夕飯の買い物にでも行こうかな
外で食べようと思ってたから何もない
一応声かけて行った方がいいよね
気づいてくれるかな
コンコン・・・・コンコンコン
「陽菜・・・・はーるな・・・・
夕飯の買い物に行ってくるね」
LINEとメモも置いて行こう
まずLINEを打ってメモ用紙を探していたら
バン!
ドアが勢いよく開いて陽菜が飛び出してきた
「どうかした?」
「レストラン予約してるから!」
それだけ言うとまた部屋へ戻って行った
だったら買い物は必要ないか・・・
でも何時に予約してるんだろう
時間聞いとかないと過ぎたらダメだから
ドアに近づき
「予約何時からしてるの?」
「・・・・・・・」
「陽菜!」
「6時(怒)」
ヤバい、少しいら立ってる(;´-∀-)
向きを替え離れようとしたらこっちをじっと見てるけむし
「ん?」
フンッと、鼻で笑われたような気がしたのは気のせいか
はぁ・・・どうしよう
掃除と言っても昨日の夜
綺麗にしたままでまだ散らかってないし
洗濯も朝早く起きて全部済ませたし
勝手に出ていったら怒るだろうし
・・・・・する事がない(;´-∀-)
寝たら夜寝れないだろうし
趣味はアウトドアだし・・・
携帯でゲームでもするかな
アプリを色々捜して
やりだしたゲームにハマってしまった
お城のレベルや自分のレベルを上げていく
いわゆるロールプレイングゲーム
ゲームの中でチャットを通じて知らない人と繋がれる
教えてもらったり助け合ったりしていくのが面白くて
時間を忘れてレベルを上げ続けていたら
「何してるの(бвб) 」
後ろからいきなり声をかけられて
スマホを投げそうになった
「どうしたの、お腹すいた?」
「もうすぐ六時なんだけど」
「うそ(;´-∀-)」
「間に合わないから30分遅れるって連絡しといた」
「ありがとう・・・・」
こういう所は抜かりがない
「で、何してたの」
「え、ゲームだよ(;´-∀-)」
「嬉しそうにニヤニヤしながらスマホ覗いてたじゃん」
「それは・・・」
チャットの会話が楽しくて顔に出てたみたいだ
「レベルがドンドン上がっていくから楽しくて」
「ふーん・・・・まあいいけど
早く用意しないと間に合わないよ」
「そ、そうだね・・・着替えないとダメな系?」
「うーん・・・そのままでいいんじゃない?」
良かった、結構いいお店に行く事が多いから
初めてドレスコードとか言われた時は
陽菜に買ってもらった一張羅を着て行ったんだけど
毎回同じ服だから陽菜が怒って
沢山買おうとするから止めたよね
一枚だけ自分で買って(安物)
二枚あるからこれでいい!
陽菜といるとみんな陽菜を見るから
私が何着てても覚えてないよ
陽菜が綺麗でいてくれたら私も嬉しい!
て言ったら
満更でもない顔をして
当たり前だし(бвб)
なーんてお決まりの文句を言ってたからね(笑)
「ねえ、なにボーとしてるの早く用意しなよ(怒)」
「そうだね(;´-∀-)」
一応化粧直しをして髪も整え出る用意
「けむちゃんまたお留守番しててね(бвб) 」
「にゃ〜お」
「お土産買ってきてあげるから賢くしてるんだよ」
「にゃ〜♪」
「待っててね(´-∀-)」
「・・・・・・・」
ああ、そうですよね
私に愛そうなんかふるわけないですよね
見てないときにベーと舌を出しておいた