可愛い恋人   90

現場に着いたんだけど・・・今日はいつもと違って
すごく緊張してる気がする

たぶん、癒しの優ちゃんが居ないから・・・

「ふぅー・・・・」

「こじはる、大丈夫?顔が引きつってるよ 」

「才加どうしよう・・・マジ緊張しちゃってるみたい 」

「いつも通りすればいいから」

「そうなんだけど・・・・」

優ちゃんが居ないだけでこんなに違うなんて思っても見なかった・・・

「にゃんにゃんおはよう(´-∀-)早いね 」

「あっ!優子、おはよう」

あれ?なんか気持ちが軽くなった気がする・・・気のせいかな?

「スタッフさんとかに挨拶に行った?」

「えー行かないといけないの(бвб) 」

「もちろん!みんなに挨拶して、今日もお願いしますって言わなきゃ!
裏方さんがいてくれるから私達は輝けるんだよ 」

そうだよね・・・撮影だって陽菜一人じゃ無理だもん・・・

「一緒に行っていい?」

「アハッ(´-∀-)いいよ、一緒に行こう!」

「ありがとう 陽菜何も知らないから
これからもいっぱい教えてね(бвб) 」

「勿論 大島さんの知ってる事全部教えちゃうよ 」

「少しづつでいいからね、陽菜覚えれないし 」

「そうだね、ドラマ終わっても・・・友達でいてくれる 」

「当たり前じゃん、優ちゃんなんて親友みたいに思ってるからね(笑)」

「えーと・・・・にゃんにゃんは?」

「えっ?陽菜?・・・陽菜も友達だと思ってるよ」

「・・・・・友達なんだね・・・」

「んっ?何か言った?聞こえなかったんだけど(бвб) 」

「あっ 何でもないよ早く行こう 」

変な優子・・・

一瞬眉毛下がってたし・・・陽菜変な事言ったかな

わがままな女神   97

優子

居酒屋に着くとすでに会は始まっていた

みんなにこじぱを紹介するとあっという間に男性陣に
囲まれ隣にいたはずの私ははじき出されてしまった

1人にするのは心配だったけど入っていけない雰囲気だから
女性陣の方に行く

「優子元気だった?連絡ぐらいしてよね(怒)」

「あーごめんね、バイトと勉強が忙しいし夜遅いでしょ
それに先輩と一緒だからなかなか電話出来なくて(汗)」

「あの人と同じ部屋なの?」

「うん、3年生なんだけどその部屋しか空いてなくて
入れてもらったの」

「ふーん・・・綺麗な人だけどなんか冷たそう」

「そんな事無いよ、態度に表すのが苦手なだけで
優しいんだよ」

「まあいいけど・・・ところでさ東京の男性ってどう?かっこいい?」

「どうなんだろう・・・あんまり変わんないと思うけど
大学には地方から来てる人も多いからさ」

「でもさ、ああやって一人の女に群がらないんじゃないの(笑)」

「同じだよ、大学でもあの光景よく見るもん」

あっ!いま肩触られたよね・・・なんか嫌だな・・・

見たくなくて背を向けて話していると

「優子、ちょっといいか」

幼馴染のはるが真剣な顔をして話しかけてきた

そのまま腕を掴まれ外に出る

「一人で東京行ってさ・・・寂しくないか?」

「うん、バイトと勉強に忙しすぎて
寂しいなんて思ってるひまないからね(´-∀-)」

「そっか・・・俺は・・・寂しいけどな」

「えっ!?はるって地元の大学だよね?」

「ばーか、優子がいないから寂しいんだよ(照)」

「あっ・・・・(汗)」

「俺、優子の事ずっと好きだった、
離れて見てこんなに好きだったんだって気づかされた
遅いかもしれないけど、俺と付き合って下さい」

はる・・・アハッ(´-∀-)初めて告白されちゃった

「うれしい(´-∀-)」

「じゃー(喜)」

「私もはるの事好きだったよ
小さい時からずーと一緒でいつも私を守ってくれてたよね
でも、あの時は幼すぎて恋愛とかわかんなくて・・・
多分兄妹のように好きだったんだと思うんだ」

「それって・・・」

「私今ね、片思いだけど好きな人がいてるの
凄くわがままで、気分屋さんなんだけど
凄く優しくて、今の私を・・・守ってくれてるって感じるの
だから、はるの気持ちには答えられない・・・ごめんね」

「そっか・・・やっぱり遅かったか―(笑)
その恋上手くいくといいな」

「ありがとう(´-∀-)」

「あちぃーな!中に入ろうぜ」

「うん」

まさかはるが私の事を好きだったなんて・・・
東京に行く前に告白されてたら付き合ってたかもしれない・・・

中に入るとこじぱの周りにはまだ群れが出来てたから
私は女性の群れへと合流した

みんなに冷やかされながら食べていると

「陽菜帰る!!」

こじぱの大きな声が聞こえてきて慌てて振り向くと
もっち―に抱かえられていて・・・胸がズキンと痛んだ
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2014年04月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
アーカイブ
カテゴリー