今日は卒業式の前の日

部屋の荷物は私の分と明日着付けしてもらうところまで
着ていくこじぱの洋服とバックだけ

今日で最後か・・・

感慨深いものが込み上げてきて
初めてこの部屋で出会ったときから
今日までの事が走馬灯のように・・・



なーんて感傷に浸るスキも与えてもらえず
ずーと抱かれてるわけで・・・

で、一番初めの話に戻るんだけど


「まだ足りない・・・まだダメ!」

何度イッても許してくれなくて

目が覚めた時には
あの、お寝坊さんのこじぱの姿が何処にもなくて
行ってらっしゃいくらい言わせてよ〜!
て泣いちゃった




それから一月後

明日は新寮生が入所してくる日

私達は三年生になったから
一人部屋でテレビOKなんだけど

「大島さんごめんなさいね
一人部屋定員いっぱいで一部屋足りないのよ
二人部屋だと寮費も安くて済むから
今年も今のままの部屋でいいかしら」

そう言われたのは、こじぱが出ていってから10日目の朝

安くて済むならそのほうがいいけど
新しい後輩と仲良くできるかな
それより一番の心配はこじぱ
ヤキモチとか妬かないかな(汗)

寮母さんに言われてすぐこじぱに連絡すると

「いいんじゃない」

LINEの返信はそれだけだった

これってどう取ればいいのかな・・・
ダメだったらダメ!てはっきり言うはずだから
良いってことだよね?

テレビも置いていいって言われたけど
お金が勿体無いから買わない
見たいものがあればあっちゃんかたかみなの部屋へ行けばいいし

あ、バイトで忙しくて見る暇ないか(笑)


3月の終わり寮母さんが家庭の事情で止めると聞き
お別れ会を開いてあげたら喜んでたなー(-∀-`)



「さーてバイト行かなきゃ」

「あ、優子今から?」

「うん、行ってくるね」

「そうだ、寮母さん今日来るんだって」

「そうなんだ、どんな人か楽しみだね」

「行ってらっしゃい(∵)」

「いってきま〜す(-∀-`)」



前の寮母さんはいい人だったから
今度もいい人だと良いなー
若くて綺麗な人だったらどうしよう♪

そう思っていたよ、そう思っていたけど・・・