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heartbreak 1

「あ、いたいた、今日も可愛いなぁ〜(-∀-`) 」

「そりゃー通学時間なんだからいるでしょ(ΘωΘ) 」

「はぁ〜見てるだけで癒される」

「声かければいいじゃん」

「それが出来たら二年間も眺めてないよ」


毎日同じ電車の同じ車両の同じ席に座って
スマホをいじってる超絶可愛い女の子

私達より先の駅、おそらく3つ前の駅

あ、ストーカーしたわけじゃないよ
二つ前の駅発の電車が今乗ってる電車なんだけど
毎日同じ席だって事はそこから乗ってるって事でしょ?

で、私達より一つ後の駅で降りる高校に通っている

それも制服でわかっちゃった


でも名前も知らないし声も聞いたことが無い
ただ反対の入り口から乗って毎日眺めているだけ

学年がわからないから
学年の初めはドキドキだった

だって、卒業してたらもう二度と会えないでしょ?

その心配も今年で終わり
だって私も三年生だから

「あの子も同い年だったんだね」

「ねぇ〜どう見ても年上にしか見えなかったもん」

「あんたが子供っぽいの(笑)」

「ひっど、みーちゃんだってガチャピンじゃん」

「な、それ悪口だからな(怒)」

みーちゃんは同じ高校に通う幼馴染
幼稚園の時からずーと一緒なんだ



「そろそろ告白したら?」

「やだ!」

「なんでよ、当たって砕けちゃえばいいじゃん」

「当たって砕けて電車でも見れなくなったらどうすんの!
みーちゃんが責任取って電車に乗せてくれるの!(怒)」

「でもさ、声も聞けないままバイバイって寂しくない?」

「そりゃー一度でいいから聞いてみたいけどさ
なんて声かければいいんだよ
無視されたりキモいって言われたらどうしてくれんだよ(怒)」

「まあ、優子の事だから私は関係ないけどさ」

「うっわ、無責任」

「こっちがアドバイスしてもヤダ!無理!て言い返すのは誰」

「・・・・・・わかったよ・・」


もし今日の帰り電車に乗ってたら声をかけよう
まあ、99%無いか

だって今まで一度もなかったんだから
それに私クラブ入ってるし
向うはどう見ても運動部に見えないしね

そう心に決めて乗った帰りの電車

行きと同じ車両に乗ると

「うそ・・・・・」

椅子に座ってスマホを見ていたから
目の前の空いた席にすわって彼女を眺める

ど、どうしよう・・・私の方が先に降りるし
こんな車内で声かけれないし・・・

悩んでいると私が降りる一つ前の駅で立ち上がり
ドアの前へ行く彼女

何でここで降りるの?


何もできないでいる自分に
あぁぁ〜なんてヘタレなんだ・・・

そう思った時、前の空いた席に定期券入れが見え

考えるよりも早くそれを取り
閉まりかけたドアをすり抜け飛び降りていた


あそこって彼女が座ってた席だよね?
と言う事は・・・

定期の名前を見ると

小嶋陽菜・・・・これなんて読むんだろ、ひな・・かな?

でも三年目にして名前がわかるなんて・・・
神様有難う(。-∀-)

定期を空に向けてあがめていると



「それはるなの定期なんだけど」



はるなって読むんだ(-∀-`)
なーんて悠長なことを言ってる場合じゃない

思った通り声も甘くてすごく可愛いじゃん♪

そう思って顔を見ると少し怪訝そうな顔をしてたんだけど

うん、その顔もいい(-∀-`)

そんな事を思ってたら定期入れを私の手から奪い
回れ右をして歩いて行ってしまった

何やってんだよ、こんなチャンス二度とないぞ優子!

えぇ〜いい!!!


「陽菜さん、私と付き合ってください!」

そう叫ぶと足が止まりゆっくりと振り返る美人さん

はぁ・・・一つ一つが綺麗だなぁー・・・

じゃーないぞ(汗)
いきなりこんな所で何言ってるんだ私

もちろん周りのお客さんも聞こえてるわけで・・
ふと我に返り焦る(汗)


ゆっくりまたこっちへ歩み寄る陽菜さん

「あ、え〜と、嘘ですごめんなさい冗談で「いいよ(бвб)」

「ですよね、いきなり声かけられて・・あ、声かけてないか
いきなり告られても無理ですよね(汗)」

「だから・・・いいよ」

「そう、いいよ・・・・・・いいよ?
いいよって、良いよのいいよですか?
それは結構ですのいいよじゃないんですか?」

「何言ってるかわかんないけど、
付き合ってもいいよって言う事だけど」

「あ、あ、あじがどうございまず(。-∀-)」

「ちょっと、泣かないでよ(汗)」



その日、私に可愛くて美人な彼女が出来まし♪


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