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約束 1

「小嶋さん助けて(汗)」

「どうしたんですか所長」

「私の知り合いの依頼で日常生活の補助と
ちょっとした音楽の雑用が出来るヘルパーさん
探してる人がいるんだけど
少しだけ問題があってさ(汗)」

「問題ですか?」

「怪我してるせいか気難しくて
あの柏木さんでもダメだったんだよ(汗)」

「かしわげちゃんがダメだったなんて相当ですね」

怪我ってどれくらいの怪我なんだろうか・・・

「小嶋さんだったら人当たりもいいし
行ってくれないかな?」

「いいですよ(бвб) 」

「だよねー・・・え?いいの?ほんとに?」

「はい(бвб) 」

「ありがとう♪
悪いんだけどさっそく明日朝から行ってくれるかな」

「わかりました」

「癖のある人みたいだから気を付けてよ(汗)」

「大丈夫です」

とは言ったものの少しだけ不安(汗)

明日は顔合わせだけだって言ってたから大丈夫だよね?

住所を頼りに電車を降りると海の匂いがした

「なんか、田舎の海に似てるかも」

少し昔を思い出した

ドイツへ行った優ちゃんとはメールのやり取りをしていた
なのにある日プツンと途絶えてから来なくなったメール

それから音信不通になり今はどこにいるのか
何をしているのかもさえわからない

でも、優ちゃんの事だから向うで絶対に頑張ってるよね

「あ、ここだ佐藤・・・大きいお家」

ピンポーン

少しして

「はい」

「ヘルパーステーションから参りました小嶋です」

「鍵開けるので奥の部屋まで入ってきてください」

鍵の開く音がしてドアを開け中へ入る

「広い(汗)」

玄関は吹き抜けになっていて正面に階段があり
その奥と左右に一つずつドアがあった

「奥だから正面だよね・・・」

「コンコン」

「どうぞ」

ドアを開けると正面のソファーに目を包帯で覆った女性が
座っていた

怪我って目だったんだ

「初めまして小嶋です」

「話は聞いてもらってる?」

立ち上がりこっちに来ようとする

「あぶない!(汗)」

「チッ、あのヘルパー、勝手に物を動かすなって言ったのに(怒)」

かしわげちゃん(汗)

「すいません(汗)」

「小嶋さんが謝る事ないよ」

「ですが、当社の者ですから」

「・・・・仕事の説明するからよく聞いて二度と言わないから」

「はい」

「週三回か四回で食事と掃除
出来れば譜面を起こす手伝いをして欲しいんだけど
音楽の方は?」

譜面?そう言えば音楽の雑用とか言ってたっけ
この人音楽家なのかな?

「小さいころピアノを習っていたので少しなら出来ると思います」

「そうか、助かるよ」

「あと、置いてある家具や物はいっさい動かさないで」

「承知いたしました」

癖があるって言ってたけど目が見えないなら
当たり前の事だし大丈夫そうかも(бвб) 



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