日曜日は夜勤明けでお昼前に帰ってきてたみたいだけど
私が昼から夜までバイトだったから会えず

月曜日お弁当を作るために早起きしたのにもういなくて・・・


「行ってきまーす」

お弁当を二個持って家を出る

病院の部屋へ行ったけど姿はなく
テーブル真ん中にデン!と置いて部屋を出た

学校帰りに寄ると朝置いた場所にそのままの形で置いてある
お弁当箱のふたを開け何か食べてないかと確認するも
ぎっしり詰まったおにぎりとおかず・・・

「はぁ・・・まだ初日だもんね仕方ないよ」

自分いそう言い聞かせ部屋を出る

次の日も、その次の日も手つかずのままのお弁当・・・

「ごめんね、ちゃんと私が食べてあげるから」

お弁当に語りかけていると

カタッ・・・

後ろで音がして慌てて振り返ると

「わかったでしょ、私食べないからもう持ってこないで」

「気が向いた時に食べてくれたらいいから・・・」

だめ、泣いちゃダメ、私は無き虫じゃないもん

顔を見ることができず下を向いたまま部屋を出た


その次の次の日

あれ?・・・私プチトマト入れたよね?

おかずが入っている場所に隙間ができてあった

作った物じゃないけど蓋を開けてくれたことが嬉しくて顔がほころぶ

スキップしそうな勢いでフロアーを歩いていたら

「どうしたの?お母さんとはぐれちゃったの?」

冷却シートをおでこに張った小さい・・・
たぶん4歳くらいの女の子が一人で立っていたから
声をかけたら泣きそうな顔をしたから

「お姉ちゃんが一緒に探してあげる(-∀-`) 」

そう言うと小さくうなずく女の子

可愛いなー、お姉ちゃんが笑顔になるのもわかるよ(-∀-`)

手を繋いで待合室やお会計場所に行き

「どう?お母さんいた?」

しゃがんで女の子と話していると

「さつき!来たらダメじゃない(汗)
あそこで待ってなさいって言ったでしょ」

お母さんと思われる人が女の子を抱かえて
来た道を戻って行った

後姿をポカンとしながら見ていたら

「バカなの(怒)」

「え?」

「あの子風疹なんだよ他の人にうつったらどうするの(怒)」

「ごめんなさい・・・私知らなくて(汗)」

「関係者じゃない人が病院に出入りしてるからこんなことが起きるの!
もうここには来ないで(怒)」

冷たく言い捨て診察室へ戻って行った


私何やってるんだろう・・・

ほんとバカじゃん・・・


次の日からお弁当を作るのをやめた