その日のハルは一段とクールですごみがあった

「今日のハル、ゾクゾクしなかった?」

「私もそれ思った、マリが笑わそうと頑張ってるのに
少しも笑わなくてミステリアスだったもんね」

あれはどう見ても怒ってる風にしか見えなかったけどね
多分私に怒っててそのままステージに上がって
怒りが収まってないっていう感じだったもん(汗)

夕飯を食べ二人とバイバイしてマンションに帰ると
お姉ちゃんが帰ってきていた

「ただいま、今日早かったんだ
あ、私ご飯食べてきたんだけど
まさか食べてないとか?(汗)」

「むぅ・・・お腹すいたよう(怒)」

「うわーごめん、すぐ作るけどパスタでいい?」

「いいよぅ」

荷物を部屋に放り込みキッチンへ

その間もお菓子を食べるスーパーアイドルな女優さん

「楽しかった?」

「え?」

「コンサート行ってたんでしょ」

「あ、うん楽しかったよ(-∀-`) 」

「その割には疲れた顔してるからさ」

「はしゃぎ過ぎて疲れちゃったから・・・かなアハッ(-∀-`) 」

「ふーん・・・ツアーには金曜からついて行くの?」

「それ、行かないことにしたんだ」

「なんで?」

「夏期講習とかあるの忘れててさ・・・
陽菜にはまだ言ってないんだけど・・・」

「早く言った方がいいよ、あいつすぐ拗ねるから(笑)」

・・・・・やっぱりよくわかってるんだ・・・

「出来た!私疲れたからシャワー浴びて寝るね
食器はつけておいて」

「はーい(∵)」

明日メールしよう・・・今日はもう無理だから・・・




早く寝たからか6時前に目が覚めた

お姉ちゃん何時に行くんだろ・・・聞くの忘れてた(汗)

夏休みバイトしようかな
家にいても退屈だし

携帯で調べようと思ったら

「あ、電源切ったままだった(汗)」

電源を入れると・・・・凄い事になってるじゃん(汗)

陽菜からのLINEにメールそして留守電の数

どうしよう・・・・・

内容をチェックしているとリビングから音がした

お姉ちゃん起きたのかな?

チェックし終えてからリビングへ行く

「おはよう、今日早いの?」

「おはよう、起きたんなら朝食作って」

「あ、うん・・・・」

作りかけの料理を引き継ぐと

「用意してくるから」

「うん」

自分の部屋へ戻って行った


「あっちゃん出来たよー」

「はーい」

用意するって言ったはずなのにどこも変わってないお姉ちゃん
突っ込まないけどね・・・

「今日はどこ行くの?」

「午前中雑誌の取材と午後から歌番組の収録」

歌番組・・・・

「スキャンダルもいたと思うけど来る?」

「ううん・・・ねえ夏休み中だけバイトしてもいいかな(汗)」

「・・・夏期講習じゃなかったの・・」

あ・・・そう言ってたんだった(汗)

「勉強の息抜きもしないとだから・・アハッ(-∀-`) 」

「私の付き人するならおこずかいあげるよ」

そんな事したら陽菜に会っちゃう(汗)

「えーと・・・やっぱやめとこうかな
学生はしっかり勉強しないとだもんねアハッ」

どう言い訳しても支離滅裂じゃん(汗)

「陽菜と別れるの?」

「え!?」

「どう考えても避けてるでしょ」

さすが鋭い・・・(汗)

「やっぱりさ、スーパーアイドルと一般人の私とでは無理だったんだよ
私なんて何の役にも立たないし邪魔でしかないし・・・
もしバレて趣味悪いとか書かれたら陽菜が可哀想だし・・・
芸能人は芸能人同士の方がお似合いだよね」

「今日会うからもう優子には近づかないでって言っといてあげようか?」

「あ、うん・・・そうだねお姉ちゃんから言って貰った方が
陽菜言う事聞くかも」

「でもその前に自分から言いなさい」

「うん・・・」

そうだよね・・・電話は無理だからメールにしよう
お姉ちゃんが会うであろう少し前に送ろう・・