優ちゃん大丈夫かな・・・

もし人間に変わっちゃったらどうなるんだろう

変わるところを誰も見て無くても耳としっぽが付いてるから
絶対にバレちゃうし

裸だから逮捕されちゃうだろうし

もしかしたら実験動物にされちゃうかも(汗)


絶対に無事戻ってきてねっていう思いを込めて
ギュッと抱きしめた


「さーてと、ゆっぴーが居ないから
今日のニャロは・・・取調室に入ってもらおうかな」

「あそこやだ」

「なんで?もしかしたら暇かもしれないよ」

「あそこの長、高橋さんでしょ」

「篠田のひとつ下の高橋みなみだね」

「いつもオドオド挨拶してきて気持ち悪いんだもん」

「ニャロに気があるからじゃない(*`ω´)」

「うそ・・・・」

「この前長会議の終わりに話しかけられて
小嶋さんて彼氏がいるんでしょうかって聞いてきてたからね」

「げっ、で、なんて答えたの」

「今は居ないけどもうすぐ出来るかもしれないから
告白するなら早いほうがいいよって言っといた(*`ω´)」

「何でそゆこと言うかな(怒)」

「ホントのことじゃん、現にその時は才加といい雰囲気だったしさ」

「もう(怒)」


余計に行きたくなくなっちゃたじゃん(怒)

と思っていても行かないわけには行かなくて・・・


「コンコンコン・・・失礼します小嶋です」

「あ、こ、小嶋さんいらっしゃい(汗)」


いらっしゃいていう返しって変だよね
お店じゃないんだから・・・

「今日一日よろしくお願いします」

「こ、こちらこそよろしくお願いします」


何でそんなにおどおどするのかな・・・


「私は何をすればいいですか」

「あ、えーと・・・ここに連れてこられた女性の人の体を調べてもらえるかな」

「1人でですか」

「あ、えーと、そこの北原さんと一緒にお願いします(汗)」


はぁ・・・・少し話しただけで疲れた


「北原です、今日はよろしくお願いしまーす♪」

「・・元気ですね」

「はい!元気だけが取り柄ですから♪」


若いって羨ましい・・・・

それから30分・・・1時間・・・

男性はよく来るけど女性は全然こない

「ねえ、いつもこんな感じなの?」

「その日によって違いますけど
全然こない日もありますよ」


今日がその日であって欲しい
と思ったのが悪かったみたい

「失礼します、この方の検査お願いします」

連れてこられたのは3,40歳位の女性とその荷物


「早くしてよね飛行機飛んじゃうでしょ」


荷物の赤外線と本人の体も引っかかったらしい

「小嶋さん荷物調べてもらえますか」

「分かりました、番号教えてください」

「黙秘します」

「・・・・はい?」

「教えませーん」

いい大人が何を言ってるんだろうか・・・

「教えないならいつまでもここから出れませんよ」

「ひっどーい、最低、金返せ」

「はぁ・・・何もやましいことがないなら番号言えるでしょ」

「無いから言いません」

「はぁ?頭おかしいんじゃないのあな・・
「申し訳ございませんお客様に一刻も早く出発していただくために
私共も努力しておりますので」

陽菜の言葉を遮って入ってきた高橋さん

「どうか荷物を確認させていただけませんでしょうか」

「・・・・・仕方ないわね、そのかわり何も出なかったら
責任取ってくれるんでしょうね」

「もちろんでございます」

「・・・・・それなら・・・いいわよ番号は・・・・」

「後はよろしくおねがいしますね小嶋さん」

ドヤ顔の高橋さんに少し寒気を覚えながら
与えられた仕事をこなす

「・・・・・これはなんですか」

「こ、これは向こうの友人と食べようと思って(汗)」

「今から行かれる場所は生物持ち込み禁止ですけど」

「少しくらい良いでしょ(怒)」

「入国できなくても良いんですか」

「・・・・わかったわよ」

「・・・・・・これはなんですか」

「それもダメなんでしょ」

「わかってるなら持ち込まないでください」

「あのう・・・・もしかして男性の方ですか(汗)」

「えぇぇ!?」

「失礼ね、体は男でも中身も心も女性よ」

「パスポート見せてください」

「・・・ほら」


やっぱり男じゃん
それは良いんだけど

「カミソリは機内持ち込みできませんけど」

パンツの中に隠し持っていたひげそり
に反応してたんだ

「だって降りる時にお髭ちゃん生えてるのよ
綺麗なまま降り立ちたいじゃない」

その気持はわかるけど
ダメなものはダメなわけで

「没収です」

「ひどいわぁー」

泣きながら出ていったニューハーフさん

「小嶋さんお昼行こうか」

「え、高橋さんとですか」

「男女一人ずつ居ないといけないから」

「・・・・・わかりました・・・」

社員食堂だし大丈夫だよね


「きょ、今日は僕のおごりだから好きなの食べていいよ」

好きなのって言っても
一番高いのでもそんなにしないんだけど・・・


「え、今日たかみなのおごりなの?やったー(*`ω´)」

「し、篠田さんいつの間に(汗)」

知らない間に後ろに居た麻里子
どこかホッとしてる自分がいる

「何か連絡あった?」

「こんな早く有るわけ無いでしょ
来たらすぐ知らせるから」

「うん・・・・」


優ちゃん・・・・


「小嶋さん何にしますか」

「篠田は豪華ランチセットね」

「私もそれでいいです」

「わ、分かりました」

1人で買いに行ったけど持ってこれるのかな?