わがままな女神   38

麻里子


大学のカフェで昼食中ずっとしかめっ面な陽菜

「ニャロなにかあったの?」

「ねえ麻里ちゃん!」

「ん?」

「陽菜の事好き?」

「はい?いきなりどうしたの(汗)」

「好きか嫌いか聞いてるの(怒)」

「そりゃー三年間一緒に居るのは嫌いじゃー無理じゃないかな」

「だからどっち!」

「好きかな?」

「だよね(бвб) 」

その自信はどこから来るのかな・・・・

「優ちゃん好きな人としかキスしないって言ってたよね」

「ああ!初日に言ってたね、せっかく篠田がキスしてあげようとしたのに
拒否られてショックだったなー(笑)」

「じゃーキスしたって事は好きって事でしょ!?」

ニャロさんもしかしてやっぱり・・・・

「もう、何回もしてるのにムゥ・・・」

ハアー・・・ゆっぴーのファーストキスをニャロが・・・

絶対あの日だ!本当なら篠田が奪うはずだったのに・・・はあ・・・

「でも、エッチは嫌って言うの(怒)」

「ブッ///」

「汚ーい(怒)」

エッチって・・・積極的すぎやしませんかニャロさん(汗)

同じ部屋だし奪われるのは時間の問題かも(汗)

「なんでエッチは嫌なのかな?」

「好きだけど恋愛の好きかどうかわかんないんだって
好きに違いなんかあるの?」

これはまだ篠田にもチャンスがあるかも(*`ω´) 

「ほら、ゆっぴー奥手だしキスも初めてだったんでしょ
恋愛したことないから戸惑ってるのかもよ(笑)」

「そうかな・・・」

「もっとゆっくり進めて行かないと嫌われちゃうかもよ!」

「・・・わかった」

唇を尖らせて膨れてるけど・・・

これで少しは時間を稼げたかぞ

さーてどうやってゆっぴーを呼び出そうかな

浮気から本気になった二人   22

優子


今日から住む事になったこのマンション凄いんだよ!

オール電化だし、食洗器もついてるしオーブンレンジもついてる!(^^)!

料理のレパートリー増やしてにゃんにゃんに
美味しいご飯いっぱい食べてもらいたい(>_<)

でも・・・広すぎてちょっと落ち着かないかな(汗)

それにこの部屋でにゃんにゃんと篠田さんが・・・・・

「優ちゃん何考えてるぅ(бвб) 」

「うえっ(汗)何も考えてないよハハハ・・・」

「うそ!ここがハの字だもん」

そう言いながら私の眉毛をなぞる陽菜の指・・・

「えーと・・・その・・・篠田さんとここで・・・」

「陽菜一回しか来たことないし何もしてないよ(бвб) 」

「そうなの!?」

「付き合ってる時は家に呼んでくれなかったからね」

「付き合ってる時は?じゃー別れてからここに来たの?」

しまったって顔をする陽菜

「どう言う事?いつ?なんで?」

「えーと、用事があって・・・話をして・・・すぐに帰った」

「・・・・もしかして酔って帰ってきた日?友達じゃなくて篠田さんと会ってたの?」

「・・・・・」俯く陽菜

「なんで?嘘ついたの?話だけだったら嘘つく必要ないよね」

「ごめん・・・」

「もしかして酔った勢いで・・・・」

「違う!してない、信じて(汗)」

「でもあの日おかしかったよね、私に抱いてって・・・本当の事いって!」

「陽菜が甘かったの、話があるってご飯に誘われて
ついて来たらこのマンションで、襲われそうになったけど
泣いたらやめてくれて、優ちゃんの顔見たらまた悲しくなって
優ちゃんに抱いてほしい!て思って・・・」

「もういいよ、思い出させてごめん、もう泣かないで」

そばに行って抱きしめる

「優ちゃんだけが好き!」

「私も陽菜だけだよ」

少しの間抱き合っていると「優ちゃん来て!」

手を引かれて窓際へ、そういえばずっとカーテンがしまってる気がする

陽菜が壁のボタンを押すと・・・・

カーテンが開いていく、自動なんだ凄ーい!感心していると

そこに広がる大パノラマの夜景

「綺麗(´-∀-)」

「これを優ちゃんと二人で見たかったの」

そう言いうと後ろから抱きしめられた

ファミリー  32

佐江  目線

「こんばんわー

かわいいチビちゃん達が走って来ておで迎えしてくれる

「さえちゃん抱っこ」(бвб) 

「佐江!頭のる 」

「才加ちゃんは肩車で陽菜ちゃんは抱っこか 良し来い!」

そのままリビングに入って行くと

「よかったね才加 高いね〜 」 

「うん!高い高い 」

ソファーの端に座っていじけてるオヤジ発見

「優ちゃんお邪魔します 」・・・あれ?

「あぁー佐江ちゃんそいつほっておいて拗ねてるだけだから」

「何でですか?」  

「高い肩車 」(*`ω´) 

そうか・・身長が・・・高い!て喜ぶ才加を見て拗ねてたのか、可愛いオヤジ

「もうすぐ出来るからテーブルに座ってて、ほら!ゆっぴーも子供たち座らせて」

「佐江がすればいいじゃん 」 

「あっ、佐江がしますから 」

「ゆっぴー怒るよ 」

「パパー陽菜座るからパパはここ 」

隣を指さす陽菜ちゃん

途端にデレっと顔を崩す変態オヤジ 佐江もこんな風になるのかな
ううん、佐江は王子様だから変態にはならない・・・・たぶん・・・

「いただきまーす 」

「んん〜美味しい 麻里子さんの料理は本当においしいですね 」

「ありがとう、ゆきりんも最近は引けを取らなくなってきたんじゃない?」

「でも、まだまだですよ」

「おい!あんまりうちの嫁を褒めるな」

「何で?」

「過ちが起きたら大変だ 」 

バシッ わー思いっきり叩かれてるよ

「だって佐江は背が高いし、イケメンだし・・・」うだうだ言う優ちゃん

やっぱり身長の事気にしてるんだね  ほんとこの人面白いや

「そういえば名前は決めたの?」(*`ω´)

「はい!敦子、宮澤敦子 」 

「いい名前ね」 

「ありがとうございます」

「みなみと敦子か・・・いい夫婦になるといいな 」

「そうだねいつまでも仲睦ましくって、おい 」

「アハハ、明日は休みだし久しぶりに飲もうぜ 」

「よーし佐江負けないよ!」

「みなみに」

「敦子に 」  

 「「乾杯 」」

あなたに出会えて  第二章   10

夜中に重みと体の痛さで目が覚めると麻里ちゃんが上で眠っていて
ソファーに寝ていたのを思い出した

体を少しずらし麻里ちゃんを起こさないようにソファーから起き上がる

そのまま寝室に行きタオルケットを取り麻里ちゃんに掛け、自分の荷物を持ち
玄関を後にした・・

もちろん電車は無い時間だからタクシーを拾って自分のマンションに帰る

リビングに入ると一気に体の力が抜け、ソファーにもたれ掛る

数時間前の事を思い出すと涙があふれてきた

「優ちゃん・・・優ちゃんに会いたいよ(涙) 」

声が自然に漏れる

まだあと一日帰ってこない・・・

お風呂に入りベッドに入る・・・優ちゃんの匂い

同じシャンプー同じ石鹸を使ってるのに陽菜とは全然違う匂い

陽菜の枕は優ちゃんが持っていってるから優ちゃんの枕で優ちゃんの匂いに
包まれながら眠りについた


麻里子


陽菜が動いたので意識がぼんやり戻ってくる

昨日泣いてそのまま陽菜に抱きしめられて寝たのか・・・

寝たふりをしているとタオルケットを掛けてくて頭を撫でられ
「ごめんね」と小さな声でささやかれた・・・

そのままどこかに行ったと思ったら玄関のドアが閉まる音が聞こえて

ああ・・・帰るのかー・・なんてボーと考えているとまた涙が出てきた

ずーと陽菜が好きだった・・・

同じチームでやってきて初めて会った時から目を奪われて、
一緒にやっていくうちにどんどん好きになっていた

年上だったし陽菜も結構頼ってくれてたし食事もよく行った
二人ともファッションに興味があったからショッピングにもよく出かけた

でも、ある日突然一緒に遊ばなくなった・・・そう、あの子が来た日から
陽菜はすぐ帰るようになり食事をしたり買い物に行くのも必ず3人だった

楽屋では結構ツンツンしてる陽菜も三人になると甘えさせ放題だったし
陽菜もデレていた、ゆっぴーは本当に陽菜を頼り切っていたから・・・

そんな二人を見ているのが辛かったけど陽菜と一緒に居たいから
ポーカーフェイスを貫いていたのに・・・

久しぶりに二人っきりでテンションが上がっていたのは私一人で
そばに居なくても陽菜を独り占めしているゆっぴーに腹が立ち

普段あまり飲まないアルコールを浴びるように飲み我慢できなくなって・・・

明日からどうやって接すればいいんだろうか・・・陽菜は許してくれるのだろうか

また親友だと言ってくれるのだろうか・・・そんな事を考えていると

眠れないまま朝になっていた

あなたに出会えて  第二章   9

総選挙の次の日からは取材とかで大忙しだった

麻里ちゃんは3位になったことで知名度が上がり一段と忙しくなり

優ちゃんもドラマや取材で毎日くたくたになって帰ってくる

それでも少しでも早く帰ってくるとご飯作ってくれたり掃除してくれたり・・・

陽菜がするからいいよって言っても、私がやりたいのって聞かないからやってもらう

疲れすぎるとたまに魘されてるから昔の夢まだ見るの?て聞いたら

「音符や台本が大きくなって追いかけてくるの(汗) 」

なんて可愛い事を言うコリス

だからゆっくり安心して寝れるように毎日抱きしめて寝てあげてる

ほんとは陽菜のためなんだけどね

そんな優ちゃんが地方ロケで二泊帰ってこない・・・つまんないなーと思ってたら
麻里ちゃんがご飯行こう!て誘ってくれたから行くことにした

麻里ちゃんと二人でどこかに行くのって久しぶりかも

ちょっとおしゃれなお店でワインを飲みながら食事をする

あっ、陽菜はもう20歳を超えてるから飲んでも大丈夫、
そう、優ちゃんと出会ってから3年がたとうとしていた

でもこんなお店に来るのも何年ぶりかな?優ちゃんとだとおしゃれなお店は
似合わないもんね

食事をしながら優ちゃんのことを考えていると普段あんまり飲まない
麻里ちゃんのペースが早い事に気付いた

「麻里ちゃんペース早くない?」 

「ニャロはさー今何考えてたの?」

「えっ?」

「今、誰の事考えてたの?」 

「それは・・・(汗) 」

「篠田と飲んでるんだからさー篠田のことを考えてよお(怒) 」

「麻里ちゃん・・・・」

酔った麻里ちゃんをほっておくことなんかできないから
家まで送り鍵を預かり部屋へ入る

ソファーに座らせて

「今お水持ってくるから待っててね」

そう言ってキッチンに行こうとしたら腕を掴まれバランスを崩してソファーに倒れこんだ

「いたーい(汗) 麻里ちゃんびっくりするじゃん(怒) 」

そう言って起き上がろうとすると

上から覆いかぶさってきて

「陽菜が好き!」

驚いて固まってしまった陽菜の目の前に
麻里ちゃんの顔が近づいてきて唇に暖かい感触が・・・・

まだ頭の中で整理出来ずにいると服の下から手が入ってきて胸を触られてる・・・

「やっめ・・・」

やっと理解する事ができて必死に抵抗して肩を押すけど
非力な陽菜の力では麻里ちゃんを押しのける事が出来ない

「やだ!麻里ちゃん、やめて(汗) 」

それでもやめてくれなくて手が太ももを触りだす

唇もまた塞がれて舌が入ってきた

「んんっ・・」

首を横に振って何とか逃れ

「やだ!優ちゃん助けて!優ちゃん!優ちゃん(泣) 」

泣き叫ぶ陽菜の頬に
陽菜のじゃない水滴が落ちてきた・・・

「篠田はゆっぴーよりも前から陽菜が好きだったのに・・・
篠田だって陽菜が好きなのに・・・
なんで私を見てくれないの 優子ばっかりじゃん 」

ボロボロ泣きだす麻里子をぎゅっと抱きしめて

「ごめんね、麻里子の事好きだよ、でもね優ちゃんへの好きとは違うの
麻里子は友達・・・ううん一番の親友として大好き、でもね優子は愛してるの 」

「陽菜、ごめんね 」

 泣きながら謝る麻里ちゃんの頭を撫でてたら
いつの間にか二人とも眠っていた
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