ファミリー   26

「今日11時に予約取ってあるけど少し早めに行くから」

「OKわかった、車で行く?」

「いいよ、電車で行くからゆっぴーは子供達よろしくね 」

「えーなんでー車で一緒に行けばいいじゃん 」

「・・・まさか病院について来るき 」

「あたり前だろ、そのために休み取ったんだぜ 」

「いやいや、子供たちを家で見といてもらおうと思ったんだけど・・・」

「病院で見る 」

でたー我儘ゆっぴー

「女性ばっかりだよ」

「まえも行ってるから知ってる〜 」

「大声出さないでよ 」

「大丈夫子供達静かにさせとくから 」

あなたが一番心配なんだって・・・

「わかった・・・ついでに帰りショッピングモールによっておもちゃも買いに行こう!」

「昼飯も食おうぜ 」

みんな車に乗り込んだ

才加と陽菜はロビーにある絵本を真剣に見ている

一番落ち着かないのはゆっぴー・・

「パパこれ読んで」

オーバーリアクションで読んでいると他の子供たちも寄って来て
紙芝居状態になってるし・・・

「ゆっぴーもう少し声落として 」

あって言う顔をして声を下げる

「大島さん」呼ばれたので一人で中に入ろうとすると「マーマ 」

陽菜が両手出して抱っこのしぐさ才加を見ると話に夢中だから陽菜を抱いて中に入る

「3か月に入ってますね」 

やっぱり

白衣を着た人が沢山いるから少し怖がる陽菜、

「ママいちゃい ?」

「大丈夫だよ」(*`ω´) 

先生にお礼を言って外に出ると才加を抱いて目をキラキラさせたゆっぴーが立っていた

「3か月だって」

「やったー \(-∀-`) /」

ほらやっちゃった・・・

まわりにすいませんと頭を下げてゆっぴーの頭を小突く

会計の所に行き「もう、大声出さないでって言ったのに 」

「ごめん・・・つい・・・ 」

「先に二人を連れて車に行ってて5分くらいで終わるから」

「わかった、メールくっれたら玄関まで車回すから 」

そう言って二人の手を引いて出て行った


ショッピングモールについて昼食を済ませおもちゃ売り場へ

「陽菜どれがいい?」人形の顔を見ながら迷っている

「才加は何が欲しい?」  

「電車」

「ゆっぴー才加を連れて行って選ばせて、あまり高いのはダメだよ!」

「わかった、才加行くぞ!

」陽菜に目を移す

こんなにあったら選べないかなーと思っていると「これほちい」

よく見ると誰かに似てる気がする・・・・・

「ゆうちゃ 」

あっ、ゆっぴーに似てるのか「これでいいの?」

「うん 」 

「じゃーこれにしようね」箱を大事そうに抱かえて歩き出す

ゆっぴー達を捜しているとこちらは大きすぎる箱を引きずるように持つ才加がいて

「ゆっぴー(怒) 」

「いやーどうしてもこれが欲しいって言うから・・・・」

「ゆっぴーが片付けてよ!」 

「ハーイ」

才加はレールの付いた電池で動く電車の箱を嬉しそうに持っていた

ゆっぴーには赤ちゃん、私には赤ちゃんとみんなの笑顔

んっ”!幸せ(*`ω´)


あなたに出会えて  始まりは突然に   38

優子  


チームKの公演が終わると

「優子、今日ご飯食べて帰ろうぜ 」

「佐江ちゃんごめん、お金あんまり持ってないし
帰ったらこじぱがご飯してくれてるから 」

「にゃんにゃんにはもう言ってあるし、めっちゃ安いから大丈夫だよ 」

「でも・・・」

「才加、有華、野呂ちゃんめーたんも行くから行こうぜ 」

「じゃーこじぱにメールしてみる」 

「いいって、佐江がOK貰ってるんだから」

「うん・・・・でも・・・」 

「じゃーみんなで出発 」

佐江ちゃん凄いご機嫌なんだけど、食べたらすぐ帰ろー、こじぱに早く会いたいし

歩いて行くと、どう見ても安く見えないんだけど

外観が凄くおしゃれだし・・・

「佐江ちゃん、ここムリだよ 」

「大丈夫、大丈夫、佐江に任せて 」 

「でも・・(汗) 」

「さあ入って入って 」

背中を押されて一番に入って行く

「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」

奥の部屋に案内される

ドアの前に立って

「佐江ちゃん!」

後ろを振り向くと誰もいない

「すいません、他のみんなは?」 

「お手洗いじゃないですか?」

五人で?まさかいっぺんに? 

「どうぞお入りください」

ドアを開けられると中は真っ暗で

「えっ?」

と思ってためらったいると
ドンと押されて中に入れられドアを閉められた

こっ怖いよーと泣きそうになった瞬間明かりがついてパンパンパン!

クラッカーが鳴り驚いてしりもちをつく

「優ちゃん、ゆっぴー、優子、おめでとう! 」

すぐに理解できず口をポカンと開けているとこじぱが来て立たせてくれた

「遅くなったけど、優ちゃんのバースデーパーティだよ(бвб) 」

まだ頭が回らなくてボーとしてたらこじぱに腕を引っ張られて

「ここに座って」

目の前には大きなケーキが置いてありロウソクに火をつけて
みんなが歌ってくれてロウソクを吹き消した

目から涙がどんどん溢れてきて

「みんな・・エグ・ありがとう・・・ヒクッ・・うれじい」

「ゆっぴーこれは篠田からのプレゼント」

「これは敦子から!」

「これは・・・」

みんな1人ずつプレゼントを用意していてくれた・・・誕生会なんていつぶりだろう・・・

小さいころお父さんとお母さんとしたかすかな記憶だけ・・・

しゃべる事が出来ないくらい泣いた

「じゃー乾杯するよー」

「そうそう早く食べよう

「敦子は食べる事ばっかりやん」

バチン!

「みなみ嫌い(怒) 」

「あつこー(汗) 」

笑いが起こる

陽菜はうっすら涙を浮かべ、私の頭を撫でながら

「よかったね、仲間が沢山できたね 」

て言うからまたまた泣いちゃって

帰るころには目がパンパン

マンションに帰ると陽菜からのプレゼントだよって言って

リボンを巻いたこじぱがお風呂場から出てきた

ビックリしたけど初めてこじぱを抱くことが出来て凄い幸せだった

そのあとはなぜか頂かれちゃったんだけどね(´-∀-)アハッ(´-∀-)

あなたに出会えて  始まりは突然に   37

CDが発売されて初めてのTV出演

陽菜たちは1段目優ちゃんは2段目、
しゃべるのはたかみなとあっちゃんと数人

歌はすごく緊張しちゃった

楽屋に帰って来て

「優ちゃん凄く緊張したね(汗) 」 

「私どこ向いていいか分かんなくて、ずっとこじぱを目で追ってたかも」

「そっかーテレビ初めてだもんね」

教えるの忘れてた

「えーとカメラは・・・・」

終わっちゃったけどこれからの為に一通り教える

ジュースを飲みながら

「そういえば優ちゃんの誕生日っていつ?」

「えーと・・・17日」  

「何月?」  

「10月」

「ブゥッー」

「汚いよこじぱ(汗) 」 

「なっなんで言わなかったの?」

「だって・・聞かれなかったから・・・ 」

「事務所からプロフィール聞かれた?」 

「何も聞かれてないよ?」

きっと急な加入だったから忘れてるのかも

「プロフィール聞かれたらなんて答えればいいかな・・・」  

そっか・・・

「おばあさんたちとはどこに住んでたの?」  

「栃木県だったと思う」

「じゃー出身は栃木でいいんじゃない?」  

「うん・・・」

「血液型は?」 

「B型 」 

「身長は?」

「中学以来図ってないからわからない・・・」

そう言えば保険証とかどうなってるんだろう・・・身分証明書無いよね

「保険証とかどうなってるか知ってる?」

「病院とか行って無いからわかんない」

「一度も病気してないの? 」

「親戚の家にいる時は怪我はしなかったから・・・風邪とかは薬飲んだり
ひどいときは隔離されてた」

・・・・一度支配人に相談してみなくちゃ

その日のうちに仲のいいメンバーにメールを回し明後日優ちゃんの2週間遅れの
バースデーパーティをすることにした

次の日公演が終わってから優ちゃんと支配人の所に行って
優ちゃんとの出会いから親戚にDVを受けて逃げてきたこと
今は陽菜の家に一緒に住んでいる事、全部じゃないけど
言えることだけ話すと、黙って聞いていた支配人が

「そうか・・・優子の事は一度調べてみるよ、でも一緒に暮らしているのわなー・・・
メンバーは知ってるのか?」

「遠い親せきになっているので知ってますよ」  

「そうか・・・」

少し考え込んで

「秋元さんにも話していいかな」 

「はい」

「今は3日後のコンサートの事だけ考えて頑張ろう」

「はい 」
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