スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

約束 9

「私最低だ・・・」

神社の境内の始めてキスした場所


傷ついた大島さんを・・・優ちゃんをまた傷つけてしまった

知られたらこうなる事は予測できたのに・・・

女の子を好きで、陽菜の事が好きだったって
本人の口から言わせてしまった

優ちゃんはヘルパーの小嶋を信用して話してくれたのに・・・

「ごめんね優ちゃん・・・」

今ごろ一人で何を思い何をしてるんだろう・・・
私の事がにゃんにゃんと分かった時手が少し震えてたもん・・・


だめだ、このまま逃げちゃダメ戻らなくちゃ

持っていた鍵で玄関を開けると
微かに漏れてくるヴァイオリンの音色
そっと部屋に入り片隅で聴いていると

「何で戻って来たの?まだ、笑い足りない?」

「違う!ただ優ちゃんのそばに居たいから」

後ろから抱きしめると

「それって同情?」

「違うよ」




「・・・もう少しで夢がかなうはずだった
夢が叶ったら打ち明けようと思ってた
例え嫌われても・・・・
それで諦めるつもりだったのに・・・

でも、もうムリ!にゃんにゃんがそばに居て
私の気持ちを知ってもそばに居たいという今
我慢なんて出来ない!」


包帯を取りこっちへ向くと

「陽菜、ずっと好きだった」

右手で頬を確かめ陽菜を引き寄せると唇を重ねてきた

それは優しくてとても甘いキスだった
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2016年07月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
アーカイブ
カテゴリー