「え、USJに行くの?」
「言った事無いって言ったらじゃー行こう!
て、言ってくれて神戸とか京都も回るんだ♪」
「いいなぁー」
「優子は休みどうするの?」
「私は何も決めてない」
「バスケの方も休みだろ?」
「うん・・・・・お盆明けまでない」
「そんなに休みなの?
身体なまるから佐江もサッカーの練習においでよ」
「今日は楽しかったけどさ
佐江はやっぱバスケがいいからやめとく」
「遊びたいだけだろ」
「バレた?(笑)」
試合終わりの更衣室での会話
結局私は実家に帰っただけ
それも一泊
小嶋さんは何泊かしてきてもいいニュアンスだったのに
お母さんが帰れって言うから・・・
きっと一緒に居たくないって思われてる
嫌われてるのをわかってて暮らすのって
思ってたより辛い
でもお金貰ってるんだし
お母さんの為にも頑張らなきゃ
お昼は実家で食べて
小嶋さんの好きな・・・
たぶん好きであろうおかずを作って待つ事にした
買い物をしてマンションへ
「・・・・・・お菓子?」
ゴミ箱にはコンビニ弁当の残骸
テーブルの上にはお菓子とジュースの残骸
「殆ど食べてないじゃん」
これだったら今日は食べて帰ってくるかもしれない
でも作って待っていよう
いらなくても明日の朝とか
明日の夕飯にすればいいんだから
「お帰りなさい(-∀-`) 」
凄い驚いた顔をされたけど
疲れ切ってるのが目に見えて分かったから
出来るだけ優しく話しかけると
言い方はいつものようにぶっきらぼうだけど
言葉が違った
だって私にありがとう!て言ったんだよ
お腹の下あたりがキュンとしたよね
それにいただきますも、自分から言ってくれた
それだけで幸せにな気持ちになれるって
私ってなんて単純なんだろう
そして
「可愛い(бвб)」
私の方を見ながら無意識に出た言葉だったんだと思う
自分で言っといてびっくりしてたから
嬉しくて顔を保てなかった
凄い顔してたんだろうな私(;´-∀-)
「すぐお風呂入る?」
「空けたら寝ちゃいそうだからすぐ入ろかな」
その言葉を聞いてご飯が終わる前にボタンを押し
また席に戻る
「優子って将来何になりたいの?」
「え?」
「だから!どんな仕事をしたいのかって聞いてるの!」
まさか小嶋さんにそんな事を聞かれるなんて
思っても見なかったから
頭が一瞬真っ白になったよね
「あ、えーと・・・・お医者さんか弁護士かな」
「・・・・・頭いいの?」
「学校では才加といつも争ってる(;´-∀-)」
「秋元さんも頭いいんだ・・・・」
「才加は刑事になりたいんだって」
「へぇー・・・・・」
「男の人って男だって言うだけで優遇してもらえるけど
私達は頑張らないといい仕事につけないでしょ
お母さんを早く楽にしてあげたいから
少しでもお給料のいい仕事につきたくてさ」
「ふーん・・・・」
「あ、看護師さんも良いおしごとだよね
でもお医者さんの方が給料いいでしょ
だから医者かな」
少しだけ空気が止まっていた所に
いいタイミングで流れる音楽
「お風呂沸いたね(-∀-`) 」
「入って来る(бвб) 」
ご馳走様とちゃんと言ってバスルームへ向かった小嶋さん
どうしたんだろう・・・
少しは私の事に興味を持ってくれたのかな?
じゃー小嶋さんの事も聞いてもいいのかな・・・
でもそれは今日じゃないよね
焦らない焦らない・・・
せっかくいい雰囲気になって来たんだからゆっくり行かなきゃ