シャワーの音で目が覚め

隣を見るともちろん誰もいなくて
私だけ裸で寝ていた

今何時だろう・・・

時計を見ようと携帯に手を伸ばすと
ドアが開き目が合った


「起こしちゃったね」


「う、ううん」

「優ちゃんもシャワー浴びてくれば」

「そうだね・・・えーと・・・向こう向いててくれるかな(汗)」

「ふふ、わかった」


昨日は夜でそういう雰囲気だったから良いけど
明るいところでいきなり裸で立つのはいくら私でも恥ずかしい

素早く起き上がりバスルームへと駆け込んだのは良いけど

「着替え忘れた・・・」


シャワーを浴び終わり
仕方ないからバスタオルを体に巻き付け外に出ると
ドライアーをかけ終わり着替えていた陽菜に

「なに?朝からするの?(笑)」


どっちかって言うとにゃんにゃんの方がお姉さんだ
しっかりしていて経験も豊富・・・・そうだし・・・


「し、しないよ(汗)着替え持って入るの忘れただけだから」

「ふふ、脱いだやつそこに固めておいたから」

「ありがとう(汗)」


新しい下着を持ってきててよかった


「朝ごはんだけどさ」

「そうだ、何処で食べる?」

「昨日ケーキ食べなかったじゃん」

「あっ」


そう言えば食べる前にそういう雰囲気になっちゃったっけ(汗)


「それ食べて早めのランチにしよ」

「そうだね、で今日は何処行く」

「帰りのバスは梅田から乗るから
まず海遊館へ行ってその付近でランチしながら
後の事決めよか」


「何から何までありがとう
私・・・頼りないよね・・・・」

「大阪に誘ったの私だし、気にしないで」

「う・・・ん・・」


そうだけど・・・もっと調べてくればよかった
浮かれすぎててそんな事微塵も気づかなかった私ってバカだ


「どうかした?」

「ううん、メリークリスマス!」

「メリークリスマス(бвб)」

ジュースで乾杯してケーキを食べた


チェックアウトする時にフロントの人と何か話していて
お金を出して払っていたにゃんにゃん

「追加料金だったら私も払うよ」

「違うから、時間あんまりないから行こう」

そう言って駅に向かって歩きだしたのに

「え、どこ行くの?」

「ここ下りるからついて来て」


疑心暗鬼について行くと


「舟?」

「そう、シャトル船これで海遊館へ行けるんだ」

「すごい・・・あ、さっきのお金これだったの?」

「そう(бвб)」

「私が払うよ(汗)」

「このネックレスのお礼」

「そんな、御礼なんていらないよ
にゃんにゃんからも貰ってるのに(汗)」

「いいの、ほら出港しちゃうから早く乗ろう」


誤魔化されたみたいになっちゃって
結局、海遊館の入場料もセット販売で払ってくれていて
何から何までにゃんにゃんに払ってもらう事になった
同じ高校生なのに・・・お金大丈夫なのかな(汗)


よし、来年のにゃんにゃんの誕生日に
倍返しするぞ、その為には・・・バイトしなきゃ


海遊館から神戸へ移動して異人館、中華街を回って
凄く楽しかった、でもね
その間に何度もスマホで誰かと連絡を取り合ってたから
私の心に不安が積もって行く


大阪駅に戻って来てバスの時間までカフェで時間つぶし

「でもさ、クリスマスによくホテル取れたよね
急だったでしょ?」


「え、う、うんキャンセルでも出たのかな(бвб)」


歯切れの悪い返事


「にゃんにゃんは大阪や神戸に来たことあったの?」

「初めてだよ」


でも、案内してくれたのはにゃんにゃんなのに・・・
きっと前から予約してあって調べてたんだよね?

もしかしたら誰かと行くはずだったの?
その人といけなかったから私を誘ったの?


「楽しくなかった?」

「ううん、楽しかったよ」

「よかった(бвб)」

「何から何までありがとね
今度は私が企画するから楽しみにしてて(-∀-`) 」

「よろしくお願いします(笑)」


その笑顔は本物なの?
それとも演技なの?


「そろそろバス乗り場へ行こっか」

「あ、うん・・・」


信じていいんだよね、にゃんにゃん・・・・