鬼の上司 後編

鬼の上司 中編

夕方違う部署での用事を終えて戻ってくると

「陽菜、これ今日中にまとめろって大島課長が・・・」

「えーなんで陽菜なの?
みーちゃんがすればいいじゃん」

「私は他の仕事があるし手が空いてるのは
陽菜だけだからじゃない?」

「もう(怒)・・・みーちゃんの仕事終わったら手伝ってよ!」

て言ったのに、幹事だからって終業と同時に出て行ったみーちゃん


そっか今日は年に二回ある部署別の飲み会だったんだ・・・

何もこんな日に仕事押し付けなくてもいいじゃん
最悪(怒)

みんなどんどん居なくなっていって今は陽菜一人

課長は外回りから直接行くから帰ってこないし・・・・

結局一時間遅れでお店に到着

「陽菜おっそーい(ΘωΘ) 」

「これでも急いできたんだから(怒)」

「あそこ空いてるから」

「・・・・・・課長の隣じゃん

「みんな嫌がって座りたがらないんだよね

こそっと耳打ちしてくるみーちゃん

端っこで一人ぽつんと座ってる姿を見るとさすがにかわいそうになって

「大島課長、お隣よろしいですか?」

「あ・・・・うん・・・・ずいぶん遅かったね」

遅かったねって・・・

「今日中の書類をまとめてたので」

「ふーん」

ふーんて・・・・誰が押し付けた仕事だよー

て叫びそうになった、マジ最低(怒)

でも悔しいけど横顔とか近くでよーく見ると
きれいな顔してるんだよね・・・
なんでこんなダサい眼鏡してるんだろう・・・

この前偶然道で見かけた
遠くからだったけどすぐわかった

服はスエットでやっぱりって感じだったんだけど
散歩中の他人の犬にしゃがんで話しかけてて

この大島さんが笑ってたんだよね・・・・
自分の目を疑ったもん
初めて見たかもしれない、
ううん会社で唯一私だけが見たといっても過言ではないかも

で、笑うとこの両ほほにえくぼが出るんだよね・・・・

「ん?どうしたのなんかついてる?」

「えっ 何でもないです」

やばい、見入っちゃってた((汗))

「何飲む?」

「とりあえず生で(бвб) 」

「フッ・・・」

あれ?今笑った?というより少し微笑んだ?

「今笑いました?」

「ごめんごめん小嶋さんてザ!女子て感じなのに
とりあえず生でなんていうからギャップに笑っちゃった」

「生飲んじゃダメなんですか?」

「とりあえず、いいんじゃない(-∀-`) 」

あっまた・・・みんなー・・・誰も見てないし・・・

それから色んな種類のお酒を飲みながら食べていると

「そろそろお酒やめといたら」

「大丈夫です、顔は赤くなるんですが結構強いんで
そういえば課長はさっきからウーロン茶ばっかりですよね
お酒飲めないんですか?」

「あぁー・・・うん、弱いから飲まないんだ」

「へえー意外、いつも怒ってばっかだし
おやじっぽいからお酒もガンガン飲めるもんだと
思ってました、意外にかわいいとこあるんですね(бвб) 」

たぶん酔ってたんだと思う、思ってた事が全部言葉に出ちゃって・・・

「そ、それは小嶋さんがミスばっかりするからでしょ

あーあ・・・少しでもかわいいと思って損しちゃった

焦りながらグラスを手にして一気に飲み干す大島課長

「あぁ!それ私のウーロンハイ(бвб) 」

「えっ!?しまった・・・・ゲホゲホ」

「大丈夫ですか(бвб) 」

「なんで小嶋さんのグラスが私の目の前にあるのかな

「し、知らないですよなんでそれぐらいのことで怒るんですか
だからみんなに怖がられて避けられるんですよ」

「は、陽菜

「あっ・・・・」

みーちゃんの声にあたりを見回すと静まり返ってて

全部聞こえてたみたいでみんなこっちを見ていた

「そうだね、私がいないほうが楽しく飲めるよね
ごめん、先に帰るから・・・えーと幹事は峰岸さんだったよね
これで払っといて」

財布から三万円出してる課長

「こんなに要らないですよ(汗)」

「いいよ、使って」

そう言うと鞄を持って部屋を出て行った

「課長!ちょっと待ってください

慌てて追いかける

「はぁ・・・はぁ・・・・」

荒い息で少しふらつく課長・・・そんなに弱いの?


「大丈夫ですかふらついてますよ」

「いいから、戻って」

「私のせいなので家まで送ります」

「違うこれは・・・・・とにかく私は大丈夫だから戻りなさい」

「半分は私の責任なので送ります!」

ここまで来たら引くに引けなくて強引に腕をとり支えた

「はぁはぁ・・・・(どうなってもしらないからね)」

最後のほうは声が小さくて聞き取れなかったけど

帰る原因を作ったのは陽菜だし、陽菜のお酒でこうなったんだし・・

それに、苦しそうな人をほっておけないもん

タクシーを止め一緒に乗り込んだ

鬼の上司 前編

あるマンガのストーリーを少し変えてこじゆう変換しました

知ってる方は内緒にしといて下さい

では下記からどうぞ




「こんなに誤字脱字だらけの企画書だしちゃダメでしょ

大きな男が小さな課長、それも女の課長に
怒られてるのを見てるのは面白い(笑)


陽菜の部署には女ながら若くして出世した
いわゆるキャリアウーマンの課長がいる

陽菜と二歳しか違わないのに片や課長で
片や平社員の腰掛OL

しかし!陽菜は自分で言うのもなんだけど
美人でスタイルもよくお洒落

向こうはお洒落をあきらめ
毎日スーツとメガネで出勤
メイクはしてるの?って言う程度

女として終わってる人だから・・・・・勝った(бвб)

結構大手企業にまぐれで就職できた陽菜
社内恋愛して結婚、寿退社を狙ってるんだから


「この資料をホチキスで留めたの誰?」

あっ・・・・陽菜だ

「私ですが、何か?」

「何か?じゃないよ上下バラバラ!ちゃんと見ながらやったの

「あぁ・・・・適当に・・・」

「はぁ・・・・午後からの会議に使うからやり直して」

「え〜それ今から全部ですか?」

「そう、今から全部!」

留めるだけで20分以上かかったのに
針外して向きそろえてまた留めてたら
お昼過ぎちゃうじゃん

隣のみーちゃんに助けてって目で訴えたら
首を横に振られて手でバツってされた・・・・

「そこの商談室使っていいから」

「・・・・・(бвб)」

「ほら、早くする!」

「はーい・・・」

こういう細かい作業苦手なのにーえーん(бвб)

何が得意かって?

別にこれってないけど・・・あっゲームは得意かも(бвб)

仕事には役に立たないけどね(笑)

資料を全部持って部屋に入りまずは休憩・・・・

ふぅ・・・・もう、誰か手伝ってくれてもいいじゃん・・・
だいたいこんな仕事もっと若い子にさせればいいじゃん、むぅ・・・

そう思ってる間にも時間は無情にも過ぎて行ってるわけで・・・

「ゲ!もうこんな時間だ

仕方なしに一部ずつホチキスの芯を外し
向きを揃えてもう一度留める・・・・

そこに入れたら針がかってに外れて
向きも勝手に揃って針で留めて出て来る機械ないかな(бвб)

はぁ・・・目がショボショボして来たし・・・
イッタァー・・・針でついちゃったじゃんかぁー

エーン、全然取れないし終わんないよー

コンコン

「はーい」

「お昼だけど終わった?・・・・てか、半分も終わってないじゃん
何してたの(怒)」

「何って・・・紙が破れない様に丁寧に外して
シワにならない様に気を付けながら向きを揃えて
もう一度ホチキスで留めてました!!

「ほら、私が針を外すから揃えて留めて行って」

「わーい、ありがとうございます(бвб) 」

一応お礼は言ったけど、あんたが一人でやれって言ったんだからね

あっという間に外し終えた課長は留める方も手伝ってくれて
あっという間に終わった

こんなに早いんだったら自分でやれってえの(怒)

「お昼お弁当?」

「食べに行こうと思ってましたけどもう無理ですね・・・」

「私お弁当だから半分食べる?」

「え?いいんですか?課長の分減りますよ」

「朝食べすぎたからそんなにいらないんだ」

結局ほとんどくれた

以外に優しいとこあるんだって思ってたのに・・・

運命の人 32 陽菜

「本当に出ていくことないじゃん・・・・・」


どうしよう、貰ってるお金返さなきゃいけないのかな

とりあえずご飯食べに行って病院へ行こう・・・・

出ようとしたら電話がかかってきた


「はい」

(吉野だけどあなた何したの)

「何もしてませんが」

(大島さんと喧嘩して家に返したんでしょ)

「返したと言うか帰って行ったんですけど」

(同じことでしょ)

「もう無理なので実験やめまーす」

(辞めたいからって辞めれるものじゃないのよ
人類の将来がかかってるんですからね)

「それは麻里子にかけてくださーい」

(今から病院へ来なさい)


言われなくても行くつもりでした!ちゅーの


「ご飯食べてから行きます」

(一時間以内に来なさいよ)

「はーい」


ギリギリに行ってやる





病院へ入ったのが一分前


「あれ、小嶋さん今日夜勤ですか?」

「違うよ、麻里ちゃんと約束してるから迎えに来たの」

「篠田先生今緊急手術中なので時間かかると思いますよ」

「そうなの?」

「吉野先生のところによく来てた小さい方の女の子・・・
えーと・・・・」

「大島さん?」

「そう、その大島さ「優子がどうしたの(汗)」

「優子という名前じゃなかったような・・・・」

「もしかしてお母さんの方?」

「そうです、娘さんも付き添ってきていましたよ
え、小嶋さん・・・・・」


優子のお母さんが緊急手術?


考える前に体は手術室のある病棟の方へ進んでいた

廊下の長椅子に項垂れて座る小さな女の子


「優子」

「・・・・・にゃんにゃん・・・お母さんが(涙)」


泣き腫らした目が症状の重さを物語っていて
抱きしめずにはいられなかった


陽菜の胸でなく優子の頭を撫で
どれくらい経ったのだろう


「ありがとう・・・・」


だいぶ落ち着いたようで
陽菜から離れ少しバツが悪そうにお礼を言う優子


「何があったの」

「家に戻ってご飯食べてなかったから
お母さんが作ってくれてたんだ
私はテレビを見てて・・・・・
ドン!という大きな音で振り返ったらお母さんが倒れてて・・・
呼びかけても返事しなくて・・・
体が痙攣してて・・・つううぅ・・・」

「救急車呼んだんだね」

「うん」

「そっか、偉かったよ」

「あんなこと言ってごめんね」

「ううん・・・陽菜も悪かったから
でも、家に帰っててよかったね」

「うん、もし誰もいないところで倒れてたら今頃・・・」

「運命だからかな」

「え?」

「運命が優子のお母さんを助けてくれたんだよ
きっと喧嘩はするべくしてしたのかも」

「そうなのかな」

「きっとそうだよ」

「だったらにゃんにゃんのお陰だ
行く気分じゃないって言ってくれてありがとう」

「ふふどういたしまして(бвб)」


発端は優子なんだけどね(笑)


「小嶋さんこんなところで何してるの
あら、大島さんもいるじゃない」

「今、優子のお母さんが手術中なんです
話は今度にしてもらえませんか」

「篠田先生の緊急手術って
大島さんのお母さんだったのね」

「私達仲直りしたので向こうの人達にそう言って下さい」

「わかったわ、でも
手術が終わったら部屋に来なさい」

「私だけでいいですか」

「そうね・・・いいわよ」


そう言うとカツカツと音を立て戻っていった


「私のせいで呼び出されたの?」

「優子のせいじゃないから気にしないで」

「でも・・・」

「かわすの得意だから」

「ありがとう」

「ありがとうばっかだね(笑)」

「にゃんにゃんがいてくれて良かった
一人だったら苦しくてどうしようもなかったと思うから
ありがとうしかない」

「病院完全看護だから今日は一緒に帰ろう」

「良い・・・の?」

「一人だとまた泣くでしょ」

「ありがとう」

「ほらまた(笑)」


少しの間話しをしていると手術中のランプが消え麻里ちゃんが出てきた


「あれ、にゃろもいるじゃん」

「そんな事はどうでもいいの!
手術どうだったの」

「篠田失敗しないんで(*`ω´)」

「うざ(бвб)」

「後遺症は少し残るかもしれないけど
もう大丈夫」

「篠田さんありがとうございました(泣)」

「良いの良いのこれから家族になるんだし(*`ω´)」

「はぁ?何いってんの」

「だってゆっぴーを篠田にくれるんでしょ?」

「あげるわけないし(怒)」

「あれ?話が違うんじゃない」

「優子は陽菜のなの!」

「だってさ、ゆっぴー良かったね(*`ω´)」

「はい(泣)」

「それどっちの涙」

「両方ですぅ(泣)」

「まあいいけど・・・・・
いつ目が覚めそう?」

「順調に行けば明日か明後日かな」

「明日陽菜日勤だし
担当にしといてよね」

「はいはいわかりましたよ」

「目覚めるまでは集中治療室に入ることになるし
出たら病室はどうする?」

「個室がいいよね(бвб)」

「いやお金が(;´-∀-)」

「保険とか入ってないの?」

「そのへんはお母さんが全部やってたから
私はわかりません」

「国に出してもらえばいいじゃん
出してくれないなら何もしません!て言えばいいし」

「そんな事言えないよ(;´-∀-)」

「陽菜が言ってあげる」

「うんニャロなら言える(*`ω´)」

「麻里子は黙って治療してればいいの!」

「ほーい(*`ω´)」


ガラガラガラ


「お母さん!」

「呼びかけても聞こえないよ(*`ω´)」

「うるさい、ほら行くよ」

「どこへ?」

「吉野先生のとこ
優子はお母さんのとこで待ってて」

「うん」


そのまま二人で吉野先生のところへ行った
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