次の日会社に行くと

「おはようございます」

「おはよう・・・なんか、大丈夫?」

「大丈夫です」

「そっか、今日も仕事頑張ろうね」

「はい(-∀-`) 」

そう返事して机に座ると椅子をす〜と滑らせ近寄ってきて耳元で

「大島さんて課長のこと好きなの?」

「えっ!」


つい大きな声を出してしまった


「な、なんでもないです、すみません(汗)」

出社してきていた人たちに謝る

「ほら、大島さんてたまに課長の事小嶋さんって呼んでるでしょ
みんな課長呼びなのに、もしかしたら知り合いだった?」

「高校生の時の知り合いです」

「そっか、私は応援するからね」

「ありがとうございます、でもそんな仲じゃないですから」

「いいって良いって、いつでも相談に乗るからさ」


そう言って自分の場所へ戻っていった

北原さんは本当にいい人、人として大好きだな(-∀-`)


「あ、編集長おはようございます」

「おはよう、今日小嶋課長体調不良でお休みだから
代わりに指原係長よろしくね」

「は、はい頑張ります」

「係長ガンバ(笑)」

「煩いよ(汗)」

みんな指原係長をいじってるけど私はそれどころじゃなかった


どうしたんだろう・・・
昨日は元気だったのに
大丈夫かな・・・

私が心配しても喜ばないよね
彼氏がいるんだから・・・
淳君に来て貰った方が嬉しいはずだし

そう思ってたのに


(起きれない)

そうLINEが来たのは四時過ぎだった

《病院行ってないんですか》

(うごけない)


何で私に連絡してくるのよ・・・
そっか、好きな人によれよれな姿見せれないからか




定時に会社を出て薬局で風邪薬を買い
立てないんだったらきっと何も食べてないはずだから
近くのスーパーで材料を買ってマンションへ


・・・合鍵も返さなきゃ・・・
今日置いて帰ればいっか


そっと入って行くともちろんリビングには誰もいなくて

「何これ・・・・」

テーブルの上には大量のビールや酎ハイの残骸

寝室を覗くとベットの真ん中が膨れていた

そっとのぞき込むと苦しそうな顔をして寝ている小嶋さん

「少し顔が赤いかな・・・」

額に手をあてると結構熱くて
だいぶ熱が高いのがわかる

何か食べてから薬飲んだ方がいいよね

おじやを作って薬と一緒に寝室へ持っていき
ボードの上に乗せる

「小嶋さん・・・・小嶋さん起きれますか?」

「う・・ん・・・・ゆう・・・こ」

「え!(汗)」

今優子って言った?
どこの優子さんですか(汗)

「・・・大島さん来てくれたんだ」

「あんなLINEされたら来ないわけにはいかないでしょ
おじや作ったんで食べて薬飲んで下さい」

「ふふ、初めて料理作ってくれた」


「料理って・・・こんなの誰でも作れますよ」


ここには来るけど料理をした事は一度もない
ただお風呂に入って抱き合うだけだったから

起き上がるのに手を貸そうとしたら
腕を取られ


「ねえ、なんで終わりなの」

いきなりそっちの話(汗)

「それは・・・自分でわかってるはずです」

「わかんない、昔も今も全然わかんない!」

「昔もって・・・」

「自分から告白してきたくせに
いきなりLINEでさよならだけ言ってきて
ブロックされて連絡も付かないなんてあり得ないんだけど」

「それはこっちのセリフです
私は本気だったのに二股掛けられてたなんて・・・」

「はぁ?ちょっとまっ
「私は陽菜だけだったのに、信じてたのに
彼氏がいるのになんで告白受けたの
両方と付き合いたかったから?
酷いよ・・・つぅ・・」

「彼氏って何?二股なんてかけた事無いし」

「そっか、私は遊びだったんだ
アハッ今だって遊びか」


「それはこっちのセリフ、人を真剣にさせといて
好きにさせといて、理由も言わず去っていって・・・
なのにいきなりまた現れて、今度は冷たくあしらって・・・
でも受け入れてくれて
そしてまたさよならって・・・
陽菜をどれだけ振り回したら気が済むの」

「好きって・・え?
だって日曜日に淳君と歩いてたでしょ」

「淳?淳は姉の旦那だけど」

「・・・・・へえっ?
で、でも、学校でラブラブだって同級生の人たちが・・・」

「それは・・・
姉が陽菜の高校の養護の先生なのに
淳と付き合いだして
親たちにも公認だったんだけど
学校にバレたらヤバイから陽菜と付き合ってることにしたら
家に来ても怪しまれないし
二人で行っても怪しまれないからってお願いされて
その時は誰とも付き合ってなかったからOKしたけど
三年生になって優子にあんな告白されて・・・
でも姉のために別れたなんて事にすることが出来なくて
でもね、卒業したらそんなこと気にせずに優子と思いっきり
付き合えるって思ってたのに
その前に振られるなんて思ってもいなかった」

「うそ・・・・私達両思いだったの?」

「当たり前でしょ、好きでもない人と旅行に行ったり
セックスしたりしないよ」

「旅行だっていきなりで、あんな綿密に予定立てれないでしょ」

「あれは優子を喜ばそうって陽菜初めて頑張ったんだよ!」


私ってバカだ


「うぅ・・・はるなぁごめんなさい(涙)」

ベットに乗って抱きつくと何故か天井が上にあって・・・

「か、風邪・・・・」

「誰も風邪引いたって言ってない」

「でもさっき熱あったよ(汗)」

「布団が暑かったからじゃない?」

「でも起きれないし立てないって・・・」

「トイレ以外何もやる気が起きなかったのはホント
誰かのせいで心が傷ついて起きれなかったのもホント(бвб)」

「ごめん・・・」

「両思いだと思って抱いていいんだよね?」

「うん・・・陽菜好き、大好き(。-∀-)」

「なんで泣くの?」

「だって、やっと不安なく言えたから」

「陽菜も好きだよ優子」

「はるなぁー(。-∀-)」

「鳴くにはまだ早いから」

「字がちが〜う」





おしまい


はい!ということで
優子目線はおしまいです

少しだけ理由がわかりましたね

あと、二話は小嶋さん目線で書いてます
凝縮してるので場面を思い出しながら読んで下さいね(笑)


ぷーな