ファミリー   10

土曜日の朝、珍しくゆっくり寝てくれた二人のおかげで私達もお寝坊さん

9時頃にベットから出て朝食の用意をしていると

外から車の音がして、なにやらガタガタ、ワイワイと複数の音が

そう言えば隣、2か月ぐらい空き家だったから誰か引っ越してきたのかな?

窓からのぞくと引越しセンターのトラックが!

いい人たちだといいなー、なんて思いながら作業に戻る

少しすると、ガンガン、バンバン、ギャーワー、・・・・ベビーベットの柵を揺らして

起きたよアピールしてるんだろなー

静かになったと思ったら二人を抱かえてゆっぴーが起きてきた

「麻里ちゃんおはようー 」 

「んっおはよう 」

「もうすぐできるから、二人のおしめ替えてくれる?」

「わかった!その前に俺がトイレ 」

リビングに二人を置いて急いで出て行く

料理をテーブルに運んでいると・・・あれ?陽菜がいない?

ゆっぴー一人だけ連れて行ったのかな

「わあぁ 」 

「どうしたの?」

「危なかったーもう少しで陽菜を踏んづけるとこだったよ置いとくなら言ってよ 」

「えっ?連れて行ったんじゃないの 」

「二人とも降ろしたぞ 」

もしかして・・・・ハイハイして行ったのかな それしかありえないでしょう

やっと出来た・・・ていうか、する気になったんだ

でも、立っちできてからって・・・・ふつう逆だし

まあ、とりあえずハイハイ出来た日、記録に付けとかなきゃ

不思議そうな顔をしてるゆっぴーに

「ハイハイしてパパを追いかけたんだよねー陽菜 」

 「まっまじか にゃんにゃんもう一回やって、はいこっちまでー」

「・・・・・・才加が来ても・・・」

「陽菜はご飯に意識が行っちゃったからもう、無理だよ」(*`ω´)

「うぅぅ・・・才加、おしめ替えような」  

「あ〜い 」

なんか才加がゆっぴーの頭をポンポンしてるように見えるのは気のせいかな


ファミリー   9

4月19日、小さいホールケーキを2個、一本ずつロウソクをさして準備OK

プレゼントは両親が両手に持ちきれないほど買ってきてくれたから

部屋にはプレゼントだらけ

結婚式以来の顔合わせだけど和気藹々としてるのは孫がいるからかな

二人いるから取り合うこともなく、交代で遊んでる

双子で良かった・・・

「ハッピーバースデイ、才加、陽菜 」

ロウソクはまだ吹き消せないからおじいちゃん二人が吹き消す

ゆっぴーは・・・・吹き消したかったらしく拗ねてるし

才加は何でも自分でしたがるから食事も同じ

自分でスプーンを持ってこぼしながらも口へ運ぶ

陽菜は食べさせてくれるのをひたすら待ってる・・・

一応どれが食べたいのか意思表示はするんだけどね

食事が終わって二人を両親に任せゆっぴーと二人でお片付け

「おっ 才加が立とうとしてるぞ 」

えっ!ビデオ、ビデオ

「ゆっぴー早く!」

リビングを覗くとプルプルしながら立とうとしている才加

一瞬立ってすぐしりもちをつく、

「才加、頑張れ―」(´-∀-)

ゆっぴーの声援にまた立とうと頑張る才加

みんなが才加に注目していて、ほったらかされてしまった陽菜

才加をジーと見ていたと思ったら、自分も真似して立とうとしていた

「ゆっぴー陽菜も撮って 」

「えっ? あっ!にゃんにゃん頑張れ(-∀-`) 」

真っ赤な顔をして立ち上がった陽菜!2秒ぐらいだったけどね

「凄いぞ! 誕生日の奇跡だ 」

うるさいくらい感動しているゆっぴーを見て

満足そう?な陽菜はまたおもちゃで遊びだした

陽菜はね、遅れてるわけじゃないんだよね、ただ興味が無いことはやる気がないだけ

興味のある事は才加より先に出来ちゃうんだから

みんなが才加、才加!て言うから頑張ったんだろうな

特に大好きなパパが才加の方に行っちゃったから余計にかな

愛されてるね、パパ(*`ω´)

あなたに出会えて   始まりは突然に   5

ん〜なんかいい匂いがする・・・
陽菜なんでこんな端で寝てるんだろう・・・・

あっコリスと寝てたんだ、忘れてた…いないし・・・

出て行ったのかな・・・もう九時かー起きようかなー

リビングへのドアを開けると、なに?この匂い

それに部屋が少し綺麗になってる

「あっ!おはようございます(-∀-`) 朝ごはん出来てます」

「ありがとう・・・・・って、なにしてるの 」

「えっ?朝ごはん運んでます」  

「あっ!ありがとう・・・って、
誰がそんな事頼んだかな、
それに物を触らないでって言ったよね 」

「ごめんなさい・・・
服はたたんで、本は重ねて横に積んだだけなので・・・・」

「洗濯もしておきました」  

・・・家政婦さん?

「まあいいや、お腹すいたからご飯食べる」   

「ハイ♪ 」

「ん〜美味しい、料理上手だね、あれ?優子の分は?」

「私は・・・・大丈夫ですから」

「食べないからそんなガリガリなんだよ半分あげるから食べな!」

「それは小嶋さんの分ですから・・・」

「いいから、お皿持ってきて」  

「はい・・・すいません」

半分をお皿に入れて渡す「ありがとうございます 」

そう言うと、お皿を持ってキッチンへ行こうとした

「どこ行くの?」 

「えっ?向こうで食べてきます」

「ここで食べればいいじゃん」 

コリスは目を大きく見開き驚いた顔をして

「テーブルで食べてもいいんですか?」

「はあ? あたりまえでしょう」  

「ありがとうございます♪ 」

嬉しそうに椅子に座って、待てをしてるし・・・・・犬なの?

「なんで食べないの?」  

「小嶋さんが食べてらっしゃるから」  

「・・・・・」

「今までご飯はどうやって食べてたの?」

「みんなが食べ終わって残り物をキッチンで立って食べてました」

「・・・・今は待たなくていいから一緒に食べよ」

「はい!ありがとうございます」

すごく嬉しそうに食べてるし・・・
あっ、口いっぱいに入れて頬が膨れてる・・・
本当にリスみたいじゃん


・・・・・陽菜はどうしたらいいのかな・・・・・ (汗)

あなたに出会えて   始まりは突然に   4

数分後、ゆっくり離れるコリス

「ごめんなさい」

小さな声でそう言うとソファーに戻ろうとする

さっきまで気づかなかったんだけど、
腕や足に痣みたいな斑点が大小ついていた

とっさに腕を掴んでTシャツをまくり上げると体のあっこっちにもアザが・・・

「やっ見ないで」 

Tシャツを抑えてまたしゃがんでしまった・・・

「それどうしたの?」  

「・・・・・」

首を横に振る

「誰にやられたの?」  

「・・・私悪い子だから・・・」  

「えっ?」

「いらない子だから・・・」  

「親にやられたの?」

「親はいないの、小さい時に死んじゃったから」

「じゃー誰に」  

少しずつ話し出すコリス

「始めのうちは祖父母と暮らしてたんだけど
小学3年生の時に次々死んじゃって・・・
親戚の家をたらいまわしにされて・・・」

「じゃーそこの人に・・・」

「私、トロイから・・・
言う事ちゃんと聞かないから仕方がないの・・・」

目に涙をためて必死に我慢している姿に胸が締め付けられる

「ごめんなさい、起こしてしまって、
気にしないでください、おやすみなさい・・・」

そう言うとまたソファーに向かって歩き始めたんだけど、その後ろ姿が
何とも言えないくらい悲しそうで気が付いたら後ろから抱きしめていた

「またうなされたら陽菜寝れないから一緒に寝てあげる」

「だっ大丈夫ですから(汗) 」

顔を真っ赤にしながら離れようとするコリス

「大丈夫じゃないし・・・こっち来て」

ベッドまで引っ張って行く

「どうせ今日だけだし、ベッド大きいから気にしなくていいから」

横に寝かせて、あっ目覚まし、
優子の方にあるから手を伸ばすと
ぱっと頭を抱えて目をつむるコリス・・・

もしかして叩かれると思ったのかな・・・
いったいどんな生活をしてたんだろう

「おやすみなさい」 

「・・・おやすみ」(бвб)

まあ、陽菜は関係ないんだから、あんまり考えないようにしなくちゃ

わがままな女神   19

優子

バイトが決まった日の夜

決まり事の6番以外は解除してあげる!て言われた♪

良かった、これで追い出される確率が減ったよ

‘先輩の言う事は絶対’だけ残ったけど
今のところ無理難題は言われてないから安心!

バイトも慣れてきて初めての給料日

まだ半月しかたってないから少ないけど
週2回入るから昼ごはんいらないし夕方からも2回入るから
寮の食費も安くなるし、土日も出来るだけ入るから結構浮くよね♪

たた夜は11時が門限だから10時半にはあがらせてもらって
急いで帰ってお風呂に入らないと間に合わない(汗)

だからお風呂から上がると11時半を回ってるんだけど・・・

部屋の戻ると・・・・

「あのー・・・そこ私のベットだと思うんですが・・・(汗)」

「知ってるし」

なんでムッとするのかな?

抱きしめられて寝た日から毎日布団に入ってくる小嶋先輩(汗)

だって抱き枕に丁度いいんだもん(бвб)と小嶋先輩

バイトで疲れてる日はすぐ寝ちゃうからいいんだけど
そうじゃない日はドキドキしてなかなか眠れない(汗)

だってあの大きくて柔らかい胸が背中にあたるんだよ!
足だって絡ませてくるし・・・(汗)いい匂いだし(´-∀-)

女性の私でさえ好きになっちゃいそうなんだから
そりゃーモテるよね(笑)

しょっちゅう同じブランドの紙袋が部屋に置いてあって
次の日には一つに減ってると言う・・・なんで?

篠田先輩が質屋で換金してるんだよ!とこそっと教えてくれた

だからお金持ちなんですね・・・うらやましいです!
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