなんかとる?」

「いい・・・・ちょっとそこに座ってもらえるかな」

「え〜なにぃ〜なんか怖いんだけど(笑)」

少し顔をひきつらせながら陽菜達の前に座る佐江
優子は正座をしてずっと下を向いたままだ

「陽菜ね優子と付き合う事にしたの」

「はぁ?何の冗談?今日エープリルフールじゃないよにゃんにゃん(笑)」

無理に明るく笑う佐江

「さ、佐江ごめん私・・・・私・・・」

「嘘だよね?優子応援してくれてたじゃん」

「陽菜から言ったの・・・佐江の事は好きだけど」

「じゃーなんで・・・」

「優子の事は愛してるの」

「っ・・・この前帰る時何にも言ってなかったじゃん
優子なんて・・・優子なんてずっとにゃんにゃんを避けてたじゃん」

「それは・・・佐江とこじぱが付き合ってると思ってて
邪魔しちゃいけないと思ってて・・・
私の気持ちは見せちゃいけない気づかれちゃいけないって思ってたから・・・
ごめんなさい(涙)」

「優子は悪くないの、私がはっきりしなかったから
佐江と優子を勘違いさせちゃって・・・ごめんね」

「違う、こじぱは悪くない、私に勇気が無くて・・・」

「もういいよ・・・・・・・・・・」

「佐江?」

「あーあー・・・そっか気づいちゃったか・・・そっかー
おめでとう、わざわざこんなところまで来なくても
メールでよかったのに」

気づいちゃったかってどういう意味?

「メールだなんて・・・直接佐江に会って謝りたかったから・・・・
ホントごめん(涙)」

「優子はさもっと自信もちなよ
この佐江様の心友なんだからさ(笑)」

「さえ〜(泣)」

「はい!この話は終わり、今日は普段使わない頭使ったし
お腹すいたから佐江さんの食事タイムに入りまーす
食べない人たちは帰った帰った」

「佐江・・・・・」

「今度来るときは週末に来てよ
また3人で遊びに行こう♪」

「うん・・・・」

「ほら早く帰んないと夜中になっちゃうよ(笑)」

「ありがとう佐江・・・好き」

「佐江も優子の事好きだよ
ずっと心友だから」

「うん・・・」


マンションを後にして新大阪駅へ向かう

「なんかあっけなかったね(бвб)」

「うん・・・・」

「佐江わかってたみたいだね」

「うん・・・(涙)」

「ほら泣かないの、陽菜が泣かせてるみたいじゃん」

「うう・・・ごめんなさい」

「最高の友達だね」

「心友だもん」

「うらやましいなー陽菜にはいないから」

「私がなってあげる」

「やだ!」

「へ?」

「優子は恋人でしょ?」

「あ、うん・・・・」

「ずっとそばにいてね(бвб)」

「うん・・・こじぱが離れていくまでずっとそばにいる」

「じゃー大丈夫だね陽菜は離れないもん
優子の方が浮気しそう(笑)」

「私だって大丈夫だよ浮気なんてしないよ」

「花」

「は、花ちゃん?」

「そう」

「何で知って・・・・ちゃんと断ったよ(汗)」

「知ってる」

でも抱きしめて寝てたしまだあきらめてない風だったから
油断してたら危ないよね

「こじぱの方がかっこいいし綺麗だしモテるでしょ?
浮気したら泣いてやるんだから」

「しなくても泣いてるじゃん(笑)」

「そうだけどー(汗)」

最後にお互い顔を見合わせ良かったねって言いながら笑い合った
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