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頑張った向こうには 6

「ここで何してるのかって聞いてるんだけど(怒)」

「あ、えーと・・・お弁当持ってきたの」

「はぁ?」

「瞳さんからお姉ちゃんお昼ちゃんと取ってないって聞いたから
食堂にはいけないけどお弁当ならいつでも食べれるかなって思って」

「そんなの誰も頼んでないしいらないから」

「そんなこと言わずにさ、
せっかく作ってきたんだから少しでいいから食べてよ(汗)」

「パン買ってあるし・・・持って帰ってあなたが食べれば」

「これ私が作ったんだよ、ほら見て上手にできたんだ(-∀-`) 」

ふたを開け見せようとしたら

「いらな、あっ」

ガシャン・・・・

お姉ちゃんの手にお弁当箱があたって下に落ちちゃった・・・

「・・・・まだ診察残ってるし回診も行かなくちゃいけないから
ここ片づけてから帰ってよね」

「ちょっとまっ・・・・」

あっという間に出て行っちゃった(涙)

落ちたおかずを箱に戻しティッシュで床を綺麗にしてるはずなのに
次から次に滴り落ちる水に全然終わんないや・・・

何とか落ち着き部屋の外へ出ると
子供達がお姉ちゃんの周りに集まっていた


「・・・なんだよそんなにやさしく笑えるんじゃん・・・」

独り言のようにつぶやく

何で私には笑ってくれないんだろう・・・

また、熱いものがこみ上げて来たけどぐっと我慢してエレベーターに向かった


家に帰りつき台所で落ちたお弁当の中身を捨てようとしてたら

「あら、陽菜に逢えなかったの・・・て言うかそれどうしたの(汗)」

「渡す前に落としちゃって・・・ふたが開いて落ちちゃったから
逢う前に持って帰って来たんです」

「そう・・・・ごめんなさいねあの子頑固なところがあって
私も何考えてるのかわからないのよ」

「アハッ、大丈夫です、私誰とでもすぐ仲良くなれるのが特技なんです(-∀-`) 」

だからね、私決めたの

病院は学校へ行く方向と同じだし
少し早く出れば寄っても遅れないから
毎日お弁当作って持って行こうって

居なくてもテーブルに置いておけばもしかしたら気が向いて
食べてくれるかもしれないでしょ

また帰りに寄って持って帰ればいいし・・・


大島優子、またまた頑張ります!


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