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頑張った向こうには 3

「て言われたんだよね、どう思う?」

「その人性格悪いんじゃない?
美人な人ほど裏表あるってよく言うじゃん」

・・・聞いたことないけど

「でもさ、裏表が発動するのは私限定みたいで
ママには凄くいい娘を演じてるんだよねー」

「優子は年下だから舐められてんだよ
ガツンと言ってやれば?」

「無理だよー(汗)」

「そう言えば大島のままなんだ」

「そりゃそうだよ式を挙げたって言っても籍は入れないからね」

「その辺日本て遅れてるよね」

「佐江が理解を示した(笑)」

「と言う事で今日の帰り奢ってね」

「えーなんで大島さんが佐江に奢らなきゃいけないの
それに今月使いすぎてピンチなんだから(汗)」

「またまたー、関東でも屈指の総合病院の娘になった優子さまが
お金が無いなんて言わせないよ」

「別に私がお金持ちになったんじゃないもん
お小遣いだって今までと同じだからね」

「そこは新しい・・・お母さんでいいのかな?」

「うん」

「お母さんに頼んであげてもらいなよ」

「瞳さんは高校生なんだから付き合いもあるし
もっと要るわよね!て言ってくれたのに
ママが
今迄やってこれたんだからあげなくていいわよ!て言うんだよ
酷い親だよまったく」

「優子のママらしい(笑)
でもさ食事とかは豪華になるんじゃないの?」

「それが今迄はお手伝いさんがいて作ってたらしいんだけど
ママが仕事辞めて専業主婦になるから
食事はママが作るんだ
瞳さんもお姉ちゃんもお医者さんだから
もちろん作れなくて今迄の食事も高級食材を使ってたらしくて
毎日レストランみたいな食事だったんだって
そのお手伝いさんが休んだ時にママが作ったことがあったらしく
普通の家庭料理に感動したらしいよ
家庭の味に飢えてたんだろうね」

「優子のママって確か調理師免許もってたよね」

「うん、だからカロリー計算とかもしてるし
みんなの健康は私が守るわって張り切ってる(汗)」

「なんかお金持ちと一緒になった意味ないね」

「だってお金持ちだから一緒になったわけじゃなくて
好きになった人がたまたまお金持ちだっただけだもん」

「チェッ優子にいーぱい奢ってもらおうと思ってたのになー」

「残念でしたー(笑)」

「それはそうと進学決めたの?
お金の心配いらないんだったら大学に行けるじゃん」

「そうなんだよねー・・・」

少しでもママの助けになればと思って働こうと思ってたんだけど
その理由がなくなったからなー・・・

「優子頭いいんだから絶対に行くべきだよ
こんな私でも行くのに」

「でもしたい事ないし・・・」

「正義感強いから検事とか?」

「興味ない」

「じゃー・・・病院の跡取り目指して医者とか?」

「それはお姉ちゃんがいるし
娘と言っても籍入ってないし・・・」

「優子だったらなんだってなれるのにー」

「そんなわけないでしょ(笑)
ほらチャイムなってるから席に戻りな」

真剣に考えなよー、て言いながら後ろの席に戻って行く佐江

私だって考えてないわけじゃない

ただ、二週間前と今とでは天地がひっくり返るくらい
生活が変わっちゃったから戸惑ってるだけ

就職希望からいきなり大学へ行けと言われても困るわけで・・・


そう言えばお姉ちゃんてどこの大学行ってたんだろう・・・・・
始めから医者になるつもりだったのかな?

話すきっかけになるし今度聞いてみよーと


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