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先輩 37

全員揃っての朝ごはんの席で先生が


「昨日、都の体育連盟の方から連絡があり
大島を都道府県別女子リレーに借りたいと連絡があった」

「やったな優子」

「アハッありがとう」

「リレーの決勝は最終日でそれが終わると
午後から閉会式が有るんだが
選手以外は明日バスで帰る予定だ
但し、マネージャーの小嶋には最終日まで残ってもらい
選手の世話をして貰うことにした」


ざわつく二年生

「私達も残って応援したいです」

「選手の交通費や宿泊費は連盟から出るんだが
君たちの分は半分部費を使っている
それに最終部は火曜だからみんな授業が有るだろ」

「小嶋さんじゃなくても良いんじゃないですか」

「最終日は宿もチェックアウトしているし
閉会式の間荷物がスタンドに放置状態になるから
だれか番をするものが居る
公平さで言えばマネージャーの小嶋が適任だろ」

「・・・・・・・」

何も言えなくなった二年生

またいじめられるのかな・・・

でも優子先輩と最後まで一緒にいれる事を考えたら
そんなのどうってこと無い


その日から帰る日まで
一年生の誰かが絶対に陽菜のそばに居てくれた

そして

「私たちは帰るけど私達の分まで優子先輩の応援頑張ってよ」

「任せて(бвб)」

「陽菜も頑張れ」

「へぇ?」

「じゃーね」

「う・・・ん」


なんかみんなニヤニヤしてない?
へんなの(бвб)

日曜の朝チェックアウトとともにみんなはバスで帰っていった
予選は四時半からでそれを見て帰ると
凄く遅くなるから・・・・


陽菜の荷物は選手だけの部屋
それも全員三年生の部屋に入れてもらう

「狭くなってすみません(汗)」

「才加がムダに大きいから幅取ってるだけで
部屋的にはまだ二人寝れるからさ」

「なんだよ、優子が小さいだけだろ」

「小さくねえよ、ちょうどいいんだよなさや姉」

「そうそう、ツインタワーはデカ過ぎやで」

「うわぁ、佐江にまで被害が来てんじゃん」

この四人の先輩と同じ部屋で過ごせるなんて
最初で最後・・・・すごい幸せ(бвб)

優子先輩以外は競技が終わっていて閉会式を待つだけだから
ゆったりしてるのは当たり前なんだけど

「優子練習有るんだろ」

「うん、昨日も練習したけど
午後いちから最終確認とバトンリレーの練習するって言ってたから
私は午前中から行って走っておこうと思ってる
みんなは観光でもしててよ」

「いいよ、みんなで見に行くって」

「それこそいいよ、私がひたすら走ったり
バトンリレーの練習見ても面白くないだろ」

「私はマネージャーなのでついていきます」

「荷物はロッカーにいれるし
陽菜ちゃんもみんなと観光してきたら良いよ」

「いえ、そのために残ったんですから」

「そうだな、優子1人にしといたら
いつまでも走ってそうだし
小嶋さんにお願いしようかな」

「はい(бвб)」

「早めにお昼ご飯食べさせて
休憩もちゃんと取るように管理しててね」

「はい」

「子供じゃないんだから私だけでも出来るって」

「優子は走り出したら時間忘れるだろ
放っておいたら時間忘れて
ご飯も食べずに走ってんじゃん」

「それは・・・・ふぅ・・・陽菜ちゃんお願いします」

「はい!(бвб)」


優子先輩の役に立てるなんて幸せでしか無い

先輩方ありがとうございます
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