今日は新寮生歓迎会

「寮長の山本です」

「副寮長の梅田です」

二人共真面目だから寮も安泰だ、とたぶん在寮生は思ったはず

しかし

「寮母の篠田です、麻里ちゃんと呼んで下さい(*`ω´)」

ざわつく食堂

そりゃそうでしょう今ここに、卒業したはずのこじぱと
麻里ちゃんがいるだけでも不思議だったはずなのに
寮母と聞いて驚かないわけがない

そして

「この寮の持ち主の小嶋です、だからここに住みます(бвб)」

さっきよりも驚きを隠せていないみなさん・・・

「はい、みんな注目!
今日は歓迎会でアルコールがあるけど
20才未満の人は飲まないようにね」

「はい」


て言われたはずなのにあの人はほんとにもう・・・

「いいのいいの、篠田が介抱してあげるから飲んじゃえ(*`ω´)」

自分が目を付けた一年生の所へ行ってお酒を進めてるし・・・

「今年の一年生可愛い子多いよね(бвб)」

「うん、めちゃめちゃかわいい子いるよね(-∀-`)」

「・・・・・・(怒)」


しまったと思った時にはもう遅くて
ムッとした顔をして椅子から立ち上がろうとしていたから


「でも、こじぱが一番可愛いよ
ぷくっとした唇も髪の毛からはみ出てるぴょこ耳も
大好きだもん」

「・・・・ほんとに?」

「当たり前じゃん!一年生なんて子供だよ?
こじぱには大人の色気があるし
その甘い声で優ちゃん!て言われた時には
フニャフニャになるもん(-∀-`) 」


そう言うと顔がコロッと変わり


「陽菜の事相当好きだよね(бвб)」

「アハッ(-∀-`) 当たり前でしょ」

途端に機嫌がよくなりまた食べだしたから良かった(;´-∀-)

周りを見渡すとあっちゃんと目が合い小さく手招きされたから

「こじぱ」

「ん?」

「少しだけあっちゃん達と話してきてもいいかな」

「むぅ・・・陽菜を一人っきりにするつもり(怒)」

だよね・・・・

「なーんてね、少しならいいよ(бвб)」

うそ・・・マジですか!?

気が変わらないうちに行かなきゃ(;´-∀-)

「陽菜が呼んだらすぐに戻って来てね」

「わかってる、すぐ飛んで戻ってくるから」

急いで立ち上がり三歩くらい歩いたら

「優ちゃん」

あぁ・・・やっぱりそうきたか

振り返ると

「ふふふ、呼んでみただけ(бвб)」

なーんて天使みたいな顔で微笑むから
二歩でもどってぎゅぅ〜と抱きしめる

「好きなのは分かったから早く行って戻って来て」

「こじぱ最高!女神!好き!」

「・・・・・部屋戻ってする?」

「え〜と・・・もっと食べて飲んでからね(;´-∀-)」

「ふふ、わかった」

このまま抱きついてたらここで襲われかねないから
あっちゃんとこまでダッシュ


「お待たせ(-∀-`) 」

「イチャイチャ見せつけんなよな(∵)」

この2年で凄く仲良くなり素を見せるようになったあっちゃん
意外にヤンキーキャラだったのはびっくり

「で、どういうことか説明して」


こじぱが来てからずっと一緒に居たし

話す機会が無くてこじぱ達は遊びに来ているんだって
思ってたらしいから素早く簡単に説明した

「じゃーまた二年間一緒なんだ」

「うん・・・色々迷惑かけるかもだけど
またまたよろしくね」

「任せて、骨は拾ってあげるから(笑)」


「優ちゃん!」


「あ、呼ばれたから行くね」

一年生以外は私達の仲を知ってるから
いつもの光景みたいな感じで気にもしてないんだけど
何も知らない一年生からは視線を感じて少し恥ずかしい

その中に一人だけ麻里ちゃんに捕まってる子がいて
少し迷惑そうな顔をしていた

「こじぱあれ見て」

麻里ちゃんの方を指で刺すと

「あぁーあ完全にロックオンされてるね」

「助けてあげた方がいいと思うんだけど
私が行くと私が絡まれちゃいそうかも・・・」

「それはヤダ、陽菜が行く」

すっと立ち上がると麻里ちゃんの所へ行き腕をとり

「ほら、ご飯まだ食べてないんでしょ
その辺にしとかないと一年生全員に嫌われるよ」


この時チャラチャラした寮母さんとは対照的に
こじぱの事がカッコよく見えたらしく
見た目とのギャップがいいって一年生の間で
大人気になっちゃったこじぱ


それとは反対に不人気の麻里ちゃんが
ゆっぴーがいるのにモテるのはずるい!
て拗ねてるから面白い

て笑ってたのは初めだけで
プレゼント貰ったり
お風呂入ってたら見計らって入って来たり

それはそれで今度は私がヤキモキする事に
なっちゃったんだけどね(汗)