「電車の中で話すのは良いけど
手を繋いだりとか引っ付いたりはしたくないんだけど・・いいかな」


これが付き合う時に言われた事

そりゃー女の子と付き合ってるなんてバレルのは嫌だよね

それでも彼女になってくれるっていうんだからその条件を飲んだ


「それっておかしいんじゃないの?
付き合ってもいいって言ったくせに
電車ではイチャイチャすんなとか
外で遊ぶのも、ど田舎に行くとか
誰にも見つかりたくないみたいじゃん」


「もともとノンケだからさ仕方ないよ
私はあのたまにふわっと私に向けて
微笑んでくれる顔を見れるだけで幸せだから良いんだ」

「いやいや絶対騙されてるね
もしかしたら恋人居るとか?
二股かけられてるんじゃない?」

「いくらみーちゃんでも
にゃんにゃんの悪口は許さないんだからな(怒)」

超絶ごきげんな私になにがあったのかと詰めよってきて
事細かく説明する私の話を聞いて
発したのがさっきの言葉で
その言葉が後々引きずることになるとはその時はまだ思ってなかった

だって疑うことが出来ないくらい好きだったから


秋にクラブを引退して時間が出来た私たちは頻繁に会うようになった・・・

と言っても私が誘うばっかりでにゃんにゃんから誘われた記憶がない

会う場所も私の家ばっかりでにゃんにゃんの家には一度も行ったことがなかった
まあ、家の場所も知らないから行けなかったんだけどね


私の部屋で遊ぶという事は周りを気にしないでいいってことだから
会う度にキスをするようになった

「チュッ・・・・・クチュッ・・・チュー・・」


にゃんにゃんは慣れてるみたいでいつもリードされる

そりゃーこれだけ可愛いんだから彼氏が出来て当たり前で・・・・
きっと経験済みなんだろうなー・・・・

キスしてない時はゲームをしたり借りてきた映画を見たり
これはこれで楽しかったんだけど


「外で会えないだなんておかしいって」


みーちゃんの言葉はいつも私を不安にさせる


「アウトドア苦手だって言ってたし
インドア派なんだよ」

「それでもご飯食べに言ったりとかはするでしょ」

「にゃんにゃんは私が作ったご飯の方が好きだって言ってくれるもん」

「それは外で会いたくないからでしょ」



12月に入りあと少しで冬休みに入る教室で
みーちゃんと言い合っていると携帯が鳴った

(24・25日って予定入ってる?)

(ない!)

(はや(笑))

LINEが来てすぐ返信したら笑ったスタンプが送られてきた


「ほら、見て」

それをみーちゃんに見せると

「相手に予定が出来たんじゃないの(ΘωΘ)」

「だから!相手は私なの!」

「はいはい、まあ、頑張って思いで作っといで」

「うぐっ・・・・頑張る」


なんだかんだ言って
なかなか一歩踏み出せないでいる私の背中を押してくれる親友

絶対に最高の記念日にしてみせるから
見ててよねみーちゃん