買い物から帰ってきたら
玄関先にへたり込んで泣いている陽菜がいてびっくりした
いきなり怒り出すからつい・・・・
一緒に居て分かった事は
寂しがりだと言う事
人を選ぶ割に
一旦信じた人が離れていくのは耐えられない
というか辛いみたいだ
前が前だっただけにトラウマなのかもしれない
だから人を寄せ付けず引きこもっていた
唯一の心のよりどころがけむしだったんだろう
けむしはそれに答え、ずっと寄り添っている
マンションから飛び出したのはもしかしたら
何かを見つけたのかもしれない
それを追いかけているうちに溝に落ちて帰れなくなった・・・
それはもしかしたら篠田さんだったのかも
だから出て行かれるのを極度に嫌う
それがわかっていたからちゃんとLINEしておいたのに
読んでなかったんだろう
本当はもう少し早く帰って来れてるはずだった
でも、タイムバーゲンがあって・・・
それを待ってたらこの時間になっちゃったっていうわけで・・・
私も悪いんだけど
売り言葉に買い言葉?
つい、言い返しちゃった(;´-∀-)
「出来たよ(-∀-`) 」
「・・・・・」
「けむし様はこっちね、ちゃんと買ってきましたよ缶詰」
そのせいで遅くなったんだからな!とは言わない
「頂きまーす・・・・食べないの?」
「・・・・めん・・・」
「え?」
「ごめん・・・・・」
「あ、えーと・・・私もごめん(;´-∀-)」
「でも、出て行く時は必ず言って行って
たたき起こしてくれてもいいから・・・」
そんな事したらキレるくせに!な〜んて言わない
「わかった、今度からはそうする
だから食べよ」
「うん・・・・いただきます」
なんか素直すぎて怖い
そのやり取りをじっと見ていたけむしも自分のお皿に口をつける
「仕事終わったの?」
「え?」
「朝まで仕事してたんでしょ」
「う・・・ん・・・どうしてわかったの?」
「ゲーム機が出てないし
ここに食べ散らかした形跡がないって事は
仕事部屋にこもってたんでしょ?」
「優ちゃんて凄いね探偵みたい(бвб) 」
「それくらいわかるよ、てどうして探偵なの?
普通刑事みたい!でしょ(笑)」
「え、探偵の方が似合ってるから(бвб) 」
「そう言う感じ?」
「そう言う感じ(бвб) 」
こういう突拍子もない発想が
デザインなどに繋がっていくんだろうか・・・
私にはまったくないから分からないや
「明日は会社に行けそう?」
「明日は行かない」
「どうして?まだ出来てないの」
「だって明日は土曜日だもん」
「・・・・なるほど(;´-∀-)」
そう言えば金曜市やってたんだっけ
「仕事終わったのならどこか行く?」
「行こういこう(бвб)場所は任せる」
「えぇ〜・・・面白くないとか興味ないとか言わないでよ(;´-∀-)」
「うーん・・・頑張る(бвб) 」
怒らせないように行きたいところ探り入れなきゃだ