それから何もないままの金曜日
マンションに入ろうとしたら
「こんばんは」
「・・・・・・あなた何者なの」
「大島優子です(-∀-`) 」
「その名前もどうだか・・・・
コンビニでバイトしてるの嘘だったじゃん」
「あぁ・・・あそこは6月いっぱいでやめたんですよ」
「でも店員さんが大島なんていないって」
「新しい子だったんじゃないですか?」
そう言われたら何も言い返せない
「で、どうですか雇ってもらえますか?」
「・・・・・怪しすぎて無理」
「わかりました
でも最後にご飯作らせてください」
「今日は麻里ちゃんいないから無理」
「せっかく買い物してきたのになぁ・・・・」
手に持っている袋を見ると
お肉や新鮮な野菜が見えて
「1時間で、出来る?」
つい言っちゃった(汗)
「アハッ(-∀-`) もちろんです」
一緒に部屋へ上がる
「・・・・・・・」
「なに、言いたい事があるんだったら言えば」
「遣り甲斐があるなーて(-∀-`)
先に掃除しちゃいますね」
そう言うとキッチンに袋を置き雑誌を片付け始めた
その間に陽菜は化粧を落とし部屋着に着替え
買ってきたお弁当をこっそり冷蔵庫に入れようとしたら
「あ、それも使って夕飯作りますから出しておいてください」
そんな事出来るの?
それより何個目があるの?陽菜の方見てないのに・・・
座ってテレビを見てるといい匂いがしてきて
チラチラキッチンを見ていると
楽しそうに料理をしてる大島さん
料理の何が楽しいんだろうか・・・
食べるのは好きだけど作るのは昔から苦手
だって調味料量ったりするの邪魔くさいじゃん
「出来ました(-∀-`) 」
そう言って綺麗になったテーブルの上に運んできた
「作った料理は買ってきたタッパに小分けにしていれて
冷凍しておくので
食べる時にチンして下さいね
今度は5日はもつと思うので」
タッパまで買ってきてくれたんだ・・・
「すいませんあと五分しかないので食べながら聞いてください
料理の説明しますので」
「・・・いい」
「え?」
「もう少しいてもいいから・・・」
「はい(-∀-`) 」
とびっきりの笑顔で返事するから一瞬キュンとしてしまった
「大島さんも食べれば」
「私はさっき食べたので気にしないでください
そうだ、もしよかったら
この間に寝室も片付けましょうか?」
食べてるのをじっと見られてるのも恥ずかしいから
お願いすることにした
食事も終わりかけた頃
「終わりました(-∀-`)
あ、それから明日晴れ予報ですからシーツ洗ったら
すぐ乾きますよ」
「シーツって洗うの?」
「・・・・洗った事無いんですか(汗)」
「うーん・・・汚れたら捨ててた」
「もしかして掛け布団のカバーとか枕カバーもですか」
「うん(бвб) 」
「シーツやカバー類は洗って布団はたまに干して上げて下さい」
「無理」
「病気になりますよ」
「体だけは丈夫だから大丈夫(бвб) 」
「(・・・・・ですね・・・)」
「え?なに」
小さすぎてなんて言ったのか聞こえなかった
「せめて月に一度はして下さい!」
「・・・・大島さんがしてくれたらいいでしょ」
「え!?それって・・・」
「夏休み中住まわせるのは無理だけど
バイト代払うから週に2回程度お願いする」
「喜んで!!何曜日がいいですか?
土曜か日曜は来るとして
水曜ぐらいですかね(-∀-`) 」
「それで他のバイトと折り合いがつくの?」
「陽菜さんに合わせるので大丈夫です」
で、毎週水曜日と日曜日に決めた