土曜日
外泊手続きを出した時麻里ちゃんに
しつこいくらい何処へ行くのか聞かれたけど
知らないんだから言えるはずもなく

これはこれで嘘じゃないから良いかなって
これからもこじぱにお願いしよう(-∀-`)




と思ったのを撤回します・・・・・



私の運転で高速に乗り走らせること5時間以上


「ねえ、どこいくの?」

「もうすぐだから」



この会話を何度繰り返したことか


「あ、次のインターで降りて」

そう言われたのが京都に入ってすぐ

「ねえ、観光じゃないよね?」

「ホテルで思いっきり抱くためだよ(бвб)」

「なんで京都なの(汗)」

「ホテルのスイートルーム探してたら
口コミとかで凄く良くてさ」

「ちょっと待ってスイートルーム?」

「そうだよ、何か?」

「私を(思いっきり)抱くためだけに
わざわざ京都のスイートルーム予約したの?」

「だけって何(怒)だいじなことじゃん」

「お金はどうしたの?」

「陽菜のカード」

「何の為に毎月貯金してると思ってるの
そんな簡単にカードで支払うんだったら意味ないじゃん(怒)」

「・・・・・・・」


急に黙り込んでしまったこじぱ
きつく言いすぎたかな(汗)

高速を降り信号で止まっていたら
いきなりドアを開けたからビックリ

「ちょっとどこ行くの(汗)」

「一人で行くから優子は帰れば」

そう言ってドアを閉め歩き出した

慌てて窓を開け

「とりあえず乗って」

「ヤダ」

並走して走っていたら後ろからクラクションを鳴らされ
仕方なく走り出し停車できるところで止めて振り返ると

「・・・・・いないじゃん(汗)」

どうしようどこ曲がったんだろう

ハザードを点けエンジンを止めてさっきまでいた所へ走って行く

まだ住宅街ではなくて入り組んでないから
歩いてたら分かるはずなのにどこにもいなくて
電話をかけると・・・・


着信拒否ですか・・・・


ホテルの名前も場所も聞いてなかったから
何処へ行けばいいのかもわからない

もしかしたらタクシー拾ったのかな・・・
まさかヒッチハイクとかしてないよね
どうしよう・・・・


「こじぱぁー!!こじぱぁ〜!!」


とりあえず大声で叫んでみるけど
交通量も多いし騒音でほとんど聞こえないと思う

「うぅ・・・こじぱ・・・・」


トボトボと車へ戻りドアを開けると


「遅い(怒)」

「・・・・・なんでいるのぉ(泣)」

「陽菜の車なんだから下りるなら優子でしょ」

「違う、私すれ違ってないのに
乗ってるのおかしいもん」

「そこのお店の裏に回って優子が探してる間に追い越して
乗って待ってた」

「もう!心配したでしょ
もし変な男に騙されてヤラレタラどうするの!」

「優子じゃあるまいし
陽菜がそんな失敗するわけないでしょ」

「そんなのわかんないじゃん
凄く心配したんだからね!(怒)うぅぅ・・・(泣)」

「怒るか泣くかどっちかにすれば(笑)」

「笑い事じゃないやい」

「大体優子が先に怒ったからでしょ」

「あれは・・・怒ったというより諭したわけで・・・」

「うそ、絶対怒ってたじゃん
陽菜怒られるの嫌いなの知ってるよね」

「はい・・・」

「それに陽菜の言う事は」

「絶対です・・・・」

「だったら文句を言わず言われた通り運転して」

「わかりました・・・うぅぅ・・」



結局はこうなるんだ

最近優しい時が多くなってきたから
つい調子に乗っちゃう自分を殴ってやりたい


涙を拭きシートベルトを締めて発進させる


こじぱは携帯ナビを見ながら
そこ右、とか左!とか相変わらずいきなり言うから
事故りそうで怖い


「ここ(бвб) 」


着いたところは東京にも大阪にもある超有名で豪華なホテル

「あのう・・・」

「なに」

「東京にもあるよね(汗)」

「そうなの、東京の最上階の窓から外を眺めながら
犯すのも良かったんだけどそれはいつでも出来るし
御飯が美味しいらしいからここにしてみた(бвб) 」


簡単にしてみたとか言ってる
それに今犯す・・・て聞こえたんだけど

聞き間違え・・・だよね(汗)