ピピピッピピピッ♪
「ん〜ん・・・」
いつもの目覚まし音で目が覚め時計を探し目を閉じたまま止め
なんだかスースーする感覚に昨日のことを徐々に思い出す
久しぶりの高揚に我を忘れ求めてしまい疲れ果ててたから
汚れたシーツを剥ぐだけして寝てしまった
でも仕事どうしよう・・・
人間になっちゃったら出来ないもんね
それに戸籍とか無いんだけど病気になったらどうしよう
保険効かないよね?
なーんて真面目なことを考えながら
隣で寝ているであろう優ちゃんを見ると
「・・・・・・・・・・・ゆう・・・ちゃん?」
「ふわぁぁ〜ワン」
「あれ?優ちゃん?」
「ワン」
そこにいたのは紛れもない優ちゃんで・・・
昨日の寝るまでの優ちゃんが可愛い耳をぴょこんと立てて
首を傾げ舌を出し陽菜をじっと見つめていた
もしかして夢だったの?
欲求不満だからあんな夢見ちゃったの?
陽菜変態じゃん(汗)
と、一瞬思ったけど
シーツも外してあるし・・・
夢じゃなかったと言う証拠はたくさんあった
だって陽菜の胸にキスマークもついてるし・・・
「ゆうちゃん・・・だよね」
「ワウン」
なんか悲しそうに返事をする優ちゃん
でも今は夢か現実かを考えている暇はない
早く用意して仕事へ行かなきゃ
いつもの日常に戻り
仕事場へ
「おっはー(*`ω´)」
「おはよう・・・」
「あれ?今日は両方元気ないね
ゆっぴーはいつも元気いっぱいなのにどうした?」
「どうしたんだろうね・・・ほんとに・・・」
「・・・・・にゃろ恋人いたの?」
「え?なんで(汗)」
「だってその首元に付いてるのってキスマークでしょ」
「うそ(汗)」
「それだったらそう言ってよ
才加可哀想じゃん」
「違う!・・・昨日までは本当にいなかったの(汗)」
「昨日まで?」
「あっ・・・」
「まさか行きずりの人連れこんだんじゃないよね
だからゆっぴー落ち込んで元気ないの?」
「陽菜がそんな事するわけ無いじゃん(怒)」
「だよね・・・じゃー誰に付けられたの」
「優ちゃんだと思う・・・」
「え?犬って吸うこと出来たっけ?」
「知らないけど優ちゃんに付けられたの!
はい、この話はもう終わり
優ちゃん行くよ」
「ワン・・・・」
いつものような覇気はないけど
ワンという声を聞いて現場に向かった