「はぁはぁはぁ・・・・・」

「優子大丈夫?なにがあったの」

「ご、・・・ごめんね(汗)」

クレープ屋さんからこの場所は死角で見えないから
何があったか分からないはず・・・だと思っていたのに

「店員の女の人がお連れ様が
怪しい人に連れて行かれたって言ってたから
凄い心配したんだよ、LINEも未読のままだったし(汗)」

「あ、うん・・・ちょっとした知り合いでさ、えーと・・・」

どうしよう、言い訳が思いつかない(汗)

「ストーカーとかじゃないよね?」

「それは無いから」

何とか話をそらさなきゃ・・・

「あれ?私のクレープは?」

「置いといてもまずくなりそうだったから二人で食べた(ΘωΘ) 」

「そ、そうありがとう(汗)
荷物入れに行くけど二人の分も一緒に入れとこうか?」

「そうだね、荷物になるし・・・みんなで行こう」

私が無事帰って来たのもあってかそれ以上は聞かれなかった
こういう時さばさばした友達はありがたい

開演は4時からだから開場は3時

まだ2時間ほどある

「これからどうする?」

「カラオケ行って予習しようよ」

「お、それいいね〜そうしよう(ΘωΘ) 」

みんな考える事は一緒で・・・

「二時間待ちとか無理じゃん(汗)」

「だーねー・・・またフードコート行って
うだうだするしかないか・・・」

結局戻って飲み物だけを買い席に座り携帯をいじりだす

陽菜・・・・

携帯には陽菜からのLINEやメールが沢山来ていたけど
返信する言葉が思い浮かばず既読スルー・・・

ごめんね陽菜(汗)

タオルを折り曲げ机に突っ伏して寝る体勢になり
そのまま目をつむった

「優子そろそろ行くよ」

どうやらあれからずっと寝てたみたい

「やっぱ疲れてたんだね、すっきりしたでしょ(笑)」

「うん(-∀-`) 二人は寝なかったの?」

「珠理奈はずーとゲームしてたけど私も少しだけ寝た」

「そっかー・・・よーし弾けるぞー(-∀-`) 」

「私も負けないからね」

「みんなで楽しもうね♪」

もしかしたらこれが最後かもしれないから・・・
かっこいい陽菜を目に焼き付けておかなきゃ

気合を入れて会場に足を踏み入れた