「今年も私達と同じホテルとっとく?」

「今回は三人しか行かないから
はじめからトリプルの部屋を予約してくれたみたいなの・・・」

「そっか、でも由里は知ってるんだし
珠理奈だって気づいてるんだから
抜け出して会いに行けばいいんじゃん」

「そうだけど、ホテル違うし夜は会えない」


「食事終わったら自由時間なんでしょ
遅くならない程度で会えばいいじゃん」

「そうなんだけど優ちゃん達は旅館に泊まるみたいで
少し離れてるから会いに行けないの・・・・」

「先生に言って旅館にしてもらいなよ」

「無理だよ旅館は高いからクラブ費で賄えない」

「そっか・・・そうだよね
じゃー競技場でしか会えないのか」

「もしかしたら挨拶程度しか会えないかもしれない・・・」

「どうして?」


「優ちゃんは一年生だから先輩のお世話もしないといけないんだって」


仕方ないよね・・・会えるだけで幸せと思わなきゃ


「麻里子なんてホテル聞き出してしれーとシングル予約してるのにね」


さすが先生(汗)


「優子と同じホテル取ろうと思ってたのに
旅館じゃ無理か、料理はおいしそうだけど値段がね」


陽菜達は一応二食付いてるけど
あっちゃん達は素泊まりでお金を節約するらしい
だってまだ高校生だもん







「ニャロお弁当は?」

「食べて来た(бвб) 」

「今日はモロゾフのプリンじゃん(∵)」

「お腹いっぱいだから陽菜いらない」


後二週間で優子先輩に会うというのに
会いに行ってから二キロ太ったまま痩せなくて
今強硬手段を取っている最中


「小嶋先輩顔色悪いですよ」

「そうかな?大丈夫だから心配しないで」


朝はコーンフレーク
昼は野菜ジュース
夜は野菜スープ

を今日で四日目

そのかいあってか1キロやせたからこのまま頑張れば
会うまでに三`痩せれるかな


「ぐぅぅぅぅ・・・・」

「陽菜お腹鳴りすぎ(ΘωΘ) 」

「仕方ないじゃん」

「さすがに授業中は恥ずかしいでしょ」

「そっちよりも優子先輩と会う時に
太ってる方が恥ずかしいもん」

「はぁ・・・・恋するとそういうもんなのかね」

「ひとり身のみーちゃんにはわかんないでしょうけどね(бвб) 」

「私だって好きな人くらいいるし(怒)」

「うそ・・・・誰?優ちゃんは駄目だからね!」

「お互いのことしか目に入ってない人に恋するわけ無いでしょ」

「じゃ〜誰?」

「一年生のマネージャーの子」

「二人いるけど」

「ツインテールしてる子」

「まゆゆ?」

「まゆゆっていうの?名前もかわいい(ΘωΘ)」

「名前は麻友だけど、まゆゆは駄目!」

「なんで?もしかして彼氏とかいるの?」

「知らないけど、みーちゃんの毒牙にかけるわけにはいきません」

「ひっど、純情な峯岸様になんてこと言うの」

「とりあえず、まゆゆは陸上部のマスコット的存在なんだから
汚さないで」

「ふん、その陸上部の人にこんなに汚されたくせに」

「陽菜は汚されてません!愛に包まれてるんです(怒)」

「はいはい、思うのは勝手でしょだから放って置いて(怒)」

「ぐぅぅぅぅ・・・・(бвб)」

「なんか気が抜けた(笑)
ちゃんと食べないと大好きな優ちゃんの前で倒れちゃうよ」

「だって、食べたら太るんだもん」

「その分動かないからでしょ
マネージャーでも一緒にランニングすればいいんじゃない?」

「だって疲れるもん」

「楽して痩せようだなんて、それも食べずに痩せたら
リバウンド間違いなしだよ」

「そうなの?」

「国体終わって気を抜いて食べだしたら倍太るよ」

「それヤバイかも(汗)」



そんな話をしてたのが五時間目の休み時間で
放課後早速走ったらもちろん



「何やってるの(怒)」


貧血を起こして保健室に運ばれ
麻里ちゃん先生に怒られた


「そんな無茶するならゆっぴーに報告するよ(怒)」

「だって、痩せたいんだもん」

「ちゃんと三食食べないと余計に太るんだよ」

「うそ・・・」

「間食をやめて歩くときは早足で歩いて
階段を使うようにしてみな」

「わかった・・・だから言わないで(汗)」

「次倒れたら言うからね」

「はい・・・・・」


で、取っておいてくれたプリンを食べたら凄く美味しかった