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heartbreak 12

「大島さん結構お酒強いんだ」

「そんな事無いですけど
今日は飲みたい気分なので」

「え、なになに?なんかあったの」

「北原さんにだって飲みたい日があるでしょ」

「その北原さんやめてよ、私の方が年下なんだから」

「でもここでは先輩ですし」

「え、何が先輩なの(бвб)?」

「課長、遅かったですねあと30分しかないですよ」

「ちょっと編集長に捕まっちゃってね」

「ビールでいいですか?」

「あ、私車だからウーロン茶でいいや
ねえ、食べ物残ってないじゃん」

「大丈夫でーす、課長の分はちゃんとあっちに取ってありますから」

「ここに持ってきてここで食べるから」

「あぁ〜大島さんを狙ってるんでしょ」

「何馬鹿な事言ってるの、お腹すいたから早く」

「はーい」


昔はこんなにフラッとじゃなかったのになぁー・・・

「何か私の顔についてる?」

「いいえ・・・」

「顔真っ赤だけど大丈夫?」

「大丈夫れす、そんなに飲んでませんから」


本当はだいぶ酔ってると思う
舌が回らなくなってきてるから

「れすって・・・・(笑)」


うぅ・・・この年になっても可愛いぞこの野郎

「仕事覚えた?」

「はい」

「課長どうぞ、仕事は私が教えてるんですから
大丈夫に決まってるじゃないですか」

「北原だから心配なんじゃん」

「どういう事ですか(怒)」

「ふふふ、怒んないの、信用してるんだから(бвб)」

「いやぁ〜ウーロン茶おかわり行きますか」

「まだ一杯目も来てないし」

「あ、注文してなかった(笑)」

「ほらー心配でしょ」

そう言って私に笑いかけてくるから
また胸が苦しくなる

「私、注文してきます(汗)」

「大島さんは今日の主役なんだから座ってて
すみませーん、ウーロン茶と梅酒ロックお願いします」

「まだ飲むの」

「梅酒は大島さんの分です」

「私はもう・・・」

「いいじゃん、なんかね今日は飲みたい気分なんですって」

「へぇー(бвб)」

運ばれて来たウーロン茶と梅酒

「では皆さん課長が来たのでもう一度乾杯します」

仕切ってる北原さんは幹事さん

「ちょっと待って私グラス、カラだよ」

「カラでいいよ、カンパーイ」

「カンパーイ」

強引に乾杯してまたみんな話し出す



「運転代行呼ぶので飲んでくださいよ」

「飲まないって言ってるでしょ(笑)
それに明日朝一で行かなきゃいけない所があるし」

「お、まさかデートじゃないでしょうね」

「とっくに別れたし(бвб) 」

「えぇぇ!!また別れたんですか」

「またって・・・仕方ないじゃん何か違うんだもん」

「モテるんですね・・・」

「そうなのよ、モテるのに続かないってどう思う?」

「わかんないです」

「なんかね、前にも言ったと思うけど
昔の恋人の事が忘れられないんだって」

「北原!」

「私立候補しましょうか?」

「お断りします」

「チェッ
大島さん気を付けてね課長両方いけるから」

「煩いって、マジ怒るよ」

「もう怒ってるじゃないですかぁー」


北原さんも結構酔ってるのか小嶋さんに絡んでる


昔の恋人・・・あの人といつ別れたんだろう
二年以上付き合ってたから忘れられないのかな・・・

はぁ・・・・
梅酒ロックを一気飲み

「お、まだまだいけるね〜
梅酒ロックおかわりで」





「大島さん・・・大島さん大丈夫?」

「・・・・・はい・・」

「もうお開きなんだけど帰れる?」

「大丈〜夫れ〜す(-∀-`) 」


立ち上がろうとしたらよろけてこけそうになる


「危ない(бвб)」

「あはっすみませーん(-∀-`) 」

「そうだ、課長車でしたよね
大島さんお願いしまーす

二次会のカラオケ行く人ついて来て下さい」


そう言うと私と小嶋さん以外行ってしまった


「タクシーに乗せていたらけたら帰れますので」

「・・・・・・」


なぜか腰に手を置かれ支えられて・・・
酔ってるんだから甘えてもいいよね?

小嶋さんの匂い・・・変わってない・・・
懐かしい匂いにも酔ってしまう

「送るから乗って」

「でも・・・」

「北原に頼まれたからだから」

「ありがとうございます」

そうだよね、部署の責任者で
部下の面倒を見る責任があるからだよね・・・・


複雑な気持ちのまま助手席に乗り込みシートベルトを締めた

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