「それにしても不思議ちゃんだよね」
「陽菜もそう思った
高校三年生にしては大人びてるし」
「え、篠田は子供っぽくて中学生に見えるって言おうとしたのに」
「・・・・麻里ちゃんはロリコン目線で見るからそうなるの(怒)」
「まあ、確かにしっかりしすぎてる
施設で育ったって事が影響してるのかな」
「それもどうなんだか
名前も場所も言えないなんておかしくない?」
「それ、篠田も思った
なんなら今日の帰り後つけようか?」
「それこそストーカーだからやめて」
「まあ、これから雇うんだったら徐々にわかって来るでしょ」
「まだ雇うって決めたわけじゃないし」
そんな話をしていたら
「終わりました(-∀-`) 」
「ウソでしょまだ10分ほどしかたってないんだけど」
「ウソだと思うなら確認してください
その間にこっち掃除しちゃいますから」
麻里ちゃんと二人で寝室へ行くと
「わお〜さっきと同じ部屋とは思えないね(*`ω´)」
「きっとクローゼットに押し込んでるだけ」
そう言ってクローゼットを開くと
「・・・・・・(бвб)」
「綺麗にしてあるね(笑)」
カシャッ
「ちょっと何写真撮ってるの(怒)」
「これが何日であの状態になるか興味あるからさ」
「そんなすぐなるわけないじゃん」
「もって火曜日までかな
水曜の夜にあの状態に1万円(*`ω´) 」
「一週間はもつ・・・・と思う・・」
洋服こんなにあったんだ
かかってるのを見たら多い気がするけど
下にかためてあったから少ない気になってた
「下着とか調べた方がいいんじゃない」
その言葉にタンスを開く
「ニャロってそんなに几帳面だった?」
「陽菜じゃないし・・・」
「それもゆっぴーがしたの?凄いね
篠田でもあの短い時間では無理だわ」
そんなことを言っていると掃除機の音がしだして
隣の部屋へ戻ると
「ミラクル(*`ω´) 」
ちゃんと整理整頓されていて
部屋が広くなっていた
「あ、雑誌はいるいらないがわからないので
そこへまとめておいてますから
陽菜さんが確認してください」
そう言うとまた電源を入れ掃除しだす
麻里ちゃんが耳元で
「これは雇うしかないね」
そう言ってニヤニヤしてるからムカつく
「ふぅ〜終わりました、どうですか(´-∀-)」
「掃除は合格だけど料理の腕前がわからないからまだ何とも(*`ω´)」
「よかったら明日の夕飯作りに来ましょうか?」
「それいいね、篠田の分も作って」
「はい、じゃー四時ごろお伺いします」
「ちょっと、何二人で話を進めてるの
ここ陽菜のマンションなんだけど」
「掃除と炊事でいくら?」
「もうすぐ夏休みなんです」
「学生はそうだね」
「その間ここに住まわせてくれてご飯食べさせてくれるなら
夏休み中は無料奉仕します(-∀-`) 」
「はぁ?無理だし」
「なんで?夏休みだけって言ってるし
無料だよ
こんないい条件ないでしょ
家事全部やって貰えるんだよ
篠田なら即OKなのに(*`ω´)」
「今日会っていきなり告白されて
どこの誰かもわからない得体のしれない子を部屋に住まわせるなんて
出来るわけないでしょ」
「あら、意外に真面目なのね(笑)」
「一週間に一日だけお願いするから
おかずも作り置きしてそれとちゃんとバイト代払うから」
「はい、あ、じゃーまだ時間があるので
今日からの分作っておきます
冷蔵庫あけていいですか」
「いいけど何も入ってないよ」
お水と野菜ジュースとヨーグルトぐらいしか入ってない
「失礼します・・・・・
さっきここへ来るときにスーパーあったので
買ってきます」
「篠田もついて行こうか?」
「一人で大丈夫ですけど・・・」
「けどなに」
「手持ちがそんなにないので(汗)」
「あぁ・・・はいこれ」
財布の中から5千円札を出して渡す
「何が好きですか?
朝サンドイッチとかよく買われてますけど
パン食派ですか?」
「ニャロは結構ギリギリ派(笑)だから
すぐ食べれるのがいいんじゃない?」
「ギリギリ派?」
「寝坊寸前派(*`ω´) 」
「うっさいし(怒)」
「レンジあるし温めたらすぐ食べれるものにしますね(-∀-`)
何にしようかな〜」
ブツブツ独り言を言いながら玄関から出て行った