誰かに顔を触られてる気がして目を開けると
目の前に優子先輩の顔があって
ニコニコ笑っている

「おはよう、お寝坊さん(-∀-`) 」

「ゆうこ・・・先輩」

チュッ

「アハッ敬語がおはようのキスになっちゃった」


まだはっきりしない頭で記憶を必死に呼び戻すと
昨日の情事が浮かんできて顔が熱くなったから
慌てて顔を手で隠すと

「隠さないで、少しでも長く見ていたいから」

「・・・・そんな事言わないで
寂しくなっちゃう」

「そうだね、ごめんもう言わない」


そう言うとまたキスしてきた

「もう起きなきゃ」

「うん」


二人で下へ降りて行くと誰もいなくて
テーブルの上に朝ご飯と紙切れ


(友達とショッピング&ランチへ行ってきまーす)


「遊んでばっかりじゃん」

「アハハ楽しくていいお母さんだよね」


ケラケラ笑う先輩を椅子に座らせて
コンロを点けてお味噌汁を温め御飯をよそう


「にゃんにゃんにしてもらえるだなんて感無量だ」


そう言って泣きまねをする先輩


「今度は陽菜が初めから作ります」

「料理出来るの?」

「優ちゃんの為に頑張って覚えます」

「敬語が入り混じってるけど嬉しいから許す(笑)」


やっぱり急にため口で話すのは難しい(汗)

後片付けは私がするって言って先輩が洗い物までしてくれた
その間に陽菜は先に顔を洗って軽くお化粧をする


「しなくても可愛いのに(-∀-`) 」

「みんなしてるから」


学校にはリップぐらいしかしていかないけど
休日となるとみんな驚くほどのメイクをして
インスタとかに載せてる


「優・・・ちゃんはしないの?」


あぶないあぶないまた先輩って呼ぶところだった(汗)


「私は日焼け止めだけ塗ってるよ
服もスポーティだしそんなにメイク映えしないでしょ」


確かにそうかも


「メイクしなくても可愛いです(бвб) 」

「アハッありがとう(-∀-`)
にゃんにゃんはもっと可愛いよ 」

「そんな事・・・・」

言いかけてやめた、だって堂々巡りになるもん


「用意できたのなら行こうか」

「おまたせしました」

「あっそうだこれ」


そう言って手渡されたのは


「ボタン?」

「いらなかったかな(;´-∀-)」

「そんな事ないです!会った時全部なかったから諦めてて・・・」

「一応第二ボタンを式が終わってすぐ取っておいたんだ」


どうしよう・・・嬉しくて泣きそう


「うれしい・・・・」

「よかったらにゃんにゃんのブレザーつけてくれたら嬉しいな」

「ずっと一緒にいられる」

「アハッ、そういう事」


嬉しすぎて陽菜から抱き着いたらギュッと抱きしめ返してくれて
最後は・・・・・・長めのキス


「そろそろ行こうか」


コクンと頷くとまたポンポンと撫でてくれた



優子先輩の自転車の後ろに乗って先輩の家へ

次に乗るのはいつになるのかな
もしかしたらもう一生・・・

ううん帰ってきたらまたきっと乗せてくれるはず
だって休みは帰ってくるって言ってたし・・・


そんな事を考えていたらまた悲しくなってきて
背中に体をピッタリ寄せて腕に力を入れると
少しこぐスピードが上がったような気がした