次の日もクラブが休みなのにどこにも行かず
宿題を頑張った

「陽菜、このアイスどうしたの」

あ、優子先輩が持ってきてくれたの、出すの忘れてたじゃん(汗)

急いでLINEすると家族で食べてくださいって言われたからそう伝える



そして夏休み最終日

お昼近くまで寝ちゃって・・・・絶対無理
社会は捨てよう
中学に比べて宿題多すぎなんだから仕方がない
そう思ってLINEを見たら

(宿題終わりそう?)

11時少し前に優子先輩から届いていた

急いで

(返事遅くなってすみません(汗)
多分終わらないと思うので諦めました)

すぐ既読が付き

(ダメだよ宿題テストあるでしょ?)

そう言えばそんなこと言ってたっけ

(捨てます)

(悪すぎたらクラブ出てこれなくなるよ)

うそ、そんなの聞いてない・・どうしよう

(今から行ってもいい?)

今起きたばっかりだしすごこられたら困る(汗)

(30分後でもいいですか)

(わかったじゃー1時に行くね)

(お待ちしております)

早く用意しなきゃ
部屋は綺麗なままだから大丈夫
何着ようかな(汗)それよりご飯食べて顔洗って準備しなきゃ

「ママ、1時に優子先輩が来るから
早くご飯して」

「今まで寝ていたくせにあなたって子はもう・・・」

「顔洗ってくるからその間にお願い」

「チャーハンでいい?」

「なんでもいい」


それからご飯食べて服選びしてたらあっという間に時間が来て
1時丁度にチャイムが鳴った

カメラを見ずに玄関の鍵を開ける

「こんにちは(бвб)」

「アハッこんにちはインターホンに出ないから
一瞬誰も居ないのかと思って焦ったよ」

「すみません(汗)どうぞ上がってください」

「お邪魔します(-∀-`)」

「大島さんいらっしゃい」

「こんにちは何度もお邪魔してすみません」

「気にしないで、今日は1人なのね」

「はい」

「じゃー陽菜の部屋でいいわね
後から飲み物持っていくけど何がいいかしら」

「お気を使わないでください(汗)」

「優子先輩はオレンジジュース
陽菜もそれでいいから」

「わかったわすぐ持っていくから上がってて」

「すみません(汗)」

一緒に二階へ上がっていき

「どうぞ入ってください」

ドアを開け先に入って招き入れる

「うわー可愛らしい部屋だね」

「そうですか(бвб)」

「私の部屋と大違い」

「そうなんですか、見てみたいです(бвб)」


なんとなく発した言葉


「今度来る?」

「え、良いんですか?」

「全然いいよ(-∀-`)」

「行きたいです」

どうしよう、優子先輩の家に行ける♪


「その前に宿題をやってテストに備えないと
点数が悪すぎたら次の中間テストまでクラブ出てこれなくなるから
頑張らないとね」

「そんなルールがあったなんて知りませんでした」

「クラブの初日に言ってたはずだけど・・・
そっかにゃんにゃんは途中からだから聞いてなかったんだね」

そう、陽菜は走ってる優子先輩を見て憧れて
4月の終わりに入ったから
はじめの話は聞いてない

ていうか中間テストまでクラブに出れなかったら
それこそ優子先輩との関わりが断たれるじゃん
どうしよう、絶対無理だよ(涙)

「とりあえず手伝ってあげる
それと出やすいところを教えてあげるから
そこを集中的に覚えると良いよ」

どこまでもいい人でどんどん好きになっていっちゃう


コンコン

ママがジュースとお菓子を持って入ってきた

「可愛いだけしか取り柄がない子ですけど
よろしくお願いしますね」

「何言ってるのよ(汗)」

「アハッこちらこそよろしくお願いします(-∀-`)」

親に可愛いとか言われるのって恥ずかしいじゃんね(怒)

少し気まずい雰囲気を残して出ていったママ


「にゃんにゃんは可愛いだけじゃないよ
クラブで一生懸命してくれてる姿も見てるし
みんなの事もよく見てくれてるなって思うもん」

「そんな・・・(汗)」


私の事そんなふうに思ってくれていたんだ・・・

はぁ・・・・好き・・・もうね、大好き過ぎて胸が苦しい


「じゃー早速始めよっかどれが一番できてないの」

「社会は全く手を付けてません(汗)」

「それやってあげるから
にゃんにゃんは他のを終わるように頑張って」

「はい」

優子先輩に頑張れと言われたら頑張れちゃう陽菜は単純なんだと思う

昨日一日でした量よりも今こなしてる量のほうが凄いんだもん


「ふー・・・よし出来た、にゃんにゃんはどんな感じ?」

「私の方もあと少しです」

「終わったら教えてそれまで本読んでるから」

「はい」

それから30分後

「出来ました」

「どれどれ・・・・・アハッやれば出来るじゃん(-∀-`)」

そう言って頭をポンポンしてくれるから優子先輩を見れない(汗)

「じゃー社会の出やすいところを教えるから
ここだけやっておいて後は自分でやったから大丈夫だよね?」

「・・・・・・・(бвб)」

「自信ないの?」

「はい」

「それは自信があるんだ(笑)」

「仕方ない全教科出やすいところを教えるけど
あくまでも予想だからね」

「それでも全然出来ないよりは良いです」

「じゃーこれはここと・・・ここと・・・」

そう言いながら全教科予想してくれて

その部分を写メした

前日に覚えればいいよね

「もう五時だそろそろ帰らなきゃ」

そうだよね・・・宿題だけで終わっちゃったけど
陽菜の部屋に一緒にいただけでも奇跡なんだから
それに部屋へ行く約束もしたし♪

下へ降りていき玄関へ行くのかと思ったら

「今日はありがとうございました」

リビングに居るママに挨拶しに行く優子先輩
友達とかたまに来るけどそんな子いなかったからびっくり

挨拶されたママはと言うと

「あらもう帰るの、よかったら夕食食べていってください」

「いえ、前もお招ばれしてるのにまただなんて(汗)」

「良いのよ、1人ぐらい増えたってどうってことないんだから」

「それこそ迷惑だよ、優子先輩のお家だって夕飯作ってるだろうし」

「うちは大丈夫、お父さん帰ってくるの遅いし
だいたい私が作るから」

「そうなの、偉いわね」

そうだったお母さんがいないって言ってたっけ(汗)

「陽菜なんて手伝いもせずご飯まだーとか言うだけですもの」

「そんな事言わなくてもいいの(怒)」

「アハッじゃーお招ばれしちゃおうかな」

「出来たら声かけるのであの偽りの部屋で待っててください」

「偽りの部屋?」

「ママ!(怒)早く上行きましょ(汗)」

これ以上ここに居たら何言われるかわからないから
急いで上に戻った

「楽しいお母さんだね」

「そうですか(汗)」

「大切にしないとダメだよ
孝行のしたい時分に親はなして言うことわざがあるんだけど
身をもって感じたからね」

「・・・・・・・」

「そんな顔しないで
その分お父さんにしてるから
にゃんにゃんは二人にできるんだから幸せだよ」

「はい」

帰ったら調べてみよう
なんとなくしかわかんないんだもん(汗)

ていうか1時間それも陽菜の部屋で何すればいいの(汗)