先輩と後輩から・・・ 35

「にゃんにゃん・・・・にゃんにゃん」


誰かが呼ぶ声に目を開けると


「ここは・・・・どうしてベッドに・・・」

「にゃんにゃんいきなり倒れたんだよ
沙紀が横にいて支えてくれたから良かったけど
あのまま地面に倒れてたら怪我してたよ」


そうだったんだ・・・そう言えばキャプテンに
ドリンク渡そうとしたまでは覚えてるんだけど
その後の記憶がない

「なんか・・・・・寒い・・・」

「そりゃそうだ、あなたを冷やすためにクーラーの温度下げて
体には保冷剤当てまくってるからね」

「先生・・・」

「どれどれ・・・・うん、もう大丈夫だとは思うけど
今日は帰りなさい」

「たかみな呼び出したから送ってあげる」

「ありがとう・・・あ、優ちゃんには」

「言ってないよ、知ったら飛んで帰ってきそうじゃん(笑)」

「そうだね・・・・」


去年は倒れなかったのに・・・
今年は暑いからかな

そう言えば辛くなった時に限って
小嶋さんも水分取らなきゃ
って、優ちゃんが言ってくれてたかも・・・

そっか・・・私ずっと守られてたんだ・・・


「本当に大丈夫なのかよぅ」

「え、体温も下がってるし大丈夫でしょ
まだ気分悪い?」

「ううん(бвб)」

「だって、ボーとしてるぞ」

「アハハハそれは誰かさんの事でも考えてたんじゃないの(*`ω´) 」

「なーんだそう言う事か(∵)」


う・・・・的をつかれて何も言い返せない(汗)


「ここで着替えた方がいいから
カバンと着替え持ってきてあげな」

「自分で行く」

「いいって、私のも取ってくるから待ってて」

「ありがとう」


「頑張るのはいいけど頑張り過ぎたらだめだよ」

「うん」

「ゆっぴーは元気にしてるの?」

「ゆっぴー?」

「大島優子」

「どうして優ちゃんの事・・・」

「ほら、あの子っていつも元気でしょ
だから擦り傷作っては薬塗って―て遊びに来てたんだよね
もちろんクラブじゃなくて休み時間の傷(笑)」


そうだったんだ・・・・

「していく話は陸上の事ばっかりだったのに
三年生になってからはピタッと止まってさ」

「どうして?」

「それ聞いちゃう(*`ω´) 」

「はい?」

「くそ可愛い子が入って来てヤバいんだよねーから始まって
怪我もしてないのに殆ど毎日惚気に来るんだよ
告白すればいいじゃんって言ったら
私の事なんてなんとも思ってないからって
あんなに可愛いんだから彼氏が居ないはずないって
いつも強気なゆっぴーが誰かさんに対してだけは
弱腰だったなー
まさか付き合うようになるなんて・・・・・

篠田は思ってたけどさ(*`ω´) 」

「・・・・・・それって陽菜?」

「他に誰かいる?(笑)」


知らなかった・・・そんな前から好きでいてくれたなんて・・・


「ゆっぴーが卒業しちゃって寂しくなったからさ
よかったらたまには遊びにきてよ」

「保健室に遊びに来てもいいの?」

「ノープロブレム(*`ω´) 
ウォーターサーバーもあるし
冷温ドリンクも飲み放題♪」


麻里ちゃん先生は変だけど面白い


「にゃんにゃん持って来たよ」

「あっちゃん有難う」

「私がいない間に変な事されなかった?」

「酷い言われよう(*`ω´) 」

「可愛い子好きだから気を付けて」

「・・・・・・(бвб) 」

「生徒には手を出しませんよ♪」

「元生徒に手を出してるだろ」

「あら、バレてる・・・
ちゃんと卒業してからだから問題なし山(*`ω´) 」


ここの生徒と言う事は・・・・へぇーそうなんだ


「だから相談にはいつでも乗ってあげるからね」

「円満なので相談することはありませんよーだ」

「敦子には言ってない、ニャロに言ってるの」

「ほら、もう変なあだ名付けてる」

「可愛いでしょ」

「ゆっぴーとかニャロとか、センスなさすぎ」

「酷い(シクシク)」

「変人は放っておいて帰ろ」

「あ、うん・・・ありがとうございました」

「勿体ないから敬語なんて使わなくていいよ」

「こらこら、これでも先生(*`ω´) 」

「一応だろ」


あっちゃんとも相当仲いいみたい

たまには来てあげてもいいかも(бвб) 



先輩と後輩から・・・ 34

夢のような旅は終わっちゃって現実に戻った次の日
いつものようにクラブへ向かう


でもね、目を閉じるとまだあの時の・・・・(бвб)

優子先輩優しかったなー
あ、いつも優しいけどなんていうか・・・・
思い出すと顔が熱くなってきちゃう(汗)


「にゃんにゃんおはよー」

「あっちゃんおはよー(бвб)」





昨日の帰りの新幹線に乗ってすぐに


「どうだった」

「なにが?」

「はじめてのエッチ(∵)」

「えっ(汗)」

「あ、敦子(汗)」

「こいつなんてめちゃくちゃ下手でさ
全然気持ちよくなかったんだよ
こんなもんなのって思ったんだから」

「な、何もこんな所で言わんでも良いやろ(汗)
それに私だって初めてやったんやから仕方ないやん(汗)」

「だから優子はどうだったのかなーて」


初めてって言ってたけど気持ちよかった・・・
もしかして嘘なのかな・・・・


「その反応だと良かったんだ
大丈夫、優子は完ぺきを求めて
こいつみたいに行き当たりばったりな事しないから
心配しなくても大丈夫だよ」


何も言ってないのに思いを見透かすあっちゃんてすごい(汗)
て思ってたら


「この話はもう終わりや(汗)早く弁当食べないと到着するで」


出発したばっかりで着くわけないのに
そう言って話をそらせようとしてるたかみなさん

でもお弁当を目の前に置くとそれに集中して
話が終わったからさすがって思ったもん(бвб)




「ニヤニヤしてたら後輩に突っ込まれるよ(∵)」

「え、してた?」

「顔赤くしてね(笑)」


思い出さないようにしなきゃ


「前田先輩、小嶋先輩おはようございます」


先に来ていた一年生が外に出ていこうとしていた


「まだ早いんじゃないの?」

「先に用意してから休憩しようと思って」

「今日は暑くなりそうだから水分補給も忘れずにね(бвб)」

「はーい」


元気よく返事して去っていった
あの陽菜が後輩にこんな事を言うようになるなんて
入学当時は思いもしなかった
みーちゃんが聞いてたら大きい目をさらに大きくして
大袈裟に倒れてたと思う


「少しずつだけどまとまってきてるよね」

「うん」


一時期珠理奈が孤立していたけど
合宿でそのわだかまりも取れ
仲良くしてるのを見てホット胸をなでおろしたっけ


「今年の国体珠理奈だけになりそうだね」

「由里にも頑張ってほしいけど無理かな(汗)」


三年生には悪いけど、後出れそうなのは由里だけだから


「優子はきっと出れると思うから
誰か出てくれないとここで練習になっちゃって
応援に行けないもんね」


先輩が誰も出ないとなると国体前に引退しちゃうから
あっちゃんも引退

だからあっちゃんは応援に行けるけど陽菜はいけない・・・


絶対に行きたい

不純な動機が少し・・・だけ入ってるけど
一人でも多く出れるように頑張ってほしいし
陽菜もマネージャーとしてサポートしていく


「まずはインターハイだけどね(笑)」

「そうだね、今年は暑そうだから熱中症が出ないように
マネージャーが頑張らないと」


そう思って選手たちにドリンクや冷たいお絞りとかを渡すのに
必死になってたら


「にゃんにゃん(汗)」


自分が熱中症になって倒れちゃってた





先輩と後輩から・・・ 33

優子


もうこのまま陽菜を離したくない・・・・

そう思っていても別れはやってくる


「そろそろ駅へ行かなきゃだね」


年上として自分から言っておいて胸がギュッと締め付けられる


「ぅんっ・・・・」


ホテルを出てから私の行きつけのお店や場所巡りをし
そこで起きた出来事や失敗談を面白おかしく話していて
笑顔が絶えなかったにゃんにゃんの顔から笑顔が消えた

でもねどうすることも出来ないから


「行こう」


手を繋ぎ駅へ向かう


「・・・・え・・・・く・・・い」


「え!?」


なにか言ったようだけど聞こえなかったから立ち止まり振り返ると


「にゃんにゃん(汗)」


涙を流していた


「どうしたの?」


本当は聞かなくてもわかってる
気持ちは同じだと思うから


「帰りたくない(泣)」


俯いてしまったにゃんにゃんを引き寄せ抱きしめながら


「私だって帰したくないし
ずっと一緒にいたい・・・・
でもね、私達はまだ学生だから」

「っうん・・・・」

「大学の夏休みは9月半ばまであるしきっと休みがあるから会いに帰る」

「ううん・・・いい」

「え、どうして?」

「練習で疲れてるからゆっくり休んでほしいもん」

「はぁ・・・もう、これ以上好きにさせないでよ
苦しくて死んじゃいそうだよ」

「死んじゃやだ(涙)」

「うん、死なない!だって陽菜と会えなくなるもん」

「また会いに来ても良い?」

「良いに決まってるでしょ
でも今度来る時はちゃんと教えて」

「うん、ごめんね」

「どうせあっちゃんでしょ」

「う・・・・ん」

「その方が予定組みやすいし
今日みたいに休みじゃなかったら空いてる時間を
有意義に使いたいしさ」

「休みってわかったらすぐ言う(бвб)」

「アハッいい子(-∀-`)」


抱きしめながら頭を撫でていると後ろから



「人様の前で堂々とイチャイチャすんなよな(∵)」

「あ、あつ(汗)」


はぁ・・・面倒な子に見られちゃたか(笑)


「ちょうどよかった駅に向かう途中だったんだ」

「ウチラも行こうと思ってたら姿が見えてさ
向こうの方に居たのに敦子が走っていくから(汗)」

「歩道の真ん中で抱き合ってるから撮影か何かだって思うだろ」


わかって来たくせにもう・・・・(笑)


「よし、全員揃ったしみんなで駅へレッツゴー(-∀-`)」

「駅弁は優子のおごりで(∵)」

「心得てます(;´-∀-)」


お弁当5つとお茶とジュース
お土産まで買わされ・・・・


今月節約しなきゃだ(;´-∀-)

先輩と後輩から・・・ 32

誰かに触れられてる感触がしてゆっくり目を開けると
目の前に優子先輩がいて・・・

目と目が合ってビックリ


「優・・・ちゃん(汗)」

「おはよう(-∀-`) 」


多分優子先輩が陽菜の顔を触ってたんだと思う

恥ずかしくて布団にもぐると自分が裸で寝てるのに気づき
昨日の夜の事が頭をかすめた


陽菜優子先輩に・・・・どうしよう顔見れない(汗)


そんな事を思っているのに


「にゃんにゃんどうしたの?」


陽菜の目線まで潜ってきた先輩


「だ、駄目(汗)」


裸見えちゃうじゃん(汗)

優子先輩の目を押さえ見えないようにすると



「昨日じっくり見せてもらったから
目隠しされたって心の目で見えてるよ〜」


嬉しそうにそんな事を言ってくるから


「エッチ(汗)」

「これが大島さんです(-∀-`)」


目隠ししてるのにドヤ顔してるのがわかるくらい
堂々というから笑っちゃった

お互い布団から顔を出して見つめ合う


「ありがとう(-∀-`)」

「え?」


凄くやさいい顔で言われたけど
なぜお礼を言われてるのかわからない


「シャワー浴びる?」

「うん」

「一緒にあ「びない(бвб)」

「だよね(笑)先に入っといで
出かけるのにいろいろ用意があるでしょ?」

「あ、うん・・・・・向こう向いてて」

「えぇ〜」

「むぅ・・・・・」

「ウソウソ(笑)はいどうぞ」


そう言って陽菜に背を向けたから
一応枕を頭の上において


「取ったら駄目だからね」

「はーい(-∀-`)」

「もし見たらもうしないから(бвб)」

「絶対見ない!約束する!!」


そんなに強調しなくても(笑)


その間に下着を拾いすばやくバスルームへ向かった


シャワーを浴び終え気がついたこと


「下着しか持ってきてない(汗)」


仕方なくバスタオルを広げ巻かずに前に壁を作るようにして外へ出る


「どうしたの?」

「洋服持って入るのを忘れたから(汗)」

「アハッ下着のまま出てくればいいのに(-∀-`)」

「そんな事できないもん(бвб)」

「じゃー私も歯と顔を洗ってこようかな」

「シャワーしないの?」

「私はほら、してる方だから(;´-∀-)」

「・・・・・・・」


なんかすっごく恥ずかしい(汗)


目を合わさず私の横をすり抜けバスルームへ入っていった


すぐ服を着て椅子に座り化粧品をつけ軽くメイクをしていると


「メイクしなくても可愛いのに」


前にも言われたような気がする(笑)でも


「もっと可愛い陽菜を覚えておいてほしいから」


絶対確信犯だーとかいいながら騒いでる先輩

先輩だって可愛いのに・・・・

だから上の人にモテるのかな・・・・

あの中に居たら危ないかも

だからこれでもかっていうくらい可愛く接するの

だって優ちゃんは可愛いのが好きだから


大学の人になんか負けないもん!


先輩と後輩から・・・ 31

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