やってきました全国握手会
イベントが先にあって歌も歌ってくれるからノリノリの優ちゃん
大きな声で‘ゆうたーん’て叫んでる
DVDでは毎日見てるけど生は初めてだもんね(笑)
でも名前同じだから自分の名前を叫ぶって・・・どんな感じなんだろ
陽菜!なんて叫べないし
イベントが終わると少し膨れ気味の優ちゃん・・・?
「どうしたの?」
「あのね、アイ・ウォン・チュがねなかったの 」
一番好きな歌だもんね(笑)
「あれはねだいぶ前の歌だからあんまり歌わないんだよ」
「テレビで歌ってるもん 」
うーん困ったなー 握手の時に一瞬だけでもしてくれればいいんだけど・・・
列に並んでいると、こっちを見てコソコソ話してる人がチラホラ出てきて・・・・
(あれ、モデルのこじはるだよな)(子供連れてるぞ、隠し子か?)
(優子のファンなのかな)(握手してもらおうかな)
わー来ないでぇーと願ったけど願いもむなしく来ちゃって・・・
そこからはあっという間に人が増えて並んでいると迷惑がかかるから
いったん離れて端に行った
「優ちゃんごめんね、すぐすむから 」
陽菜の服の端をもって後ろに隠れてる優ちゃん
でも、人が人を呼んで・・・ただで出来るんだからそりゃー来るよね
いつの間にか列が出来ていて、焦っているとスタッフの人がやってきた
「どうされましたか?」
「すいません、小嶋陽菜です、握手しに来たらこんな事になってしまって 」
「モデルのこじはるさんですか?」
「そうです」
「誰の握手会に来られたんですか?」
「優子さんです」
無線で何かを話していて・・・「こちらに来てください」
ブースの裏に連れていかれて「こちらに座ってお待ちください」
何が何だかわからなかったけど、ジュースやお菓子を出してくれたので
優ちゃんと二人で食べながら待っていると
休憩時間なのか、メンバーがぽつぽつとやってきた
「あっ!モデルのこじはるさんですよね ファンなんです握手してください!」
アイドルにファンと言われて握手を求められるのは悪い気がしない
陽菜も意外と有名じゃん なーんて思っていると
「お待たせしました」
少ししゃがれた声に振り向く・・・
細ーい!小さくて可愛い 近くで見るのは初めてだったから
あまりの可愛さにびっくりしていると
「ゆうたん、こんにちは(´-∀-)」
「アハッ(´-∀-)こんにちは、可愛いね 」
デヘヘて声が聞こえるくらい顔が崩れていくちっちゃい優ちゃん
「や〜ん、かわいい〜 」
そういうと抱っこしてくれて・・・
二人でデレデレ顔ってどうなのかな(бвб) ?
毎年大晦日は麻里ちゃん家に集まって年を越し
近くの神社に初もうでに行く!
子供二人は夕寝をさせて6時くらいに起こし
夕飯と年越しそばを食べながら歌合戦と民放を交互に見る
もちろんみみも連れてきていてムッシュと仲良く遊んでるよ
珠理奈の好きな姉妹グループが終わり
優ちゃんはソワソワしながら踊る準備万端で待機中
始まると二人で踊りながら
「あぁーふにゃっしー いか 」てワイワイ騒いでるから可愛い
一曲目が終わって優ちゃんと同じ名前の優子がいきなりの
卒業宣言・・・・
陽菜達は息をのんでるんだけど意味の分からない二人は
早く早く て、ヘビロテを待ってる・・・
歌が始まると「I wate you」張り切って踊る優ちゃん・・・
終わるとやりきった感が半端ない二人
うん、卒業の事は黙ってよう・・・
「ねえにゃんにゃん!」
「んっ?なーに 」
「ちょつぎょうてなーに?(´-∀-)」
「えっ 何かなー?そんなこと言ってたっけ 」
「わたくちおおちま優子はちょつぎょうちまちゅ!て言ってた!」
「うん、言ってたね!」珠理奈まで
「陽菜聞いてなかったからわかんない 麻里ちゃんに聞いたら(笑)」
「なっ ニャロ、それは無いよ 」
二人は目をキラキラさせて待ってるんだけど・・・どうしよう
「何かするんじゃないかな?ほら今度大きなところでコンサートがあるし」
「ふーん・・・優子ね、こんちゃーと行きたいなー
でね、いっちょに踊るの(´-∀-)」
「行っても踊れないよ アリーナだと踊れるかもしれないけど
ファミリー席とかスタンドだから危ないし」
「うぅ・・・・わかんないけど、こんにちはちたい(´-∀-)」
「ニャロ、卒業までに握手会に連れて行ってあげたら?」
「でも・・・一瞬だからもっとて言われても困るし・・・」
「ゆっぴー頭いんだからゆっくり説明してあげたら大丈夫じゃない?」
「そうだね、一番早い握手会行ってみようかな」
「それがいいよ、良かったねゆっぴー(*`ω´)」
あくちゅあくちゅ!て喜ぶ優ちゃん
陽菜の分もあげたら6秒ぐらいにはなるよね!
イベントもあるし喜んでくれるかな
優子
今日はにゃんにゃんが迎えに来てくれてぇー
にゃんにゃんの匂いのいっーぱいするベッドにお泊りぜ(´-∀-)♪
「優子ちゃん今日は一段と元気だね」
「あっ!持倉先生、俺の嫁が迎えに来るんだぜ(´-∀-)」
「倉持ですけど・・・(汗)あぁ、陽菜ちゃんが来るのね」
「おおー嫁と言えばにゃんにゃんだって、みんな分かるんだな
もう立派なふうふだぜ(´-∀-)」
「毎日聞かされてるからね(笑)」
「あっ!!にゃんにゃん!!」
「・・・優ちゃん、帰る用意したら先生に挨拶して(бвб) 」
あれ?いつもなら、優ちゃーん迎えに来たよ(ハート)て
感動のハグがあるのに・・・どうしたんだ?
しんどいのかな?大丈夫か?
保育園のリュックを背負い手をつないで家に帰る道
俺が今日あったことを必死で話してるのに
ふーん・・とか、へえー・・・しか言わない、それも真顔で・・・
いつもなら笑いながら聞いてくれて話しかけてくれるのに・・・
お泊り道具は麻里子が持って行ってくれてるから
そのままにゃんにゃんの部屋へ
にゃんにゃんのカバンの横にリュックをおろし帽子も上に置く
にゃんにゃんが着替えるのを待っていると
「陽菜宿題するから一人で下に降りてね、行けるでしょ(бвб) 」
いつもなら一緒に行ってくれるし、宿題なんかやらないじゃんか
・・・今日変だよにゃんにゃん・・・
散らかった机の上を少し空けて宿題をやりだすにゃんにゃん・・・
俺なんかしたのか?きらわれる事言った?
ぐっ・・・涙がどんどん溢れてきて止まらない・・・・
「うぐっ・・・にゃん・・・にゃっ・・・ん・・・ごめん・・なじゃい(泣)」
バッ!と振り向いたにゃんにゃんの顔は
目を大きく見開き口を半開きにして驚いてるようだった