誕生日 リアル

今日は私の記念すべき30歳の誕生日だというのに
送られてくるメールは後輩ばかり・・・

それに私今日本にいるんだよ?
みんなにはそれとなく15日に帰るよって知らせてたのに
なーんのお誘いも無いとかあり得なくない?(怒)

才加は舞台の練習だから仕方ないにしても
佐江は家にいるじゃんなのに

(家族で出かけるから)


家族となんてしょっちゅう出かけてるくせに
私の誕生日は一年で一度しかないんだからな!


《今日忙しい?》

(Her lip toの打ち合わせと撮影があって東京にいない)


あぁそうですか、彼氏が出来たら私なんてどうでもいいんだね(泣)


そうだ

《暇でしょあそぼ》

(番組収録とバースデーライブの練習があるから私だって忙しい)


・・・・・お前の誕生日の前に私のがあるんだよ!
てか、今日なんだよ!はぁはぁはぁ・・・・


かよは韓国だしみーちゃんは大阪だし・・・・


なんだよ、帰って来なきゃよかった
向うの友達がパーティしてくれるって言ってたのを断って帰って来たのに
こんな思いするんだったら今から戻ろうかな・・・


(新しい仕事の打ち合わせがあるので
2時にいつものカフェに来て貰えますか)


チケットを予約しようとしてたらマネージャーからメールが来た

どれくらいかかるかな・・・
飛行機の予約取れないじゃん
仕方ない終わったら実家へ帰ろう・・・

それまで映画を見て時間を潰してたから終わったのがギリギリで
2時を少し過ぎてしまった


「いらっしゃいませ、奥でお待ちですよ」

「ありがとう、あ、いつものでお願いします」

「かしこまりました」


打ち合わせで奥を使うなんて珍しい
衣装とかあるのかな?

コンコンコン・・・・「優子です」

「どうぞ」


ドアを開け


「遅れてご・・・・・」


「お誕生日おめでとう!!」
「Happybirthday優子」

「なんで・・・・・・・(涙)」


「ほらロウソク吹き消して」


「うん・・・ふぅぅぅぅぅ」


「30歳おめでとう!!!!」

「ありがとう(。-∀-)」



「みんな東京にいたの?」

「ちゃんとスケジュール空けてたし(бвб) 」

「なら言ってよ」

「だいたい優ちゃんが悪いんだからね!」

「え?どうして私が悪いの?」

「今までの優子だったら自分で集めて誕生日会開けって言ってたのに
今年はよそよそしくなってそれとなく言ってきたり」

「そうだよ、他人行儀みたいでさ距離感感じたよね」

「だからみんなで懲らしめてみた(笑)」

「あぅ・・・・みんなごめんよ(泣)」

「では改めて・・・・・優子お帰り!」

「お帰り」

「アハッただいま(-∀-`) 」



そして


ヲタ全員から愛をこめて

30歳のお誕生日おめでとう!


ぷーな
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先輩と後輩から・・・ 26

そんな事を考えてるから夕方から失敗ばかり


「熱っ(汗)」

「大丈夫か(汗)」


急いで冷やしたけど少し水ぶくれになっちゃった

「にゃんにゃんの白くてきれいな手がぁ〜」


ていってくれた、たかみなさんの頭をこ突くあっちゃん


「ここはいいから洗濯取り入れてきて(∵)」

「うん・・・・」


はぁ・・・・一年生に示しがつかないや
ダメだなー陽菜・・・・

今は優子先輩の事を忘れて仕事に集中しなきゃ

て、思ってたのに



スマホが震え確認すると

”合宿今日で最後だね、あと少しガンバ!”


可愛いスタンプとともに送られてきた一行だけの言葉に
また、頭から優ちゃんの顔が離れなくなってしまった


「小嶋さん手伝います」

「あ、ありがとう(бвб)」


一人のマネージャーが手伝いに来てくれた


「なにかいいことあったんですか?」

「え!?なんで」

「嬉しそうな顔されてるから・・・」

「そう?」


平常心でいなきゃなのに(汗)


「後一日頑張ろうね(бвб) 」

「はい」


そこからは優子先輩の事は考えないように
みんなの事を考えるようにして何とか乗り切った

その日の夜優子先輩から電話がかかって来たから外に出て取ろうとしたら
あっちゃんが


「彼女知らないから(∵)」


後輩もいるから彼女と言ってるけど
優子先輩の事だってわかる

はじめはどういう意味かわからなかったけど
そっか先輩に言ってないんだ・・・・大丈夫なのかな(汗)

何度も鳴る音にボタンを押し


「今から外に出ます」


そう告げて急いで外へ


「もしもし(бвб) 」

「ごめん、もう大丈夫?」

「うん」

「そっか、後輩のマネージャーが入って来てたんだったね」

「うん」

「なんかいい事あった?」

「え?」

「うんしか聞こえてきてないけど
いつもと違うからさ」

「いつもはどんなうんなのかな」

「なんか寂しそうっていうか切なそうに返事するからさ」


会いたいって思う気持ちが返事にまで出てたんだ
でも今日は会えるってわかってるから心が弾んでたかも


「今日で合宿終わるからかな」

「そんなに大変だったの?」

「だって優ちゃんがいないんだもん・・・」

「くはぁ〜それヤバい
もういますぐ飛んで行って抱きしめてキスしたい」

「来て」

「くっ・・・心だけ飛ばします」

「ふふ、待ってる(бвб) 」


私が明日会いに行くから待っててって言いたいけど
ナイショだから言えない

「優ちゃん」

「ん?」

「浮気してない?」

「するわけないでしょ
それに夜は練習でクタクタだから
遊びにも行けないし出会いがない
私は陽菜の方が心配だよ」

「陽菜はあっちゃんがガードしてくれてるから大丈夫だもん(笑)」

「じゃー来年は心配だ」

「あ、そうかも(笑)」

「笑い事じゃないやい(汗)」


電話だとこんな会話もできるのに
面と向かうとまだ少し緊張しちゃうところがあって
たまに敬語になっちゃうから怒られる


「あ、先輩が呼んでるから切るね」

「うん・・・・」

「大好きだよ陽菜」

「陽菜も(бвб) 」



中へ入ると下には誰もいなくて
あっちゃん達が二階から着替えを持って下りて来て


「お風呂入るからにゃんにゃんも用意しておいで」

「はーい」


ドアの鍵を閉め上へあがった
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