おめでとう!

「ふーいいお湯だった(-∀-`) 」

「なんかジジくさーい(бвб)」

「てかさっきからずっと携帯いじってるね」

「コメ返してるの〜」

「にゃんにゃんも早く入ってきなよ
えーまだ途中だもん」

「明日早いんでしょ、早くしないと日付変わっちゃうよ」

(・・・てるんだもん)

「え?何か言った」

「独りごとぉー」

「入んないんだったら先にチーズ食べちゃう?」

「だめ〜!!」

「もう、相変わらず自由なんだから(-∀-`) 」

「そこが好きなくせに(бвб)」

「アハッばれてる?」

何載せてるのか見ようとスマホを持ったら

「ダメ!!」

「あ、ちょっと返してよ(汗)」

「紅茶飲みたいから作って」

「はいはい、温かいのでいいですかお姫様」

「どっちの方が簡単?」

「そりゃー温かい方かな」

「じゃー冷たいのでレモンもちゃんと輪切りにして入れてね
砂糖も少しだけー」

「仰せのままに」

お湯を沸かして濃いめの紅茶を作り砂糖をとかす
グラスに氷を入れようとしたらスマホを見ながら
陽菜がこっちに歩いてきた

「どうしたの?何か欲しい?」

そう問いかけると、しっ!て指を口にあててしゃべるなと言う

スマホを見て何やら拍子をとっていたかと思うと
いきなり抱きついてきて

「優ちゃんお誕生日おめでとう(бвб)」

その言葉と同時に私のスマホのLINE音が鳴りだす

「ふふふ、陽菜が一番だよ♪」

「ううぅーにゃんにゃんありがとう(-∀-`) 」

「お風呂入ってこよーと(бвб)」

「え?紅茶は?」

「寒いのにアイスなんていらなーい(бвб)」

そう言ってバスルームへ消えて行った


なるほど、だからなかなかお風呂に入んなかったのか
時間稼ぎなんてしなくてもそう言ってくれればいいのにー

この紅茶どうすんだよ・・・・


素直じゃない嫁を持つと苦労するよね

アハッ(-∀-`)


おしまい


優ちゃんお誕生日おめでとう!!


平凡すぎてすいません(汗)

頑張った向こうには 2

丘の上の小さなチャペル

こんな所よく見つけてきたなって感心する

そんな可愛い教会でいい年をした二人が・・・
(と言っても二人共美人だし若く見えるけど)


純白のウエディングドレスを着て誓いのキスをしてる

「綺麗・・・(-∀-`) 」

涙するママをそっと引き寄せ抱きしめるイケメンな瞳さん

「幸せそうだね(-∀-`) 」

「・・・・・」

私の顔を一瞬だけ見て何も言わずふっと目をそらす隣の人

・・・なんなの(怒)

こっちがせっかく歩み寄ってあげてるのに
無視するとかあり得ないんだけど(怒)



瞳さんに似て綺麗な顔立ち
背も高くてスタイルも抜群なのに・・・

性格最悪なんじゃないの?(怒)

服装だってたった四人だけの式だけど
ドレスでもなくワンピースでもなく・・・
スーツを着て参列ってどうなの?

なんかムカついて来た(怒)

ママをいじめたら承知しないんだからな!



式の30分前
ぎりぎりにやってきた彼女
始めはスタッフかと思ったけど
凄く綺麗で見とれてしまっていた


「娘の陽菜よ、優子ちゃんは高校三年生だから
7つ違いの姉妹になるのね」

こんなに綺麗な人がお姉さんになるなんて嬉しい

「初めまして優子です、こ
れから宜しくねお姉ちゃん(汗)アハッ(-∀-`) 」

渾身の笑顔で挨拶したのに表情をピクリとも変えず

「よろしく・・・・」

それだけ?にこりともせずそれだけ?
最悪なのはその後すぐにスマホを見だした

(優子ちゃんて言うんだ、私妹欲しかったから嬉しい
これから宜しくね(ニコ))

とまではいかないにしても、ニコ(*^^*)
ぐらいあってもいいじゃんかー

もしかして二人の事反対なのかな(汗)

なんて考えていたら

「この子ね小さい時お姉ちゃんを凄く欲しがった時期があったの
妹ならまだしもお姉ちゃんは産めないからね
それにその時はもうひとり身だったから姉妹を産んであげれなくて・・・

優子には本当に寂しい思いばかりさせてきたから
陽菜ちゃんがお姉さんになってくれて私本当にうれしいの
この子の事よろしくお願いします」

そう言って頭を下げるママ

「頭をあげて下さい、私も妹が出来て嬉しいです(бвб)」

すごく優しい顔で笑ってたからママの事は嫌いじゃないんだよね?

・・・・・・じゃー私?私が問題なの??

今日会ったばかりなのに?
どこか悪いところあったのかな(汗)


式が終わり二人が着替えに行ってる間
お姉ちゃんと二人っきりなわけで・・・

うん、くよくよ悩んでるのは大島優子じゃない!
よーしここは私からガンガン行かなきゃ(-∀-`)

「ねえねえ、お姉ちゃんて呼んでいい?」

「何でもいいけど」

「・・・私の事優子とか優ちゃんて呼んで
みんなにそう呼ばれてるから」

「・・・・・・」

「あ、いきなりは無理だよね、ゆっくりでいいからアハッ」

「あなたって高校三年生にもなって
年上の人に対する口のきき方知らないの?」

「え?だってこれからは家族に・・・・」

「それでも今日はじめましての人に
いつもそんな風に話してるんだったら頭悪いね」

「うっ・・・・」

これでも学校ではトップクラスなんだからな(怒)

そう言いかえせないくらい冷たい瞳に泣きそうになる

「ま、別にいいけど・・・関係ないし」

そりゃー戸籍は一緒じゃないけど・・・
でもでも・・・
家族に・・・

こんな事ならお姉ちゃんなんていらなかった
ずっと一人っ子でもよかったのに・・・・・


だめ!私がここであきらめたらママが悲しむ

絶対に妹って認めさせてやるんだから!
妹が出来て良かったって言わせてやるんだから!

大島優子!頑張ります
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