朝起きるとテーブルの上に置手紙があった

(おはよう、寝坊しないようにね)

何時に帰ったんだろう・・・ちゃんと寝てるのかな

多分2・3時間しか寝てないと思う
前お姉ちゃんに大丈夫なのか聞いた時

移動中寝るから大丈夫なのよって笑って言ってたっけ

アイドルはみんなそうらしい

陽菜も寝れてないのかなー・・・

お姉ちゃんに逢えなかったから
ツアーについて行っていいかどうか聞けなかった・・・
メールしてみよう



学校の休み時間に携帯を見たら返信が来ていた

(いいよ)

その三文字だけが打たれていて少し不気味(汗)

すぐ陽菜にメールすると

(シャー!俺頑張るから)

すぐ返信が来た

その日の夜、本当にいいのか聞くと

「いいわよ夏休みでしょ(∵)」

真顔で言われて・・・

「でもあっちゃんの世話できないよ?」

「週末だけでしょ大丈夫だから」

「あっちゃん有難う(-∀-`) 」


次の日あっちゃんを見送って学校へ

「優子、優子発券した?」

「あ、忘れてた(汗)」

「何やってんの(怒)」

「ごめんごめん、今日帰りに行ってくるから」

「私もついて行ってあげる、ついでにご飯食べて帰らない?」

今日からお姉ちゃんいないしいっか

「いいよ、どこ行く?」

「オシャレなお店見つけたんだ」

「制服で入れるの?」

「この前さっしーが行ったって言ってたから大丈夫っしょ」

放課後先にコンビニへ行って発券

「やったー!スタンド下段前から三列目じゃん」

「凄い、これ結構いい場所だよね」

「ハル―と目が合っちゃうかも♪」

「そうだね、アハッ(-∀-`) 」

みーちゃんは陽菜の熱烈なファン
もう一人一緒に行く珠理奈は篠田さんのファン
この三人で横浜のコンサートへ行く

お店はおしゃれだけどカジュアルで入りやすかった
値段もリーズナブルで味もまあまあ?

「グッズ何買う?」

「うーん、どうしようかなー・・・・」

「私達バイトしてないからお小遣いしかないじゃん
チケット代払ったらあんまり買えないから悩む」

私はあっちゃんが、いらないって言うのに沢山くれるから・・・
みーちゃんには言えないけどね(汗)

「そうだね」

「やっぱTシャツは欲しいよね」

「うん」

「ポスターも欲しいけど持って帰るまでに折れちゃうし悩む―」

「うん」

「・・・・・ねえ、優子ってそんなにファンじゃないでしょ」

「そんな事ないよ(汗)」

「だって、前のコンサートの時も近くに来ても
キャーキャー言わないしあんまり叫ばなかったじゃん」

「私普段からそんなに叫ばないもん(汗)」

「まあ、大人しいキャラではあるよね(笑)」

だって、スタジオとか撮影現場でたまにあって言葉も交わしてるから・・・
だから近くに来たぐらいじゃー興奮しないもん

みんな私とお姉ちゃんの事は知らない
苗字が違うしどこをどう見ても姉妹に見えないからね

「ねえ優子ってさお姉さんと住んでるんでしょ?」

「あ、うん」

「何の仕事してるの?」

「えっ(汗)えーと・・・ほら、あれだよあれ」

「あれって何?」

「サービス業?」

「おおざっぱー(笑)」

「お姉ちゃん仕事の話全然しないし私も聞かないからわかんない」

「ふーん・・・・今度遊びに行ってもいい?」

「だめー!(汗)」

「そんなおもっいきり拒否しなくても」

「お姉ちゃん人見知りで知らない人家に入れると怒るんだ」

「怖いの?」

「やさしいけど・・・たまに怖いオーラが出てる」

これはほんと

「仕方ない、じゃーさ、うちに泊まりにおいでよ」

「いいの?行く行く(-∀-`) 」

「いつ来る?」

「今日でも明日でも明後日でもいいよ」

「何それ(笑)」

「ちょうどお姉ちゃん出張でいないからいつでも行けるの♪」

「それだったら優子のとこでもいいんじゃないの?」

家に来たらばれちゃうから駄目!

「勝手にあげたら怒るから(汗)」

「やっぱ怖いんじゃん(笑)」

「うーん・・・・怖い・・かな」

「じゃーさ明日学校に着替えもって来てそのまま家来れば」

「そうする(-∀-`) 」

よかった実は少し怖かったんだー
マンション広いから一人だと広すぎて寂しいし・・・・

「じゃー明日ね」

お店を出てバイバイした