「結構時間かかっちゃいましたね」

「みんな少しでも速くしようと必死だったからね
でもこれで楽しみになったよ」

「絶対優勝できますよ」

「本当に高校最後の最後だから優勝したい(-∀-`)」

高校最後・・・・・

「にゃんにゃん?」

「出来ます!優子先輩なら出来ます」

「ありがとう」


スタンドにあがりいい席を探していたら

「小嶋さん」

「お疲れ様でした(бвб) 」

「遊んでたのに疲れてないよ(笑)」

「あ・・・(汗)」


先輩たちと合流

「優子もう行ったの?」

「はい、もうすぐ出てこられると思います」

「第三走者だったらここがいいかな」

「そうですね」

一番前の席を四人分取って待機していると
出てきてきょろきょろとたぶん私達を探している優子先輩

「優子!」

「お、来てるじゃん
遊ぶの楽しすぎて忘れてるのかと思った」

「んなわけないでしょ(笑)頑張れよ」


返事の替わりに親指を立てて見せる先輩


うん、かっこいい(бвб) 


始まった予選

第一走者の人スタートが上手じゃない・・・
優子先輩の方が速いと思う

3位のまま、渡されたバトン

優子先輩・・・・・

ぐんぐん追いついて行って
殆ど同時に最終走者へ


なんとかトップでテープを切った

「危なかったよね(汗)」

「優子ちゃんが追い付けへんかったら
負けてたで」

「明日の準決勝ヤバいかもな」


口々に話す先輩たち

決勝まで残って欲しい
でもこればっかりは一人の力じゃないから無理なのかな・・・


その日の夕食


クラブに関係なくなるととたんに優しく
更に面白くなる三年生の先輩方

何事にもゆっくりな陽菜は
速いテンポに少しだけついて行けない(汗)


皆が居た時は一部屋学生だけだったけど
五人になった今日は大広間の一角で
他の宿泊者の方達と一緒に食べている


「ご飯美味しすぎて何杯でも行けそう(-∀-`)」

「優子は明日も走るんだから程々にしとけよ」

「陽菜ちゃんが言ってくれたから
お漬物も大量♪」

「そうなの?」

「今日も朝行く前におにぎりとお漬物
持たせてくれたんだよねぇ」

「あぁーずるい、佐江も食べたかった」

「遊びに行った奴らにはありませーん」

「太ってしまえ」

「・・・・・(бвб)」

「あ、違う(汗)陽菜ちゃんに言ったんじゃないからね」

「こら、何勝手に陽菜ちゃんて呼んでるんだよ(怒)」

「優子だって呼んでるんだから良いだろ」

「私はちゃんと断って呼んでるんだから良いんだよ」

「いいよね、陽菜ちゃん♪」


ここで断るのもおかしいから頷くと


「ほらー、それにもう引退だしいいじゃんね」

「はい」


優子先輩をちらっと見ると少し拗ねてるように見えた


それから部屋に戻り

「お風呂行こうぜ」


どうしよう、一緒に入るだなんて・・・・ムリ

「私は寝る前に行きます」

「なんで?みんなで行こうよ
今日はマネージャーとか関係ないし、無礼講だよ(-∀-`)」

「無礼講って騒ぐわけじゃないんだから(笑)」

「小嶋さん今日は先輩とか後輩関係ないから」

「・・・はい」


これ以上断るのも変だから
なるべく端で目立たないように・・・・

そう思っていたのに


「私陽菜ちゃんの横(-∀-`)」

「佐江その横」

何故か全員並んで座ってる(汗)


もっとダイエット頑張っておけばよかった(涙)


その後五人で露天風呂へ


「はぁー気持ちいいよねぇ(-∀-`)」

「この大会で最後だなんて悲しいな」

「引退旅行は温泉地にしようよ」

「卒業旅行の間違いやろ」

「え?引退旅行も有るでしょ」

「そんなの聞いたこと無い」

「うそ、有るよね陽菜ちゃん」

「あぁ・・・・知りません(汗)」

「ほーら、佐江はもっと勉強しないと(笑)」

「今佐江が発明したんだから良いんだよ」

「発明って(笑)」


どこに居ても笑いが耐えない先輩たち

「そろそろ出ようか」


そう言うと同時にザバーと立ち上がる四人(汗)


「あれ?まだ入ってるの?」

「も、もう少しだけ浸かってから上がります」

「のぼせないようにね(-∀-`)」

「はい(бвб)」


みんな、筋肉質な体、なのに
優子先輩と山本先輩は胸も大きくて・・・

そんな方達と一緒に立ち上がれないよ(汗)

ずっと浸かってたらのぼせちゃうから
先輩たちが出たのを確認して立ち上がり岩場に腰掛ける

「ふぅ〜・・・・」

この思い出を忘れないように毎日思い出して
先輩たち(優子先輩)が居なくなってからも頑張ろう

優子先輩が居なくなったらやめようだなんて陽菜がバカだった
大好きな同期を見捨てることのなるのにね

そして後輩が入って来たら
先輩たちのように時には厳しく
でも優しい先輩になろう


そう心に誓った