優子


もうこのまま陽菜を離したくない・・・・

そう思っていても別れはやってくる


「そろそろ駅へ行かなきゃだね」


年上として自分から言っておいて胸がギュッと締め付けられる


「ぅんっ・・・・」


ホテルを出てから私の行きつけのお店や場所巡りをし
そこで起きた出来事や失敗談を面白おかしく話していて
笑顔が絶えなかったにゃんにゃんの顔から笑顔が消えた

でもねどうすることも出来ないから


「行こう」


手を繋ぎ駅へ向かう


「・・・・え・・・・く・・・い」


「え!?」


なにか言ったようだけど聞こえなかったから立ち止まり振り返ると


「にゃんにゃん(汗)」


涙を流していた


「どうしたの?」


本当は聞かなくてもわかってる
気持ちは同じだと思うから


「帰りたくない(泣)」


俯いてしまったにゃんにゃんを引き寄せ抱きしめながら


「私だって帰したくないし
ずっと一緒にいたい・・・・
でもね、私達はまだ学生だから」

「っうん・・・・」

「大学の夏休みは9月半ばまであるしきっと休みがあるから会いに帰る」

「ううん・・・いい」

「え、どうして?」

「練習で疲れてるからゆっくり休んでほしいもん」

「はぁ・・・もう、これ以上好きにさせないでよ
苦しくて死んじゃいそうだよ」

「死んじゃやだ(涙)」

「うん、死なない!だって陽菜と会えなくなるもん」

「また会いに来ても良い?」

「良いに決まってるでしょ
でも今度来る時はちゃんと教えて」

「うん、ごめんね」

「どうせあっちゃんでしょ」

「う・・・・ん」

「その方が予定組みやすいし
今日みたいに休みじゃなかったら空いてる時間を
有意義に使いたいしさ」

「休みってわかったらすぐ言う(бвб)」

「アハッいい子(-∀-`)」


抱きしめながら頭を撫でていると後ろから



「人様の前で堂々とイチャイチャすんなよな(∵)」

「あ、あつ(汗)」


はぁ・・・面倒な子に見られちゃたか(笑)


「ちょうどよかった駅に向かう途中だったんだ」

「ウチラも行こうと思ってたら姿が見えてさ
向こうの方に居たのに敦子が走っていくから(汗)」

「歩道の真ん中で抱き合ってるから撮影か何かだって思うだろ」


わかって来たくせにもう・・・・(笑)


「よし、全員揃ったしみんなで駅へレッツゴー(-∀-`)」

「駅弁は優子のおごりで(∵)」

「心得てます(;´-∀-)」


お弁当5つとお茶とジュース
お土産まで買わされ・・・・


今月節約しなきゃだ(;´-∀-)