あなたに出会えて<新しい未来へ> 5

麻里子

「敦子!記者会見始まるよ」

「はーい、今行く」

「ゆっぴー一人で会見するみたいだね」

「凄く真剣な顔って言うか・・・緊張した顔だよね(笑)」

ゆっぴー大丈夫かな・・・あっ!始まる

「私、大島優子はアメリカで小嶋陽菜と結婚して小嶋優子になりました
芸名が大島優子です」

『籍を入れられたってことですか?』

「そうです!」

『何故アメリカでされたのですか?』

「日本ではまだ同性婚は認められていませんからね、
私が一生愛していくのは陽菜だけですから」

『空港で抱かれていた子供は誰のお子さんですか?』

「私と陽菜の子供です」

『同性同士ですよね』

「それでも二人の血が流れています 」

『どう言う事ですか?どうされたんですか?』

「それは答えられません」

『どちらが産まれたんですか?』

「私です」

『性別は?名前は?』

「二人の名前から取って優陽と名付けました可愛い女の子です」

『お二人のこれからの仕事に影響してくるんじゃないですか?』

「日本で認めてもらえないなら、もうここで仕事をすることは無いと思います
アメリカでは偏見も差別もありませんから
日本になんの未練もありません、あっ・・・・・」

『何かあるんですか』

「あるとすれば・・・
苦労を共にしてきたメンバーと逢えなくなるのが辛いですね」

『オファーがあればこちらでも仕事をされるんですね』

「はい、喜んで出させていただきます 」

(そろそろお時間ですので)

「最後に一つお願いがあります」

『何ですか?』

「質問や意見はすべて私一人で受けますので
娘や家族には一切接触しないでください
モデルをしている陽菜にもできればこの質問はしないであげて下さい
よろしくお願いします。」

そう言って席を立ち部屋を出て行ったゆっぴー・・・

「優子凄いね」

「陽菜の後ろに隠れてたゆっぴーがねぇ・・・人って成長するんだね 」

「あたり前じゃん、何年たったと思ってるの」

「アハハそうだね、私達も年が行くはずだ」

「年がいっても成長してない人もいるけどね 」

「敦子、ひどいよ 篠田は初めから大人だったの!」

「え〜どこがー(笑)
無茶ぶり女王でいたずらっ子が大人だったなんて初めて知った(笑) 」

「それは篠田の長所なの!」

「まあ、そこが好きなんだけどね 」

「敦子さん!今さらっと嬉しい事言ってくれましたね 」

「さー何の事(∵) 」


ゆっぴーだって陽菜の前での甘えたは変わってなかったでしょ

みんな子どもなんだよ、敦子さん(笑)

可愛い恋人 U   32

優子

初めての旅行は記憶に残るものにしたかったから
大島さんは頑張った

近隣ホテルの中でも一番いいホテルで
部屋もプレミアムルーム

本当は、二人部屋で子供はちょっと・・・
なーんて言われたけど
そこはにゃんにゃんの為にネームバリューを
最大限に使わせていただきました

ベットは大きくて並んでるから4人で十分寝れるし
二日目の夜にはちょっとしたサプライズも用意してる

海遊館もお好み焼きも三人とも満足してくれたみたいで
大島さんも大満足(´-∀-)

明日もきっと疲れると思うから今日は早めに寝ることに

右端ににゃんにゃん、チビ優、珠理奈、左端に大島さん・・・

いつもより遠いにゃんにゃんとの距離・・・
仕方ないよね

次の日も朝から快晴、暑くて半袖になりたいけど
焼けたら困るから薄い長そでを上から羽織る

子供二人はもちろん半袖、
日焼け止めを塗り帽子をかぶらせる

私達も深めに帽子をかぶりサングラスをかけて
誰かわからないようにする

「あちゅいー(´-∀-)」

「暑いねぇ(бвб) 」

少し大きめのリュックを背負ってるにゃんにゃん

「にゃんにゃんそれ背中暑いでしょ?
大きいけど何入ってるの?」

「二人の着替えとタオルでしょ、あと飲み物も買わないと!」

「全部子供たちの物なの?」

「そうだよ、お母さんは大変なんだから(бвб) 」

本当の子供じゃなにのに引き取って育てていると
聞いたとき、私には出来ないと思った
そして一段と好きになった・・・

二人で育てていけたら・・・・・
そう思うようになった今日この頃

「わー珠理奈たん見てあちょこにキティたんいるよ」

「ほんとだ!」

走って行こうとする二人を呼び止める

「チビ優、珠理奈ちゃんちょっと来て」

キャラクターたちの方をチラチラ見ながら私の目の前にきた

「ここね、人がたくさんいてるでしょ」

「うん」

「勝手に走って行くと迷子になっちやうからね」

「うん・・・」

「もし、大島さんやにゃんにゃんが近くに居なくて
呼んでも見つからなかってもそこから少しの間動かずに
待っててくれる?」

「10数えるくらい?」

「うーん・・・10をゆっくり指の数だけ数えて
もう一度指の数だけ数えて
それでも探しに来なかったら
見て!あちこちに制服を着たお兄さんお姉さんがいるでしょ!」

「うん!」

「あのお姉さんたちに迷子になりましたって言えるかな?」

「優子言えるよ!まいごになりまちた(´-∀-)」

「珠理奈も!まいごになりました 」

「凄ーい!上手(´-∀-)」

「「えへへ 」」

「探し回ったらダメだからね!」

「「ハーイ 」」

これで良し、さあ、スヌーピータウンへレッツゴー

幼馴染   42

優子

にゃんにゃんが俺の中学校の保健医に赴任してきた

これで今まで以上に一緒に居れる!と思ってたけど・・・

保健室にいない限りにゃんにゃんとは会えないわけで・・・

あっ!保健の授業もにゃんにゃんなんだけど週一しか無い(怒)

朝は一緒に行ってるんだぜ(-∀-`)
帰りは、サッカーに行かないといけないから
一緒に帰れないんだよなー・・・

でも!

「こんばんは!お邪魔しまーす」

そのまま階段を駆け上り

「にゃんにゃんただいま(-∀-`) 」

「お帰り(бвб) 」

抱き付いてチュッ

頬とかじゃないからな、口だよ、口!くちびる(笑)

約束したあの日からたとえ台風が来ようと熱があろうと
毎日通ってきてキスしてるんだぜ(-∀-`)

「やだー汗でべちゃべちゃじゃん(汗)」

「にゃんにゃんの為に超高速こぎして帰ってきたからな!」

「お風呂入ってから来てよ」

「やだね、にゃんにゃんに一番にお帰りって言ってもらいたいもん」

「早く帰ってお風呂に入れば(бвб) 」

そんなすぐに追い返さなくてもいいじゃん・・・あれ?

「にゃんにゃんそれ何?」

ベットの上に散らばってる封筒を指さすと

「ああこれ?なんかみんながね読んでくださいってくれるの(бвб) 」

「にゃんにゃんは俺の嫁なのにこんなの貰ったらダメじゃん(怒)」

「陽菜まだ、優ちゃんと付き合ってないしいいでしょ
優ちゃんだっていつも貰ってるじゃん・・・」

「あれは・・・ファンレターだもん」

「陽菜もそうだし」

「にゃんにゃん意地悪だ・・・」

ブーて拗ねて口を尖らせていると
いきなりチュッてしてきたから驚きすぎて固まってしまった

「ふふふ可愛い(бвб) 」

「いっ、いきなりはダメなんだぞ(汗)」

「じゃーもうしなーい(бвб) 」

「うそうそ(汗)、いきなりでもなんでもウエルカム(-∀-`) 」

「バーカ(бвб) 早く帰って着替えなさい」

「家なのに先生みたいな口調はヤダ(怒)」

「だって先生だもん(бвб) 」

「家では関係ないやい(怒)」

「わかったから、早くしないと風邪ひくよ
相変わらず体質は弱いんだから」

「ううぅぅ・・・・わかった、また明日な!」

「うん、お休み(бвб) 」

玄関まで送ってくれるにゃんにゃん

バイバイして外に出る

付き合ってない、かぁー・・・

心に重くのしかかってくる言葉

後二年、にゃんにゃん待っててくれるかなー
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