「少し早く来ちゃったけど大丈夫だった?」

「あ、うん・・・優子先輩もう来てるけど」

「嘘(汗)私達のほうが遅かったの、ヤバイじゃん」

「大丈夫だと思うよ、そう言うの気にしない先輩だし」

「ふうーん・・・よかったじゃん陽菜」

「え?なにが」

「またまた〜、なんなら時間まで時間つぶしてこようか(笑)」

「い、いいよ(汗)早く入って」

「そういうなら・・・おじゃましま〜す
・・・・・・・・こんにちは、遅くなってすみませんでした(汗)」

「全然遅くないじゃん、私が早く来すぎただけだから気にしないで」

「はい」


時間通りにあっちゃんとたかみなさんがやってきた

「あれ、みんなもう来てるじゃん」

「そりゃそうだよ、時間きっちりに来る二人がすごいよ(笑)」

「だからって早くから来られても迷惑だよねぇーにゃんにゃん」

「そ、そんなことないです(汗)」

そう言いながら優子先輩を見ると
バツが悪そうに頭をポリポリかいていた

「それじゃー全員揃ったから宿題会はじめよっか」

「はい」

みんなおのおのに宿題を出していく

陽菜は全員のコップを用意して

「飲み物何がいいですか?」

「何があるの」

「お茶とオレンジジュースとコーラです」

「私コーラ」

一番に言ってきたのは高橋さん

前にコーラが好きって聞いてたから買っておいてよかった

「私はオレンジジュース(-∀-`)」

これもリサーチ済み

それぞれに配り終え空いてる席につくんだけど

・・・・何で隣なんだろう(汗)

ダイニングテーブルに一年生が座り
リビングのローテーブルにあっちゃんとたかみなさん
そして優子先輩の横に・・・陽菜

気になって宿題どころじゃないじゃんね(汗)


すでに宿題を終えている優子先輩は

「聞きたいこととかあったらいつでも聞いてくれていいからね」

そう言って持ってきた本を出して読み出した


よし、まずは数学からぱぱっと済ませちゃお

と思ってたのに

「・・・・・・・・・・・(бвб)」

う〜んこんなのならったっけ(汗)

少しの間固まっていたら

「どうしたの?わかんないとこあった」

優子先輩の顔が目の前に・・・・
正確に言うと横顔が目の前に急に現れて叫びそうになった

そこから陽菜を見上げるように見るもんだから
絶対に顔が赤くなってると思う(汗)

「どうやって解いたらいいのかわからなくて(汗)」

「あぁ・・・これはこの公式をあてはめて・・・
こうやって解けば簡単だよ」

「なるほど!わかりました」

先生が教えるよりもよく分かるのは
必死に理解しようと頑張って聞いてるからかな


優子先輩に勉強を習ったら
陽菜、天才になると思う(бвб)


「あっちゃんどう、出来てる?」

「私は出来てるけど隣のこいつがウンウンうるさくて
集中できないよぅ(怒)」

「アハハ、たかみなどれが分かんないの」

「これなんやけど・・・(汗)」

「これ難しいよね」

「そうやろ、優ちゃんがそういうんやから私がわからなくても仕方ないやんな」

「優子はたかみなのために言ってくれてるだけだろ
それくらい分かれよな」

「・・・・・・('A`)」

「えーとこれはこの数字をこれに当てはめて・・・」

落ち込むたかみなさんに慌てて教えてる優子先輩が面白くて
笑っちゃいそうになった

他の一年生のところにも見に行って教えてあげてる優子先輩を見てたら
自分の分がほとんど進んでないことに気づく

早くやらないとまた先輩に見られた時に
何してるんだよって思われたら嫌だもん

と思ってやり始めたら

「そろそろおやつの時間にしようよ(∵)」

「そうだね、休憩にしようか」

その言葉に持ってきた紙袋から箱を出すたかみなさん

「これ、あっちゃんオススメのマドレーヌなんだ」

そう言って配ってくれたんだけど
せっかく作ったチーズケーキを出すタイミングを逃してしまった


「ありがとうございます」

みんなでお礼を言って食べる

「美味しい」

「でしょ、ここのが一番美味しいんだよ」

ドヤ顔のあっちゃん

「お菓子もあるので食べてください」

やっぱりチーズケーキはかぶってるよね(汗)

だから適当にお菓子をテーブルに置き
飲み物も注ぎ足していたら

「さっきコーラ出しに行った時
冷蔵庫にチーズケーキ入ってたんだけど(∵)」

そう言えば取りに行ってたっけ(汗)

「え、チーズケーキ?それって」

「あ、えーと・・みんなで食べようと思って
昨日の夜作っておいたんです」

「うれしい、私チーズケーキ好きなんだよね
なんだよ、作ってくれてたんなら早く出してよ(-∀-`)」

「今切り分けますね(бвб)」

「あ、手伝う(-∀-`)」

慌てて一年生が

「優子先輩は座っていてください私達が手伝いますから」

「そうだね、お願いしようかな」

陽菜が切ったチーズケーキをお皿に乗せる子と
配る子に分かれ効率よく済ませみんなでいただきます

「うっ・・・・美味しい(-∀-`)
これ陽菜ちゃん1人で作ったの?」

「はい、私お菓子作りだけは得意なんです(бвб)」

「そうなんだ、私料理はできるけど
お菓子作りは苦手なんだよね(;´-∀-)」

「そうなんですか、なんでも出来そうなのに」

「二人でひとつ(∵)」

「えっ!?」

「お互いないところを補い合えてていいなってさ」

「そんな事(汗)」

あっちゃんが何を言いたのかわからなくて
返事に困っていたら

「さーて、後1時間ほど頑張って終わりにしよう」

優子先輩が静寂を破ったんだけど

優子先輩の隣にいれるのも後1時間か・・・・

「にゃんにゃんなした?」

「いえ・・・なんでもないです(汗)」


顔に出ちゃったみたいでたかみなさんに指摘されちゃった

慌てて宿題に取り組むけど
これって終わるのかな・・・・

いつもより出来てたはずなのに
夏休みが終わるまでに全部終える自信ないんだけど

みんなのを見ても陽菜が一番進んでないと思う
怪我で休んでる間は一応やってた
一日1ページくらい?

大体、一年生なのに宿題が多すぎるんだよ(怒)

そんなことを思ってるから余計に進まず
1時間で2ページほどしか進まなかった(汗)

「みんなどう?だいぶ出来たかな」

「はい、あと少しで終わります」

「そっか、それは良かった
陽菜ちゃんは・・・・・・えーと・・・・
まだこっちのプリントもあるんだよね」

「・・・・はい・・・・」

「後2日しかないけど終わりそう?」

「とりあえず頑張ります(бвб)」


「アハッ陽菜ちゃんらしい返事
ダメだったらいつでも呼んですぐ来るから」

「はい!」

呼べるはずないけどそう言ってくれる気持ちが嬉しい♪


「じゃーまたクラブでね」

そう言ってみんな一斉に帰っていった

「ふー・・・・・」

部屋に戻るとさっきまでが嘘のようにシーンとしていて
寂しさがこみ上げてきた

後片付けもしていってくれたから
陽菜がすることは・・・

「宿題だけか」

夕飯まで少し頑張ってみようかな

ママに帰ってきてもいいよとLINEを打ち自分の部屋へ上がった