「こんにちはー」
「おー来たな!えーと」
「才加と陽菜です」
「才加君、陽菜ちゃんよろしくね 」
「・・・・・・」
「才加君は目鼻立ちがはっきりして男前だし、陽菜ちゃんはお姫様
みたいな感じでかわいいね 撮影たのしみだよ」
「「あーい 」」
褒められてるのが分かったのか機嫌がよくなる二人・・・誰に似たのか
「じゃー向こうで着替えさせてくれるかな」
「わーウエディングですか?こんな小さいのあるんですね」
「二人とも背が高くて2歳に見えないね」
「そうなんです、私に似てくれて・・・」ゆっぴーの前では絶対に言えない・・・
陽菜は白くひらひらしたドレスが嬉しいのか満面の笑顔
そんな陽菜を見て才加も嬉しそう
凄く自然で良いショットが撮れた
5回も着替えたのに可愛い服に終始ご機嫌な陽菜
私も携帯にたくさん撮った、ゆっぴーこれを見たらどうなるかな?
発狂してのた打ち回るかもね
「お疲れ様 次は麻里ちゃんとの3ショット撮らせてよ」
「えー私なんかもうダメですよ 」
「全然いけるよ!体形も崩れてないし主婦モデルとして戻って来てよ 」
「たまにならいいですよあーエステ行きたい!」
「ハハハ、俺の知り合いにエステやってる奴いるから紹介してやるよ」
「高いのはダメですよ」
「友達割引してくれって言っとくよ 」
「お願いしまーす 」
子供たちと一緒に撮影が出来るなんて・・・・
昔の私なら考えられなかったよね〜・・・
日中暇だし、お小遣いにもなるし、またやろうかな
土曜日、ゆっぴーに子供たち任せて、自分磨きしよーと
「ゆーちゃーん!」
「ゆーちゃーん出ておいでー」
出てくるわけないか・・・
携帯もたせないといけないなー
明日にでも買いに行こうかな
まさかまた植込みの所でねてる・・・・なわけないか(笑)
裸足だからそんなに遠くまでは行けないだろうし・・・
「ゆーちゃーん・・・・・?」
公園の横を通ると街灯に照らされた滑り台の上に
膝を抱えて丸くなるコリスがいた・・・
丸見えなんですけど(笑)
そう言えば暗いのは嫌いって言ってたっけ
近づいて
「優ちゃん帰ろう(бвб) 」
ゆっくり首を横に振る
「夜中に街灯が消えちゃうかもよ」
「・・・・」
無反応だし
「今から見てあげるから 」
あっ、ピクンて反応した(笑)
「早く降りてきてよ陽菜大きいからそこまで登れないし 」
スーと滑り降りてきて
「ごじば、バカっでいっでごめんなじゃい
ぎらいっで言ってごめんなじゃい(涙)」
「わかってるから泣かないで(汗)ほら靴持ってきたから、はい」
「あじがじょう、ごじぱぁー(泣)」
涙と鼻水で顔汚いのに服で拭こうとするから
「ちょっ!まって、あそこの水道で顔洗ってきて」
「うん・・・」
手をつないで帰りながら
「今日は半分だけでいいかな・・
楽しみは2回に分けたほうがいいから」
「・・・別にいいけど・・・」
「明日劇場に行く前に携帯買に行こうね 」
「こじぱ、新しいのに替えるの?」
「私のじゃないし 」
「誰の? 」
「優ちゃんの(бвб) 」
「ごじばー(泣) 」
「いちいち泣かないの(笑) 」
空いている方の手で頭を撫でてあげた
「お疲れ様でしたー」
「おつかれ〜」
「みんなちょっと待ってくれ!」
「支配人、どうしたんですか?」
「正式なメジャーデビューが決まったぞ! 」
「「やったー!!♪」」
あっちこっちから悲鳴や歓喜の声が聞こえてきた
「楽曲は(会いたかった)だ!」
「やっぱり!」
みんな口々に言う・・
いい歌だもんなーとうとうメジャーデビューできるんだー
この時嬉しすぎてコロッと忘れていた
「明日休みだからみんなでバーベキュウーしようよ!」
「「「さんせー! 」」」
浮かない顔のコリス
「優ちゃんも行くでしょう?」
「・・・・・」
「行かないの?」
「行くけど・・・」
「ゆっぴーどうした?」
「何でもないです・・」
「じゃー11時に〇〇に集合していくッす 」
「「ハーイ」」
バーベキュウーは凄い盛り上がって、みんなで良かったねって語り合って
お開きになったのは18時でそこから片づけをして家に着いたのは20時すぎだった
「楽しかったけど、疲れちゃったね優ちゃん 」
「・・・・・」
「楽しくなかったの? 」
「・・・・・」
「黙ってちゃわかんないでしょ(怒) 」
「約束・・・」
「えっ?」
「約束したのに・・・」
約束?・・・・・何かあっあっけ・・・・あっ!忘れてた(汗)
「だってしょうがないじゃん、
みんなで盛り上がっちゃって途中で帰るなんて出来ないでしょ」
「でも、約束したのに(怒) 」
「わがまま言わないの(怒) 」
「こじぱのバカ! こじぱなんて嫌いだ(怒) 」
そう言って裸足で飛び出していった
「ちょっと待ってよ!」
あっ、携帯と、お財布と、靴も持って行かないと、
袋に入れて、鍵締めてOK
陽菜って冷静
・・・そのせいで優ちゃんを見失ったんでけどね(бвб)